大人だけの引越しでも大変ですが、子ども連れの引越しでは思うように荷造りができなかったりさまざまな手続きが発生したりするため、準備が進まず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。また、引越しでは、子どものメンタルケアも重要なポイントとなります。
そこで本記事では、子ども連れにおすすめする引越しの時期や手続き、荷造りのコツや子どもへのメンタルケアについて紹介します。子ども連れの引越しがしたいけど、どのタイミングで引越ししたら良いのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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子どもがいる場合のおすすめする引越し時期
子どもがいるご家庭の引越しでおすすめする時期は、環境や状況によって異なります。保育園や幼稚園に通っているかどうか、子どもの性格によっておすすめする時期は変わってくるでしょう。
- 妊娠中
妊娠中は体に負担がかかるものの、出産前であるため比較的動きやすい時期でもあります。ただし、妊娠初期の3ヵ月間はつわりがひどかったり、流産のリスクが高かったりするなど注意が必要です。一方で、妊娠後期の8ヵ月以降に無理をすると、破水や早産が懸念されます。
妊娠中に引っ越しを計画する場合は、体調が比較的安定しやすい妊娠中期の5~6ヵ月頃が理想的です。なお、転居に伴い通院先の産婦人科を変更する際は、必ず紹介状を書いてもらってください。
- 0~2歳
0~2歳の子ども連れの引っ越しは負担が大きいため、生後4~6ヵ月頃のつかまり立ち前が理想的です。1歳を過ぎて活発になる場合は一時保育やベビーシッターを活用しましょう。また、保育園の状況や転園の事前確認も忘れないでください。なお、物件を探す際、防音設備の整った物件を選ぶと近隣とのトラブルが発生しにくいためおすすめです。
- 3~6歳
幼稚園の入園前や、保育園から幼稚園への転園時に合わせて引越しをすると、子どもへの負担を抑えられます。小学校受験がある都市部では、3歳頃に利便性の高い地域へ移動するか、進学先が決まってから引っ越すのが理想的です。また、公立校でも事前に評判を調査した上で引越しを計画しましょう。
- 小学生・中学生
小学校入学後は友人との関係や勉強の進み具合など、転校に抵抗がある場合が多いでしょう。やむを得ず引っ越す場合は、小学校卒業のタイミングがおすすめです。なお、小学6年生や中学3年生などの場合、越境通学が認められる可能性も。ただし、環境の改善が子どもの成長にプラスとなる場合には、転校が良い方向に働く場合もあるでしょう。
子どもがいる場合の引越し手続き一覧
- 保育園・幼稚園・小学校・中学校の転園、転校手続き
転園や転校の手続きは園によって、必要な書類や締め切り日が異なります。いずれも事前にしっかり確認しておきましょう。小学校や中学校を転校する場合は、在籍している学校に転校することを伝えてください。
- 児童手当の住所変更
児童手当は同じ市区町村の場合、住所変更届を提出してください。他の市区町村へ引越しする場合は以下の手順で手続きをします。
引越し元の市区町村役場で「児童手当受給事由消滅届」を提出、「所得課税証明書」を発行してください。そして、引越し先の役場にて必要書類を揃え、15日以内に「児童手当認定請求書」を提出しましょう。
- 乳幼児医療費受給者証の住所変更
児童手当と同様、同じ市区町村内で引越しをする場合は住所変更届を提出します。他の市区町村へ引越しする場合は以下の手順で手続きをしてください。
引越し元の市区町村役場で「乳幼児医療費受給資格者証」と「印鑑」を持参し窓口にて返却します。引越し先の役場で必要書類を揃え、新たに手続きをしてください。ただし、乳幼児医療費助成制度は市区町村によって異なります。受けられるかどうかは引越し先の役場で確認しておくと良いでしょう。
子どもがいる場合の荷造りのコツ
近くにご両親やママ友がいて頼れる場合は、子どもを預けると効率的に荷造りが進みます。しかし、頼りっぱなしにするのではなく、相手が困っている時は力になったり感謝の言葉を丁寧に伝えたりするようにしましょう。
一方で頼れる人がいない場合は、子どもが昼寝中や夜寝静まった後に荷造りを進めるのがおすすめ。昼間は公園でたっぷり遊ばせ夜は早く寝かせることで、荷造りの時間を確保してください。
荷造りの時間が取れない場合は引っ越し業者の「おまかせプラン」を使うのも一つの方法です。おまかせプランは荷造りから搬出入、荷解きまで引越し業者が一括で対応してくれるサービスです。
業者によってプラン名や内容に違いはありますが、基本的には引越しに関するほとんどの作業を代行します。費用は必要ですが、時間や労力を大幅に削減できるため、子どもから目が離せない家庭や、家事・育児・仕事を両立している忙しい方におすすめのプランです。
引越しの荷造りについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
引越ししたら近隣に挨拶をする
単身者の引越しは、引越しの挨拶は不要と考えている人が多い傾向にあります。近年では、個人情報保護や防犯への意識が高まっているため、不用意にかかわりたくないと考えている人も増えつつあります。
しかし、子どもがいるご家族が引越しした場合は、近隣に挨拶をした方が良いでしょう。子どもがいる場合、集合住宅では生活音によるトラブルが起こる可能性があります。
トラブルを予防するためには引っ越し後すぐに、粗品を持参してご近所さんに挨拶し、子どもがいることを伝えた上で「ご迷惑をかけてしまうかもしれません」と一言伝えるのがおすすめです。
引越し前に子どもの友達にプレゼントを贈った方が良い?
転園や転校する際、友達にプレゼントを贈る習慣があるようです。しかし、園や学校によっては贈り物が禁止されている可能性もあるため、事前に担任の先生に確認したほうが良いでしょう。
プレゼントの予算は一人当たり100~300円程度を目安としてください。ハンドタオルや鉛筆といったような消耗品がおすすめです。なお、食べるものはアレルギーや好みなどを配慮する必要があるため避けた方が良いでしょう。
引越しによる子どもへのメンタルケア
意外と忘れがちなのが、引越し後の子どものメンタルケアです。赤ちゃんは環境の変化で夜泣きをすることがあります。また、小学生以上の子どもは、仲の良い友達との別れが心の傷となることも。過去には、小学生男児が引っ越し後に「元の家に帰りたい」と家を出て、事故に遭ってしまうという痛ましいケースもありました。
引っ越しが子どもに与える影響は年齢によって異なります。親は子どもが抱える感情に寄り添い、話を聞くことで不安を和らげることが大切です。また、引っ越し前後に新しい環境に前向きになれるよう、小さな楽しみを共有すると良いでしょう。
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※契約内容や審査結果により、敷金をお預かりする場合があります。
ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。