「ワンルームでも空間を分けたい」「部屋を仕切ってオンオフの切り替えがしたい」と考えている方もいるでしょう。しかし、ワンルームをどのように仕切ったら良いのか分からない方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、ワンルームでも簡単にできる、部屋の仕切り方について5つ紹介します。ワンルームの空間を分ける参考にしてください。
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ラグマットで床に境界線を作る

ワンルームのような、ダイニング・リビング・寝室が一体になった間取りでは、それぞれのエリアに異なる機能と過ごし方が求められます。一続きの空間で用途が分かれている場合、家具だけでは境界線が曖昧になりがちです。
そこで、部屋の空間を分けるのに活躍するのがラグマットです。ラグマットには、床を彩るインテリアとしての装飾性だけでなく「ゾーニング(空間の区分)」という役割もあります。
例えば、ベッドまわりにはふわりとしたシャギーラグを敷き、リビングスペースには平織りのフラットなラグを敷くことで、質感の違いが“くつろぎの場所”と“動きのある場所”を直感的に認識できるようになります。
また、ラグマットには音を吸収する効果や、素足で歩いたときの心地よさもあり、心理的な安心感をもたらしてくれるのも嬉しいポイント。ラグマットは、見た目の美しさと実用性を兼ね備え、空間全体に「用途ごとのメリハリ」と「良質な暮らし」をもたらしてくれる優秀なインテリアアイテムだといえるでしょう。
照明でエリアごとの雰囲気を演出

ワンルームのように仕切りがない空間でも、光の色・明るさ・高さを変えるだけで、空間に奥行きと自然なメリハリが生まれ、それぞれの用途に合わせた雰囲気をつくり出せます。
例えば、ベッド周りには、電球色の間接照明を取り入れるのがおすすめです。暖かく柔らかな光が優しく照らすため、1日の終わりに心と体を落ち着かせてくれます。壁際やベッドサイドにスタンドライトを置けば、光が壁に反射して広がり、部屋全体が穏やかなムードに包まれます。
一方、デスクや作業スペースなど集中したい場所には、白色系のデスクライトが良いでしょう。手元をしっかり照らすことで作業効率が上がり、オン・オフの気持ちの切り替えもしやすくなります。
また、ワンルームにありがちな空間の単調さを避けたいなら、食事スペースにペンダントライトなどの吊り下げ照明を使うのも良いでしょう。低めの位置から食卓を照らすことで、空間が引き締まり、カフェのような雰囲気になります。
照明は空間の「気配」をコントロールする重要なツールです。すべてを明るく照らすのではなく、必要な場所にだけ光を当てる「部分照明」を意識することで、限られた空間でも奥行きとリズムを感じられます。
詳しくは、こちらのブログをご覧ください:心地よい空間をつくる部屋の照明の選び方
家具の配置で空間をゆるやかに仕切る

ワンルームのようなひと続きの空間では、生活のすべてがひとつの部屋の中で完結します。便利な反面、用途の異なるエリアが混ざり合ってしまい、「どこが寝室で、どこが食事スペースなのか」が曖昧になりがちです。
それぞれの生活空間を分けるのにおすすめなのが、家具を使ったゆるやかな仕切りです。壁やドアを使わなくても家具の向きや配置を工夫することで、空間を自然に仕切ることが可能です。
例えば、ソファの背をベッドの方へ向けて配置すると、視線が遮られ、寝る場所とくつろぎの場所が分かれます。完全に遮るのではなく「なんとなく区切られている」という感覚が、ワンルームではちょうどいい距離感となります。
また、オープンシェルフや背の低い収納棚を仕切り代わりに使えば、光や風を通しながら空間を分けることも可能。本や雑貨をディスプレイすればインテリアのアクセントにもなるでしょう。
さらに、ワークデスクとダイニングテーブルの向きを変えて配置するだけでも、気分が切り替わり「食事の時間」と「仕事モード」など、シーンを分けて過ごしやすくなります。
色や素材を変えてエリアを区別

ワンルームといった仕切りのない空間では、色をうまく使い分けることで、視覚的にエリアに分けられます。例えば、リビングスペースには温かみのあるベージュやブラウン系、寝室には落ち着いたグレーやネイビーなど、色調をエリアごとに変えるだけで切り替えがしやすくなります。
また、ラグやクッション、カーテンにさまざまな素材やファブリックを取り入れるのもおすすめです。ワークスペースにはリネンやウッド調のシャープな素材を使い、リラックススペースにはふんわりとしたファブリックや毛足の長いラグを敷くなど、手触りや見た目が異なる素材のものを取り入れるのも良いでしょう。
縦を意識して視界をコントロール

ワンルームのような仕切りのない部屋では、どうしても家具や物が目線の高さに集中しやすく、部屋全体がごちゃついて見えてしまうことがあります。そんな時は、縦のラインを意識することで、空間に奥行きや広がりが生まれ、すっきりとした印象になります。
例えば、壁面フックを使い帽子やバッグ、ドライフラワーなどをディスプレイすると、床面をすっきり保ちながら目線を上へと引き上げることが可能です。なお、ディスプレイするものに統一感を持たせるとインテリアのアクセントにもなります。
また、背の高い観葉植物をひとつ置くだけでも、視界に縦の動きが生まれ、空間にリズムが加わります。植物の自然なフォルムが、圧迫感を与えずに高さをプラスしてくれるのも嬉しいポイントです。
さらに、人の身長と同じくらいの高さがあるスタンドミラーは、空間に「垂直の抜け感」をつくり出します。鏡が光や景色を映すことで、部屋が実際より広く見える視覚効果も期待できるでしょう。
詳しくは、こちらのブログをご覧ください:狭い賃貸アパートを広く見せる方法
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。