日本人にとって、年末年始は重要な節目です。家族が一堂に集まり、皆で新年をお祝いします。帰省は別として、年末年始は自宅で過ごす人が多いので、街中を歩く人の姿はまばらです。元旦は、レストラン、美術館、娯楽施設などあらゆる施設が閉まるので、日本で初めて新年を迎える人は戸惑うかもしれません。
大晦日に楽しめるアクティビティ
欧米の首都圏では、大晦日にカウントダウンイベントが開催される事が多いですが、日本ではそうではありません。(日本では、大晦日と元旦を合わせてお正月といいます。)東京の渋谷区(渋谷スクランブルスクエア)など、一部の地域ではカウントダウンイベントが開催される事もありますが(※今年は中止)、イベントに参加せず、帰省して実家で過ごすという人がほとんどです。
では、大晦日は、何をして過ごせばいいのでしょうか。首都圏では、カウントダウンイベントがあちこちのバーで開催されています。興味があれば、ぜひ参加してみましょう。
また、「紅白歌合戦」(テレビ番組)を自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか。有名な演歌歌手や人気のJ-POPの歌手が出演し、歌やダンスを披露しています。多くの日本人が、紅白歌合戦を見ながら、年の瀬を迎えています。
お正月の行事
日本で新年を迎えるなら、これを機に、日本の伝統や風習を学んでみてはどうでしょうか。日本には、お正月にお寺や神社を詣でる「初詣」という風習があります。初詣先は、東京の明治神宮、京都の伏見稲荷大社、大阪の住吉大社などが人気です。
大晦日当日に時間がある人は、除夜の鐘が鳴る深夜に「初詣」へ行ってみましょう。ただし、昨今はコロナウイルスが流行しています。人混みを避けるために、「初詣」の日をずらして、神社やお寺にお参りする事をお勧めします。
年が明けた元旦には、多くの人々が初日の出(元旦に見られる日の出)を眺め、今年の幸運を祈ります。日の出を眺めながら、自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか?初日の出を見るなら、山頂や神社がお勧めです。
早朝が難しいという人は、夕日でもいいと思います。夕日が綺麗に見える観測スポットから(神社、都会の観測スポット、山や森など)眺めてみましょう。お正月に夕日を眺めるという風習はありませんが、元旦を締めくくるにはいいかもしれません!
お正月の食べ物
大晦日当日は、「年越し蕎麦」を食べるのがならわしです。
一年の節目を意識して食べられます。蕎麦が切れやすい事から、今年の苦労や不運を切り捨てて翌年に持ち越さないように願いをこめて、蕎麦が食べられるようになったという説や、細く長い形状のように長寿を願って食べられるようになったという説があります。
「おせち」は、元旦に食べるお正月の食べ物です。
漆塗りの重箱(お弁当箱のようなもの)に 色とりどりの食材を入れた料理を「おせち」といいます。見た目が華やかなので、見ているだけでも食べたくなります。料理には、一品一品に願いや思いがこめられています。温めずに、そのまま食べて下さい。
また、高価な「おせち」や、数ヶ月前に予約しないと食べられない「おせち」もあります。日本でお正月を迎える人は、ぜひ食べてみて下さいね!
正月飾り
お正月が近づくと、日本人は家やお店の軒先に正月飾りを飾ります。これも、新年の習わしです。橙、稲わら、松で作る「しめ飾り」は、悪霊を追い払い、魔よけの役割を果たすと伝えられています。玄関の前には「門松」を飾り、二段に重ねられたお餅の上に蜜柑をのせた「鏡餅」は、神棚に置き神様にお供え物として捧げます。
日本のお正月は、とてもユニークで、素晴らしい文化です。
日本でお正月を迎える方は、これを機に日本の伝統や習わしを学んでみてはいかがでしょうか!あなたにとって、2022年が素晴らしい年になりますように!