異国での新たな生活は 日常生活に多くの変化をもたらします。特に移住先の国の標識は、正しく理解できるよう勉強しておく事が肝心です。今回は、日本の標識について紹介していきたいと思います。
異国での生活は、素晴らしい体験となります。その経験はあなたの人生を豊かにしてくれる事でしょう。しかし、その国の文化や生活、人々など、出会うもの全てが目新しい物となります。特に、目につく標識などの意図をきちんと理解して、その国で移動するのに困らないよう調べておくようにしましょう。
国内を移動するのに、日本の標識を勉強しておくに越した事はありません。日本の標識と欧米の標識はよく似ています。ほとんどの標識が同じ意味を表しますが、異なる意味を表す物もあるので、しっかりと勉強しておいて下さいね。
日本で生活していると、様々な標識を見る事でしょう。日本語で書かれた標識を読んで、自分の母国語に置き換えて理解することはさほど難しくありませんが、少し分かりにくく感じるかもしれません。絵で書かれた標識であれば一瞥しただけで分かるので、状況が差し迫ったときはとても便利です。色や形だけで、内容を判別できる標識もありますが、設置されている場所によっては、その意味が異なります。それでは、日常生活で私達が目にする様々な標識を見ていきましょう。
道路標識
他の国と日本の道路標識を見比べると、日本の道路標識は一概に分かりやすいと思います。道路標識には日本語が併記されない物が大半なので、外国人も簡単に意味を理解できます。ですが、欧米の標識と同じ形、色をしていても、意味が全く異なる場合があります。例えば、通行禁止、道路閉鎖、立ち入り禁止の標識は、日本人だけでなく外国人にとっても理解しやすいクラシックなデザインとなっています。ですが、例えばバイクの絵の後ろに、赤い斜線が引いてある物などは、「バイクの通行を禁止する」という意味で、少し理解しにくいかもしれません。同じ意味で、標識の真ん中に自動車の絵が書いてある物もあります。
通行できる、できないという意味の道路標識には、通行方向を表す矢印のマークが書かれているので、外国人でも簡単に意味を理解できます。しかし、車両の横断を禁止する意味の道路標識にも、矢印が書いてあるので要注意です。駐車禁止の標識は、欧米と日本ではデザインが異なります。欧米の標識には、大きなPのアルファベットの後ろに赤い斜線が引いてありますが、日本の標識には、青い色を背景に赤い斜線が引いてあります。 青い色を背景に×印が入っている場合は、駐停車禁止という意味です。違反すると、罰金を科される場合があるので気を付けて下さいね。
速度制限の標識は、輪郭が赤、背景が白、文字の色が青です。至る所にあるので、標識には従うようにしてください。車両の幅や高さ、重量の制限を表す標識もあります。また、漢字の書かれている標識もありますが、停止を表す標識に使われている場合もあります。例えば、この場合は逆三角の赤い標識で、「止まれ」という文字が書いてあります。「徐行」の標識と混同してしまう場合があるので、必ず標識の色を確認するようにして下さい。「徐行」の背景は白、文字の色が青です。日本の警告標識のほとんどは、欧米に倣っています。
運転や道路に関する標識は、日本の国道交通省の公式ホームページに掲載されています。日本で、事故を起こさず安全に運転できるように、自分で勉強してみて下さいね。
駅の標識、看板
日本の大都市で生活していたり、大都市へ行く予定がある場合は、必ず公共の交通機関を利用することになります。駅の構内を通って、乗車したいプラットフォームへスムーズに行くには、構内の標識や図を理解しておく必要があります。幸いな事に、外国人に分かりやすいように、ほとんどの標識には英語が併記されています。中には、目的地に応じて路線を色分けしている駅や、迷わないよう進行方向の矢印をプラットフォームにペイントしている駅もあります。また、構内の壁や天井から吊り下げられている看板に、行先の駅名が書いてある駅もあります。日本のほとんどの駅では、色分けで路線表示しているので、そもそも路線名を表示していない駅もあります。
プラットフォームへ行くと、プラットフォームでの印字標識や、天井からの吊り下げ電子看板など、様々な案内標識がある事に気付くと思います。ほとんどの駅には、電車の到着や到着予定の電車を案内する電子看板が設置されています。乗車したい電車の種類(普通、快速、特急)を確認したい場合は、到着する電車名の左部分を見るようにして下さい。駅によっては、発車する電車の時刻表が記載されている看板もありますよ。
駅には、文字ではなく色で案内している場合もあります。例えば、プラットフォームの端っこの少し手前には、それより先への侵入を防ぐために、黄色い点字ブロックが一直線に敷かれています。主に視覚障害者が電車に近づき過ぎないようにするためですが、この黄色いブロックのおかげで、人間と電車の接触事故が減少しています。通常、プラットフォームには、目的地に応じて乗車口がペイントされています。ですが、漢字で書かれている事が多いので、外国人にとっては少し分かりづらいかもしれません。また、電車が停車した際のドアの位置が、プラットフォームに〇や△で記載されています。日本では、朝と夕方の一定の時間帯には、女性専用車が走っているんですよ。朝や夕方などの通勤ラッシュの時間帯に、女性が痴漢にあったりして不快な思いをしないように配慮されています。
自分が乗りたい電車に乗り遅れないように、標識や看板をしっかりと見れるようにしておきましょう。
警告看板
建設現場で使われる看板は、他の国で使われる物と同じで、普遍的で、内容が理解しやすい物が沢山あります。例えば、作業員がお辞儀している看板がありますが、これは作業員が工事をしているので気を付けて欲しいという意味です。建設現場の周辺を通るときは、作業員の指示に従って下さいね。「危ない」と日本語で書かれている看板もありますが、何が危ないのか分かりづらいと感じる人がいるかもしれません。「危ない」は、危険、注意して欲しいという意味で、周囲の環境への目配りを促しています。他にも、看板の数字で内容をすぐに判別できる場合もあります。
日本語で書かれた標識、特に漢字で表記された物は、内容が分かりにくいと感じる事があるかもしれません。ですが、ほとんどの標識は欧米の物とよく似ているので、すぐに慣れると思いますよ。日本の標識やその意味について、一度勉強してみてもいいかもしれませんね。