今日、日本では、各地で建物を解体し、その跡地に新たなビルや建物を建てるプロジェクトが進行しています。しかしビレッジハウスでは、あえて取り壊さずに、既にある建物をリノベーションし、活用する試みに取り組んできました。
近年、団地のリノベーションは、大きな注目を集めています。病院や駅、学校やスーパーなどへのアクセスが良く、手頃な家賃で暮らせる団地は、サステナビリティが高いインフラといえるでしょう。
ヨーロッパでは、築年数が古い建物や、昔の時代に流行していたインテリアやデザインが好まれる傾向にあります。外国人が、昔の日本家屋や木造住宅に住みたがる事からも納得できますよね。一方で日本では、築年数が浅いほど耐震性が強いと考えられているため、新築が好まれる傾向にあります。ただし、団地は例外です。築年数は浅くありませんが、地震には強くリノベーションに適しています。
団地のリノベーションには ビレッジハウスをはじめ、様々な企業が取り組んでいます。これを機会に、私たちのホームページや賃貸物件を覗いてみませんか?
団地って?
戦後、雇用を求めて、都心部へ移住する人が増えたため、都心部での住まいの確保が急務となりました。そこで日本政府は、事態を打開するために、公営住宅を新たに建設し、人々の住まいを確保する事にしました。それが「団地」です。当時は、戦後復興の象徴として、若者(新婚家庭、核家族など)から絶大な人気がありました。
団地は、日本で初めて建てられた多層階の集合住宅です。欧米の住まいと非常に似ています。今でこそ珍しくありませんが、団地が造られていなければ、都心の高層マンションは存在しえてなかったかもしれませんね。
1950年代から1970年にかけて、団地は「黄金時代」を迎えます。しかしその後、住宅不足が解消し、供給過多に陥ると、マンションがもてはやされ、団地は急速に求心力を失いました。入居希望者数が激減した団地は、老朽化が進み、住民のほとんどを高齢者層が占めるようになりました。
しかし最近では、ビレッジハウスや無印良品をはじめ、様々な企業が団地のリノベーションを手掛けています。スタイリッシュでミニマリストを意識した内装が施され、手頃な家賃で暮らせるモダンな住まいへと生まれ変わりつつあります。
リノベーションのメリット
そもそも、戦後に建設された団地は、立地を考慮に入れて建設されています。
ですので、街の中心地や利便性の高い郊外にある事が多く、駅やスーパーマーケットへのアクセスも良好です。
家賃を節約するなら、選択肢の一つとして、リノベーション済みの団地も検討してみてはいかがでしょうか。立地のいい新築のマンションやアパートを借りるよりも、かなりの金額が節約できると思いますよ。
既存の物に新たな付加価値を加えるリノベーションは、持続可能な取り組みそのものです。私たちのブログでは、キッチンで出来る持続可能な取り組みを紹介しています。興味があれば、ぜひ参考にして下さいね。
団地には、時代遅れの住まいというイメージがあるかもしれません。ですが、リノベーションを施し、旧来のイメージが刷新され、手頃な家賃で暮らせるモダンな住まいへと生まれ変わりました。日本のマンガ、テレビ、映画に頻繁に登場する団地は、日本人にとって非常に身近な存在です。今後、ますます目が離せませんね。