日本製包丁

　日本文化は世界中で日々その人気を増しているようです。日本は食べ物、壮観な自然や季節、流行の最先端を行くファッション、そしてもちろんアニメやマンガで有名になっています。それでは、日本からの次なるトレンドは何でしょうか。なんと、日本製包丁が人気なのです！

　世界でも最高品質の台所道具を製作している日本の名工たちに注目が集まり始めています。日本で包丁を買う人が今までになく増えているのです。美しい手作り包丁を売っている堺市のような世界的に有名な地域が日本にはあるのですから当然です！

　この記事を読めば、なぜ日本製包丁にはたくさんの種類があるのか、またいかに伝統的な料理向けににデザインされているのかが分かるはずです。ここでは伝統的な日本製包丁を網羅して、最適な包丁研ぎ器まで紹介してしまいましょう。

　ここで紹介する包丁は西洋のナイフとは違うもので、扱い方も違いますからそのつもりで！

日本製包丁と西洋のナイフの違いは

　ハガネ（鋼）は日本で包丁を作るのに使われる鋼鉄の名前です。この金属は鍛えられると多層を形成し、非常に硬い中心と可鍛性の外層が生じます。その結果、極めて鋭利な刃をもった丈夫な包丁ができるのです。

　日本製包丁に使われる金属は西洋のナイフに使われるものよりも柔らかいため、日本の板前は包丁の扱いに細心の注意を払うことが知られています。定期的に研ぐこと、錆びやすいため絶対に水に浸けたままにしておかないこと等です。

　日本製包丁の作りは侍の刀と非常によく似ています。どちらも刃の片側に鋭利な縁があり、もう一方は完全に真っ直ぐです。これは、刺身（非常に薄く切った肉や魚）を作る時のように正確に薄く切るのに理想的な形になっています。つまり、家庭料理でもっと正確に切れる道具を探している人に日本製包丁はもってこいなのです。

日本式の包丁研ぎ器

　日本製包丁は鋭利な刃で知られていますが、西洋のナイフより研ぎにくい作りになっています。日本の標準的な包丁研ぎ器は特殊な砥石のセットです。これらの石は荒・中・軟の3種類の「強さ」があります。包丁を研ぐ時には3種類全部を使わなければならず、日本の板前はこの手順を毎日行うことになっています。

　日本製包丁は西洋のナイフよりも頻繁に手入れしなければなりません。日本で包丁を買う際にはこの点を考慮してください。高いお金を払って特別な包丁を買ったのに傷んでしまったというのは嫌でしょうから。

　でも、プロの料理人でなくても日本製包丁の手入れをすることはできるのです！手入れする時間を少し割けば、切れ味いい包丁を維持して他のナイフと同じように使えるでしょう。では、家庭用包丁に最適な日本製包丁はどれでしょうか。

家庭用包丁に最適な日本製包丁

　日本製包丁を求める人が増えているのは日本食の人気が高いからですが、別に日本食にハマってない人でも日本製包丁を持っていたっていいのです！家庭料理に向いているものが多く、日本食以外にも使えます。プロのシェフから素人の料理人まで、あなた向けの日本製包丁がきっとあります。ここに挙げるのはどんな家の台所にもピッタリの3種類の包丁です。

家庭用包丁に最適な日本製包丁：三徳包丁

　三徳包丁はほとんどの物に使えるという意味で「万能選手」として知られています。あらゆる種類の料理に向いた包丁が欲しければ、これを最初に買うべきでしょう。

　三徳包丁はその融通性から日本で最も人気のあるタイプの包丁です。肉・魚・野菜のどれも切るのにも適しています。他の日本製包丁と比べて刃がかなり幅広いので、ぶつ切りに向いていますし頻繁な使用にも耐えます。

　家庭用包丁に最適な日本製包丁として三徳包丁をお勧めします。

家庭用包丁に最適な日本製包丁： 菜切り包丁

　この包丁は野菜用です。皮むき、ぶつ切り、薄切りのどれにも使えます。この包丁は三徳包丁より薄いため、刺身に近いような薄いスライスを切ることができます。

　菜切り包丁は、刃の先が丸かったり尖っていたりする西洋のナイフと違って刃の先が四角くなっています。このように見た目がユニークなことが、日本で包丁を買うことが人気である理由の一つです。西洋のナイフの隣に置けば余計特別に見えるでしょう。

家庭用包丁に最適な日本製包丁： 出刃包丁

　出刃包丁は三徳包丁と比べると小さく華奢に見えるかもしれませんが、とても丈夫な包丁です。刃はずっと厚く、むしろ衝撃を受けるように作られています。出刃包丁は切る、鱗を取る、硬い魚の骨を切るといった使い方をします。

　出刃包丁は菜切り包丁や三徳包丁と違って特殊な包丁ですが、伝統的な日本製包丁を買い揃えたい人にとってはコレクションを素敵に完成させるものとなるでしょう。

日本で包丁を買うには

　どの包丁があなた向きでしょうか。包丁を選ぶ最善の方法は手に取って感触を確かめることです。握りやすさはどうでしょうか。重さはどれくらいですか。日本の包丁職人は自分の作品に誇りを持っており、もしあなたが望むのであれば完璧にあなた向けの包丁を作ることができるということを覚えておいてください。包丁職人と話をして作りたい料理を伝えてみましょう。

　日本で包丁を買うことに興味があれば、たいていの日本の都市には複数の包丁製造所があります。大手チェーン店ではなく地元の職人の所に行くことをお勧めします。そうすれば包丁職人と話をして理想の包丁を得ることができるでしょう。

　包丁を作っている地域は日本中にたくさんあります。例えば新潟の三条市や岐阜の関市などです。大阪では、堺市包丁が日本最高のものとして知られています。訪れた町で日本の職人を探し出して自分向きの包丁を見つけてください。うまくいきますように、そして料理を楽しんでください！