日本では、「もったいない」(無駄になる事が惜しい)という言葉をよく耳にします。 環境に優しい社会の実現を目指して、多くの人が活動しています。無駄を減らす事と環境は、切っても切れない関係にあります。今回は、環境を守るためにキッチンで出来るちょっとした工夫や、住まいで実践できる無駄を減らすコツについて、紹介したいと思います。
最近では、環境に優しい台所クリーナーや何度でも使えるキッチンタオルなど、環境に配慮しているイノベーティブな製品がたくさん開発されています。できるだけ環境に優しい製品を使う事が、長い目で見た無駄のないサステナブルな社会の実現につながるのかもしれませんね。
その1: 流し台にごみを排出しない
一般的なキッチンスポンジは、できるだけ使わないようにしましょう。プラスチック製スポンジは、洗うたびにマイクロプラスチックを排出します。有害な化学物質のマイクロプラスチックが海へ排出されてしまうと、海洋生物の命を危険にさらしてしまいます。
一方、へちまスポンジは、環境に優しくエコなキッチン用品です。また、スポンジの代わりに綿素材の布巾を使う人もいます。布巾は確かに有害物質が出ない素材ではありますが、汚れてきたりして長く使う事ができませんよね。ですので、古い綿製品を切ってリサイクルして使うといいかもしれませんね。このように、へちまスポンジや綿素材の布巾を使えば、流し台に排出される有害物質が減らせます。
また、たわしも、昔から使われているキッチン用品です。主に野菜の汚れを洗い取る時に使います。フライパンやポットの汚れを落としたい時にも使えますが、傷を付けないように気を付けて下さいね。たわしの原料には植物繊維が使われているので、カスが出ても、バイオの力で分解できます!100円ショップなど、どこにでも売っていますよ。
その2: 環境にやさしいキッチンクリーナーを使う
サステナブルな社会の実現のために、今使っているクリーナーを、環境に優しいタイプの物に変えてみましょう。環境に優しいキッチンクリーナーは、ニトリのお店などで売っています。シャボン玉、ハッピーエレファント、コアラエコ、オレンジX などもチェックしてみて下さいね。
もちろん 購入してもかまいませんが、自分で作る事もできます。材料は、どこにでも売っている物なので、安く揃える事ができますよ。レモンジュース、酢1カップ(白ビネガーが理想ですが、普通の酢でもかまいません。)、水1カップ、材料を入れる空のスプレーボトルを用意して下さい。香りを付けたければ、エッセンシャルオイルを10滴ほど垂らして下さいね。
その3:キッチンタオルをごみにしない
キッチンタオルを毎日使い捨てし続ける事は、環境に優しいとは言えないですよね。あんなに便利なキッチンタオルが使えないなんて、考えられないと思うかもしれません。ですが、大丈夫です!キッチンタオルの代わりに、オーガニックコットンの布やマイクロファイバータオルを使ってみましょう。そうすれば、キッチンタオルは捨てずに済みます。布やファイバータオルは洗濯機で洗えるので、何度でも使えます。そのうえ、買わずに古いTシャツやタオルを使って自分で作れば、さらに無駄を減らすことができますよ!
その4: サステナブルに食べ物を保管する
日本で、プラスチックが使われていない商品を探すのは難しいかもしれません。ですが、探せば必ずあります!地元の小さな八百屋や豆腐屋など、自分が買った物を持参した容器に入れてくれるお店を探してみましょう。
環境に優しい台所用品を買うのもいいですが、詰め替え用を買えばもっとエコになります。その方が、使い終わった後の容器がゴミになりません。使い終わった空の容器やタッパー、ガラス瓶に食べ物などを入れれば、有効に活用できますよ。
ガラス瓶のラベルを綺麗に剥がすなら、お湯の中にガラス瓶を入れてみて下さい。ラベルの接着剤が溶けて、自然に剥がれます。油を使えば、ラベルの剥がし跡も綺麗に取る事ができますよ。
冷蔵庫で食品を保存したり、ランチを持ち運んだりする時、確かにプラスチック製のラップやジップロックがあれば何かと便利ですよね。ですが、それらに替わる環境に優しいイノベーティブな台所用品があるのです!
それが、蜜蝋ラップです。パンから野菜まで何でも包めます。天然素材が使用されていて、洗って何度も使えますが、ラップの粘着が落ちるのでできるだけお湯で洗わないようにして下さい。日本のaco brandでも買えますし、自分で作る事もできるようですよ。
コンビニの惣菜を買ったり、前日の残り物をタッパーで保存したり、作る量を減らすのではなく、事前に必要な分だけ作り置きしてみてはいかがでしょうか。その方が、無駄な労力(や時間!)を使わずに済みます。
何度でも使える弁当箱もそうです。これを使えば、流し台に排出される有害なごみを減らす事ができます。その中でも、食洗器対応のSunaho の「BENTO box COFFEE」の弁当箱は、植物由来素材やコーヒーの残り殻を使っているので、すべて土に還ります。何一つゴミは出ません。
さあ、これを参考に、自分でできそうな事から取り組んでみてはいかがでしょうか。今使っている物を工夫して活用してみましょう。グッドラック!