「引越し業者へ、差し入れをした方が良いのだろうか?」と悩んでいる方もいるでしょう。また、初めて引越し業者を利用する方は、何を差し入れしたら良いのか悩みがちです。
そこで本記事では、引越し業者への差し入れは必要か、渡す場合はどのようなものをいつ渡すべきか解説します。引越し当日までに、差し入れする際の注意点も合わせてチェックしておきましょう。
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引越し業者への差し入れは必須ではありません

これまで、引越し作業してくれるスタッフへのねぎらいとして差し入れを渡すのが一般的でした。しかし現在では、そのような風習は徐々に薄れつつあり、差し入れはあくまでも任意のものなので必須ではありません。
実際に、引越し業者の公式サイトには「差し入れは不要」といった記載が見られることもあります。そのため、差し入れをしなかったからといってスタッフが不快に感じたり、サービスの質が落ちたりするようなことはありません。
とはいえ、夏の暑い時期に汗をかきながら作業してくれたり、大切な荷物を丁寧に扱ってくれたりした際には、感謝の気持ちを込めて相手の負担にならないような差し入れを渡す方もいます。
引越し業者への差し入れでおすすめするもの

冷たい飲み物
引越し作業では、荷物の積み下ろしに多くの体力を使うため、汗を大量にかくことも珍しくありません。そのため、水分補給ができる飲み物は、差し入れに適していると考えられます。
ただし、開封後にこぼれたり邪魔になったりしないよう、フタ付きの飲み物を選ぶのがおすすめ。種類としては、冷たいお茶やミネラルウォーター、スポーツドリンク、栄養ドリンクなどが良いでしょう。
お菓子
疲れた体にエネルギーと糖分を補給できるお菓子は、引越し作業を頑張るスタッフへの差し入れとして向いています。スタッフ同士で手軽に分けられるように、個包装されたタイプを選ぶのがポイントです。
お菓子はいくつかの種類を用意しておくと安心です。例えば、甘い系としょっぱい系を両方揃えたり、最初からさまざまな味が詰め合わせになっているものを選んだりすると喜ばれるでしょう。
なお、夏の暑い時期にはチョコレートや飴などの溶けやすいお菓子は避けてください。また、果物などの生ものは、汁が出たり皮の処理が必要だったりするため、差し入れには向いていません。
心付け
差し入れを用意する時間がなかったり何を渡せばよいか迷ったりした場合には、心付けとして現金を渡すのもひとつの方法です。
その際は、スタッフが人数分で分けやすいように、あらかじめ人数に合わせてポチ袋に包んでおきましょう。袋には「寸志」「心付け」「こころばかり」などの言葉を添えると、感謝の気持ちが丁寧に伝わります。
金額はあくまで無理のない範囲で問題ありませんが、目安としては1人あたり1,000円程度が良いでしょう。なお、現金の代わりにクオカードや商品券などを贈るのも喜ばれます。
引越し業者へ差し入れするタイミング

差し入れを渡すタイミングによっては、作業の流れを止めてしまい迷惑となってしまうケースもあります。
飲み物やお菓子などの差し入れを渡すベストなタイミングは、荷物の積み込み作業がすべて終わった後がおすすめ。新居へ移動するトラック内で水分補給やエネルギー補給がしやすく、作業の妨げにもなりません。もし積み込み後に渡しそびれてしまった場合は、荷降ろしの後に渡しても良いでしょう。
一方、心付けに関しては、作業開始前の挨拶時に渡すのが理想的です。最初に渡しておけば、自然にコミュニケーションが取りやすくなり、スタッフのモチベーションにも繋がるでしょう。
ただし、後々トラブルにならないよう、全員分をまとめて現場責任者に手渡ししてください。なお、会社の方針で現金を受け取ってもらえない場合もあるため、念のため飲み物やお菓子などの差し入れも用意しておくと安心です。
引越し業者へ差し入れする際の注意点

見返りは求めない
引越し作業に対する対価は、すでに支払っている引越し料金です。差し入れや心付けは、感謝の気持ちを表すものであるため「丁寧に作業してほしい」「もっと早く終わらせてほしい」といった見返りを期待するものではありません。「差し入れを渡したのだから……」という気持ちは持たず、純粋に感謝の思いとして渡しましょう。
相手に気を遣わせない
差し入れは必ずしも全員に歓迎されるとは限りません。たとえば、手作りのおにぎりや、他人が触れたコップでの飲み物提供に抵抗を感じる方もいます。衛生面や好みに配慮し、できるだけ個包装されたものや市販の飲み物など、誰にとっても安心して受け取りやすいものを選びましょう。
作業の進行は妨げない
「どうぞ休憩してください」「お茶にしましょう」と声をかけて差し入れを渡すのは避けてください。引越し業者は、限られた時間の中で作業を終えるためにスケジュールを立てて動いています。また、場合によっては次の現場が控えていることも。
差し入れは、休憩の合間や作業の区切りのタイミングなど、相手の手を止めることのない自然な流れで渡すよう心がけましょう。
大切なのは感謝の気持ち

引越し業者への差し入れにおいて、何を渡すか以上に大切なのは「感謝の気持ち」を伝えることです。引越し業者への差し入れは、感謝の気持ちを形にしたものであるため、無理に用意する必要はありません。
相手を思いやる気持ちがあるからこそ、笑顔で「ありがとうございます」と声をかけるだけでも、現場の空気が和らぎ、引越し作業もより円滑に進むことでしょう。
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。