はじめに 東北地方は、日本本州のウィンタースポーツが盛んで、気候が厳しく、山が多い地域です。東北は秋田県、青森県、福島県、岩手県、宮城県、山形県の6県で構成されています。 東北地方はその地理的な位置から冬季は寒く雪も多いため、国内外の観光客に冬の魅力的な旅行先として知られています。 本記事では、東北地方にある息を呑むような5つの冬の観光スポットをご紹介します。自然や冬が好きで、自然豊かな場所に移住したいとお考えの方は、東北地方を検討してみてはいかがでしょうか。ビレッジハウスがお手伝いいたします。ビレッジハウスは、国内外のお客様にサービスを提供する不動産会社で、英語、中国語(北京語)、ポルトガル語、そして日本語を含む多言語でのサポートを提供しており、東北を含む日本全国47都道府県で1,000件以上の賃貸物件を取り扱っています。 奥入瀬渓流 奥入瀬渓流は、十和田湖から14kmにわたって続く、日本で最も美しい渓谷のひとつです。青森県と秋田県の県境に位置し、国の特別名勝および天然記念物に指定されています。見どころのひとつは秋の紅葉で、10月に緑の葉が鮮やかな赤や黄色へと変わります。 観光客に人気のアクティビティとして、奥入瀬渓流と沿って整備されたハイキングコースがあります。根ノ口から始まり、片道約2時間半の歩きやすいコースを通じて、豊かな自然と多くの滝を楽しむことができます。また、安宮町へのアクセスに便利なバス停や船着場も数多くあります。 サイクリングが好きな人は、奥入瀬渓流博物館、石ヶ戸休憩所、JRバス根ノ口で自転車を借りることができます。 また、奥入瀬フィールドミュージアムもあり、奥入瀬の自然を知ることができるほか、ミュージアムショップや青森りんごを使ったスイーツショップなどの施設もあります。詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。 奥入瀬渓流へは、青森駅または八戸駅からJRバスでアクセスすることができます。 横手の雪まつり 横手の雪まつりは、みちのく五大雪まつりのひとつで、毎年2月15日と16日に秋田県南西部の横手市で開催されます。横手は日本でも有数の豪雪地帯です。 450年の歴史を持つこのお祭りは、家族の安寧、商売繁盛、豊作を祈願し、水の神にお供え物と祈りを捧げる行事として始まりました。現在では、町の誇りある年間行事として、また地域の観光を促進し活性化する手段として発展しています。 横手の雪まつりの主要な見どころのひとつは、市内に100以上建てられるかまくらです。この雪の家では、訪れる人々に一時的な避難所を提供し、甘酒や餅を楽しむ場となっています。 横手川の河川敷には、提灯ほどの大きさの小さなかまくらが数百個設置され、日没時の午後6時から夜9時までキャンドルの光で幻想的に照らされます。 お祭りは横手駅から横手城にかけて東に広がり、訪問者は午後5時から午後9時まで無料の循環バスを利用できます。かまくら作りを体験してみたい方は、光明寺公園で開催されるかまくら作りのワークショップに参加することができます。 蔵王の樹氷 蔵王連峰の高い標高と冬に理想的な気象条件が組み合わさり、「スノーモンスター」とも呼ばれる「樹氷」という独特な気象現象が発生します。シベリアからの冷たい空気が東北地方を南北に走る山脈によって徐々に閉じ込められ、空中の水滴が樹木に付着して凍り、さらに雪で覆われることで、雪と氷から成る巨大な独特の形状の樹氷が形成されます。 蔵王の樹氷は、雪や氷をまとった木々を奇妙なモンスターのような姿に変形させ、山の中に立ちはだかり、滑り抜けるスキーヤーやスノーボーダーの頭上に存在感を示します。 樹氷のシーズンは例年12月から始まりますが、最も大きく迫力があるのは2月中旬から3月中旬です。この自然現象を間近で見たい場合は、世界でも数少ない観測地点の一つである蔵王温泉スキー場へ足を運ぶ必要があります。 蔵王温泉スキー場へは、まず電車で山形駅まで行く必要があります。山形駅からは蔵王温泉行きのバスがあり、バス停からスキー場までは徒歩約15分の山道を歩きます。スキー場では、ロープウェイで地蔵山頂駅まで登り、景色を楽しむことができます!詳細はこちらをご覧ください。 蔵王温泉スキー場では、毎年「蔵王樹氷まつり」が開催され、夜になると樹氷が色とりどりに美しくライトアップされます。また、リゾートでは訪問者のために特別なナイトツアーを提供しており、雪上車で山中に散らばる樹氷を巡ることができます。 猪苗代湖 猪苗代湖は日本で4番目に大きな湖であり、「天鏡湖」とも呼ばれています。福島県中部に位置するこの湖は磐梯朝日国立公園内にあり、南には磐梯山がそびえます。約3万年から4万年前、磐梯山の大規模な噴火と火砕流によって地殻の窪みが塞がれ、湖が形成されたとされています。 湖の表面積は104平方キロメートルで、冬になると、湖の浜辺に渡ってきた多数の白鳥が春まで滞在する光景が見られます。この地域は新雪のパウダースノーが楽しめることから、冬のスポーツに最適で、冬の観光地としても大変人気があります。 猪苗代湖の冬を彩るもうひとつの魅力は、「しぶき氷」という珍しい自然現象です。これは、蔵王の樹氷と同様に、強い寒風が湖水を周囲の木々に飛び散らせ、瞬時に氷結させることで生じ、幻想的で華麗な自然の氷の彫刻を作り出します。 猪苗代湖へは東京から新幹線で3時間と、アクセスが大変便利です。 猊鼻渓 猊鼻渓は岩手県平泉町郊外に位置する渓谷で、国の天然記念物としても認定され、日本の百大名景のひとつにも選ばれています。 渓谷の魅力を存分に味わうには、長い竹竿を使って熟練した船頭が操る平底船での90分間の静かな川下りがおすすめです。渓谷には高さ50メートルの石灰岩の断崖が2キロメートルにわたって連なり、冬にはその優美で絵のような雪景色が水墨画に例えられ、冬の人気観光スポットとなっています。 冬季の船内には、こたつが設置されており、テーブルを囲んで温まることができます。また、地元で人気の「木流し鍋」のオプションもあります。この鍋料理は、伝統的に樵たちが好んで食べたもので、野菜、山のハーブ、鶏肉、豚肉を味噌で煮込んで作られます。 猊鼻渓はJR大船渡線の猊鼻渓駅から徒歩わずか5分でアクセスできます。 街子ライターのどいまちこです。 建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。 現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。 畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。