引越し先の地域を決める場合は、その地域の家賃基準を参考にする人が多いのではないでしょうか。
家賃を判断基準にして賃貸物件を選ぶ場合には、注意しておかなければならない点がいくつかあります。都会と田舎の家賃を比較する場合には、特に注意が必要です。当たり前のことですが、物件が駅に近いほど家賃は高くなる傾向にあります。また、部屋の広さも狭くなる傾向にあります。駅から徒歩10分以内の賃貸物件は、すぐ近くにお店が揃っているなど利便性が高い分、なかなか手の届く物件を見つけるのが困難になります。
もしあなたが、少しでも安い物件に住みたい場合は、街の不動産業者へ物件を探しに行ってみましょう。街の不動産業者は幅広いニーズに合った賃貸物件情報を提供しており、さまざまな価格帯の賃貸物件を提供してくれます。ただし、街の不動産業者と交渉する場合は、高い日本語力が求められるので注意してください。なお、街の不動産業者のほとんどは、英語での意思疎通が難しいことがほとんどであるため、日本人の友人、または通訳者を伴って交渉することをお勧めします。そのほうが、スムーズに手続きを進めることができると思います。
都会ではなく田舎で賃貸物件を探す場合にも、同じことが言えるでしょう。まず、田舎で部屋を借りる優先順位として、駅ではなく、コンビニやデパートが近いと言う条件をあげる人が多いようです。また、生活必需品を買いに行くときなどに車を使う必要があるため、田舎では家賃の安い物件に出会える可能性が高くなります。ただし、ここで注意しておきたいことは、田舎に行くと、英語を話せる人はほとんどいないということです。外国人もほとんど住んでおらず、外国語を話せる人はほぼいないので、田舎で部屋を借りる際の前提条件として日本語を習得しておくことをお勧めします。
また、部屋の広さによっても家賃の金額が変わることにも気を付けておきましょう。場所にこだわりなく都会に住みたいという場合は、広い部屋に住むことは難しいかもしれません。その最たる場所が東京であり、東京にある賃貸物件のほとんどがワンルームマンションです。もちろん、ワンルームマンションの価格や広さは東京の地域によってかなり違ってきます。単身で引っ越しする場合は、探せばいくらでも見つかりますが、ファミリー向けの賃貸物件は独自の価格設定基準が設けられているので、あなたに合う物件を見つけるのが難しいかもしれません。
賃貸物件には、家具の有無によっても、家賃の金額が変わるので気を付けておきましょう。家具から家電までが揃っている家具付き賃貸物件というものもありますが、通常よりも家賃が高くなります。短い期間だけ部屋を借りる人には家具付き物件は喜ばれるかもしれません。一方、通常の賃貸物件を借りる悪い点としては、必要な家具や家電を一通りそろえる必要があるため、それなりに初期費用がかさみますが、良い点としては、購入した家具や家電を自分の所有物として長く使うことができるというメリットが挙げられます。
基本的に田舎の物件でも上記と同様のことが言えます。ただし、家具付き賃貸物件はアパートではなく、ファミリー向けの一軒家に多く見受けられるのが特徴です。家賃に関しては、田舎の賃貸物件が定めている規則と、都会の賃貸物件が定めている規則の内容はほぼ違いがないにも関わらず、田舎のワンルームは都会のワンルームの数分の一の値段で、加えて広めの賃貸物件を借りることができます。ただし、田舎の物件は駅から遠い場合が多いため、自動車やバスなどの交通手段で駅まで移動する必要があることを覚えておいてください。
もしあなたが外国人であり、引っ越しを検討している場合は、日本の賃貸物件の部屋が想像よりも狭いということに驚きを隠せないと思います。なので、「狭い部屋に住む」という覚悟が必要になるでしょう。
また、家族ではなく友達とのルームシェアを考えている場合には、大家さんと何らかの問題が発生する可能性があることを十分に理解しておきましょう。ルームシェアの中には、友達とのルームシェアを禁止し、同居者が家族であることを条件にしている賃貸物件もあります。特に、東京でルームシェア可能賃貸物件を探す場合には気を付けてください
他にも、シェアハウスなどが日本には少なからず存在します。自分のニーズに合わせて、短期賃貸または長期賃貸を選ぶことができるのがシェアハウスの利点なのかもしれません。日本にあるほとんどのシェアハウスは英語に対応しており、オンラインでサポートも充実しております。
シェアハウスによっては、性別や職業(学生)を制限しているところがありますが、住む人数に応じて、家賃を安く抑えることができるなど、シェアハウスのメリットを享受することができます。
一方で田舎では、シェアハウスのような形態の賃貸物件はほとんどありません。従来の長期滞在型の賃貸物件が多く見受けられるのが田舎の物件の特徴です。しかし、稀に人口が集中している地域では、短期滞在型の賃貸物件も存在しているのは事実です。
ところで家賃についてですが、通常の賃貸物件(駅近ではない場合)であれば月額60,000円ほどになります。最寄りの駅から自宅までかかる時間は約10〜15分程度です。店へのアクセスも良く、妥当な価格設定だと思います。米国の通貨に換算すると1か月あたり約600ドルで、米国とほぼ同じ家賃相場(通常の賃貸物件)になります。他の国と同じく、田舎よりも都会で暮らすほうがお金がかかるのは変わらないようですね。
もし駅付近で賃貸物件を探すとしたら、家賃は100,000円~になります。米国の通貨に換算すると約1,000ドルで、場所によっては、同じ広さの部屋であるにもかかわらず、月々の支払いが2倍以上になる賃貸物件もあります。家賃が30,000円~50,000円である地域もありますが、洗濯機の設置場所がない、トイレシャワーがないなど、家賃が安い理由に隠されたデメリットがあります。価格をできる限り抑えたい場合は、自分にとって妥協できるラインを事前に決めておきましょう。