日本には、お正月やクリスマス、冬ならではの行事など、冬に楽しめるイベントや行事、催しがたくさんあります。その期間は、旅行やウィンタースポーツを楽しんだり、冬ならではの食べ物を食べ自宅でのんびりと過ごすなど、楽しみ方は人それぞれです。今回は、冬にぴったりの和菓子を紹介したいと思います。冬はやる事がなく、退屈だと思う人は、これを機に和菓子にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ぜひご覧下さいね。
おしるこ(ぜんざい)
炊いた小豆に砂糖を加え、汁状にしたものを「おしるこ」といいます。お椀によそい、焼いた餅を入れて食べます。温かくても冷たくても、美味しく食べられますよ。ちなみに関東では、小豆の形がなくなるまで煮るので「おしるこ」といいますが、関西では小豆をそのまま入れるので、「ぜんざい」と言います。
おしるこは自販機でも買えますが、やはり出来立てを食べるのが一番です。甘味処などで見かけたら、ぜひ食後のデザートに食べてみて下さいね!
最中(もなか)
薄いパリパリの皮に、あんこが包まれている和菓子が「最中(もなか)」です。冬に食べるイメージがありますが、一年中いつでも食べられます。昔は、丸みを帯びた四角形が一般的でしたが、近年では花、丸、キャラクターや季節をモチーフにしたデザインなど、外観に変化が見られるようになりました。
また、最中を模したアイスクリームも売っています。中には、餡の代わりにアイスクリームが入っているんですよ。お近くのコンビニやスーパーで、ぜひ探してみて下さいね!
団子
和菓子といえば、串刺しの小さな団子(3~5個)を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。米粉でできているので、もちもちとした食感が楽しめます。緑茶によく合うので、一緒に食べるとより美味しくなりますよ。
日本の元祖団子といえば、甘くて粘り気のある醤油だれの「みたらし団子」ではないでしょうか。京都のお茶屋で出されていたみたらし団子が人気で広まり、今では、ごまをまぶした「ごま団子」、焼いた団子にしょうゆを塗った「しょうゆ団子」、あんこを塗った「あんこ団子」、北海道名産のじゃがいものでんぷんと煮豆で作った「でんぷん団子」など、アレンジが多少加わり、全国で広く食べられるようになりました。そうそう、高尾山の団子も有名ですよね。
団子は、お祭りやイベントの屋台でもよく見かけます。やわらかく食べ応えがあり、串を持てば食べ歩きもできますよ。また、お供え物としても重宝されています。
大福
他の和菓子と同様に、大福にも米粉が使われています。一見、餅とよく似ていますが、中に餡(白あん、つぶあん)が包まれています。餅粉の生地の中に、よもぎ、抹茶、きなこなどを練り込む事もあります(よもぎ大福、抹茶大福、きなこ大福)。
最近では、餡の代わりに、コーヒークリーム、キャラメルクリーム、アイスクリーム、フルーツを入れる事も多くなりました。中でも一番人気は、なんといっても「いちご大福」です。甘酸っぱいフレッシュな苺が、もちもちとした生地によく合います。数ある和菓子の中でも、断トツの人気だそうですよ。緑茶と一緒に、ぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
かりんとう
「かりんとう」も、冬にぴったりのおやつです。香ばしく、サクサクとした食感が特徴です。薄力粉、グラニュー糖、ベーキングパウダーを混ぜ合わせた生地を油で揚げてから、黒糖と一緒にフライパンで炒ります。最近では、野菜、ピーナッツ、ごま、抹茶、そばなど、様々なフレーバーが見られるようになりました。
日本には、温かいおしるこ、やわらかい最中、もちもちとした団子、カラフルでフルーティーな大福、サクサクのかりんとうなど、美味しい和菓子がたくさんあります。ぜひ一度食べてみて下さいね!
ここで紹介した和菓子は、どれも昔から日本で親しまれているものばかりです。そんなお菓子を食べるだけでも、日本の伝統文化を感じる事ができるのではないでしょうか。また、どの和菓子にも米粉や餡が使われています。どちらも、日本の和菓子作りには欠かせない貴重な食材です。これを機に、昔から伝わる日本の和菓子を一度食べてみませんか。自宅で冬にゆっくりくつろいで過ごすのに、ちょうどいいと思いますよ。楽しい冬をお過ごし下さいね!