令和6年6月末現在、出入国在留管理庁の調査によると、在住外国人は前年度に比べて5.2%増加しています。近年では外国人の日本へ移住が増えつつありますが、その理由は何なのでしょうか?
また、日本への移住を考えているけれど、「どこに住めば良いのだろうか」「どのような仕事があるのだろうか」と悩んでいる方もいるでしょう。
そこで本記事では、外国人が日本に移住する理由や外国人が多い都道府県、就職に有利なスキルや仕事事情について解説します。ぜひ、日本へ移住する前に参考にしてください。
ビレッジハウスでは、外国人の入居を積極的に受け付けています。また、コールセンターには外国人スタッフが常駐しているため、日本語が得意でない方も安心してお問い合わせいただけます。賃貸物件を探している方は、ウェブサイトをご覧ください。
外国人が日本に移住する理由

- 治安が良い
日本の治安の良さは、外国人が移住を決める大きな理由の一つです。特に家族連れや一人暮らしの外国人にとって、犯罪率の低さや公共の場での安全性は大きな魅力となっています。
- 衛生環境が良い
日本の街並みや公共の場では、ゴミがほとんど落ちておらず、公共施設や駅なども定期的に清掃されているなど、衛生面での不安が少ないのが特徴です。
また、日本の医療体制は世界的にも高く評価されており、先進的な医療機器の導入や専門知識を持つ医療スタッフの存在が外国人にとって安心材料となり、日本への移住の後押しとなっています。
- 伝統や文化に魅力を感じる
日本ならではの文化や伝統に惹かれ、移住を決意する外国人も少なくありません。アニメやマンガ、ビジュアル系音楽といったポップカルチャーは、特に若年層の心をつかんでおり「日本に住んでみたい」と思わせるきっかけになることも。
一方で、神社仏閣などの歴史的建造物や、四季折々の行事・風習に魅了される人も多く、日本の奥深い伝統文化に触れることを楽しみに生活拠点を日本に移すケースも増えているようです。
- 公共交通機関の利便性が高い
日本の公共交通機関では、定刻通りに運行される電車やバス、複雑ながらも使いやすい地下鉄網のおかげで、車を持たなくても全国各地への移動がしやすく快適に暮らせます。
外国人が多く採用に積極的な企業が多い都道府県

- 東京都
東京は日本の政治・経済の中心地であり、世界的にも認知度の高い国際都市です。東京都には約72万人の外国人が暮らしています。特に、中国・韓国・ベトナムなどアジア出身の人々の割合が高いのが特徴です。
また、東京には多数の企業が集まっており、求人数も豊富にあります。外資系企業の日本拠点も数多くあるため、国際的な職場環境で働くチャンスがある可能性が高いといえるでしょう。
参考サイト:東京都の統計|住民基本台帳による東京都の世帯と人口
- 愛知県
愛知県には、約31万人の外国人が暮らしています。日本を代表する自動車メーカーの本社があり、自動車産業を中心に多くの関連企業が集まっています。昔から外国人の雇用に積極的な企業も多いのが特徴です。
また、県内には「名古屋(なごや)」という大きな都市があります。名古屋駅には東海道新幹線が停まり、京都や大阪へは1時間以内、東京までも約2時間でアクセスできるなど、交通の便が良いのも魅力的です。
参考サイト:愛知県|愛知県内の市町村における外国人住民数の状況(2023年12
- 大阪府
大阪府は、西日本の中で一番大きい都市です。現在、大阪には約30万人の外国人が暮らしています。大阪では、昔から韓国出身の方々が多く住んでいる地域があり、子どもや孫の世代、つまり3世代目・4世代目として日本で生活している方々もいます。
大阪は東京や愛知と同様に企業の数が多く、お仕事のチャンスも豊富です。さらに観光地としても人気があり、ホテルや飲食店などの接客業の求人が豊富にあります。
参考サイト:大阪府|数字でみる大阪府の国際化
就職に有利な資格やスキル

- 多言語学力
日本で仕事を探すとき、多言語能力があると大きな強みになります。特に、接客業や国際的なビジネスの分野では語学力が評価されやすく、採用につながりやすい傾向にあります。
外国語が話せる外国人の方は言葉だけでなく、自分の文化や考え方を活かして働けるため、企業にとっても新しい視点をもたらす貴重な存在となるのです。
- 接客対応
日本のサービス業では「丁寧で思いやりのある接客」を大切にしています。そのため、接客スキルが高い方は、仕事を見つける際に有利です。
特に、観光地やショッピングエリアなど、国内外から多様な人々が訪れる場所では、さまざまな国や文化の人と接する必要があるため、質の高い接客が求められます。
- 事務処理
事務処理のスキルや経験がある方は、日本での就職活動において有利になります。特に、貿易事務や外国語を活かせる事務の仕事では、外国人ならではの強みが活かしやすく求人のニーズも高めです。
また、「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」のようなパソコンスキルの資格を持っていると、求職活動が有利となるでしょう。なお、貿易系の仕事を目指す場合は、「通関士」や「実務貿易検定」などの資格を持っていると、より専門的な業務にも挑戦しやすくなります。
他にも、「秘書検定」や「通訳・翻訳」に関する資格があると、スキルを活かした職種への就職がぐっと近づきます。
外国人におすすめする仕事業界

- 製造業界
日本の製造業は人手不足を背景に、外国人労働者の需要が増加傾向にあります。工場や倉庫での作業は未経験者でも働きやすく、日本語が得意でない方にも対応した環境が整っているため外国人にも適している職業です。
- 飲食業界
日本の飲食業界では、観光地や都市部の国際的な料理店などを中心に、外国人スタッフの採用を積極的に行っています。多言語対応ができる外国人スタッフが、接客やサービス向上に貢献できる点が評価されています。
- 小売業界
小売業界では、外国人観光客への対応強化を目的に多言語スタッフの採用が進んでいます。免税店やブランドショップでは、外国語での接客により顧客満足につながり、店舗の口コミやリピート率の向上に繋がります。特別な資格が必要でない場合も多いため、日本での仕事が初めての外国人にも働きやすい業界です。
ビレッジハウスが提供している賃貸住宅では、5人に1人が外国人の入居者です。また、コールセンターには外国人スタッフが常駐しているため、お気軽にお問い合わせください。
関連記事:

ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。