日本へ観光で行く機会があれば、外出して、ローカルの食べ物に挑戦してみることをおすすめします。注文の方法がわからず戸惑ってしまうという人には、この記事が役に立つと思いますよ。

世界中のさまざまな場所で、いろいろな食べ物を試してみるというのはとても楽しいことだと思います。しかし、初めて日本へ来たという人は、レストラン探しに苦労するかもしれません。レストランが街並みに溶け込みすぎて、場所が少しわかりづらいと感じるかもしれません。また、看板が漢字で表記されているせいで、外国人には理解できないということもあるでしょう。

行きたいレストランを見つけても、メニューの内容、注文の方法、チップの有無、決済方法など、どうすればいいのか戸惑うこともあるかもしれません。今回は、さまざまなレストランを例に出しながら、レストランでの適切なふるまい、日本の外食のシステムについて説明したいと思います。

レストランを見つける

ビルに入っているレストランの入居事情はとても興味深いものがあります。１つのビル、1フロアに数軒のレストランが入居していることがほとんどです。

東京のビルにはたいてい、各階に何軒かレストランが入っています。通りに面したレストランや一階で営業しているレストランでなく、ビルに掲げられているレストランの看板を見上げてみてください。6階建てのビルには、何軒も小さなレストランが入っていることが多いです。そのため　同じビル内でいろいろなレストランを楽しめるので、あちこちへ出かけなくても様々な料理を楽しめます。

多くのレストランが、もっと多くの外国人に来てほしいということで、看板に英語表記を入れるようになりました。本場の日本食を食べてみたいという場合は、英語表記がほとんどない、漢字表記ばかりのレストランを探してみてくださいね。

メニューを見る

ひらがなやカタカナを読めないのであれば、日本のレストランでの注文は、なかなか辛いものがあるかもしれません。漢字表記のメニューしか用意していないレストランもたくさんあります。見ているとストレスがたまるし、ほとんど理解できないでしょう。ですが、ある簡単なフレーズを使えば、どのレストランでもスムーズに注文することができます。

何を注文すればいいかわからない、メニューに料理の写真が載っていないというときは、店員に「おすすめは？」と聞いてみましょう。店員が、その店のおすすめ料理を教えてくれることがほとんどです。その料理を注文してみてください。想像していたものと違ったということもあるかもしれませんが、すぐに気に入って、新たなお気に入りのひとつになるかもしれません。

メニューに写真を載せているレストランであれば、写真を指でさせば、店員があなたの食べたいメニューをわかってくれるので、スムーズに注文することができます。ほとんどのレストランは写真付きのメニューを用意しているので、簡単に注文できると思いますよ。

他にも、特にラーメン屋では、料理を注文するツールとして券売機を導入しているところがあります。一見、自動販売機のように見えますが、ボタンにはメニューに記載されている料理名が書かれています。料理の写真も載せている券売機も多いので、自分の食べたいメニューをスムーズに選ぶことができます。外国人にも食べてもらおうと、ボタンのメニュー名を英語で書いているレストランも多いですよ。

券売機ですが、さっと簡単に使うことができます。お金を入れて、食べたいメニュー名が書かれているボタンを押してください。出てきた券をとって、店員に渡せばいいのです。

料理を注文して、店員が来るのを待つ

昔ながらのレストランでは、欧米にある多くのレストランと同じように、店員がお客さんを迎えます。ドアを開けて中に入ると、席に座るように促されるか、他の席が空くまで待つことになります。

着席すると、店員が挨拶し、メニューを手渡してくれるか、もしくはタブレットの操作方法について説明してくれます。

大きな違いは、日本のレストランでは、店員がお客さんに食べたい料理が決まったかどうかを何度も確認するのではなく、お客さんが店員を呼ぶ必要があります。手をあげて、「すみません」と大きな声で呼びましょう。すると、店員が来てくれます。料理を注文するときは、「ください」を文末につけて、丁寧にお願いするようにしてください。店員を呼ぶためのベルを設置しているレストランもあります。食べるメニューを決めたタイミングや、会計を済ませたいタイミングでベルを押すようにしましょう。

食事を終えたら

食事を終えたら、レジへ行き会計を済ませましょう。多くのレストランがクレジットカードでの支払いを受け入れるようになりましたが、それでも支払方法は現金のみというレストランが多数派です。

必ず覚えておいてほしいのは、日本にはチップをあげるという文化はないということです。給料の対価としてサービスを提供するという考えです。店員にチップを渡したとしても、店員が後から追いかけてきて、チップを返金することになるでしょう。

友達と外出して食事をするというのは、どんなときでも楽しいものです。注文の方法が分からなかったから、楽しい時間を過ごせなかったということはあってはなりません。リラックスして、食事を楽しんでくださいね。多くの店員が、注文に苦労している外国人の姿を見てきました。頑張って、日本食をエンジョイしてくださいね！