半導体不足の実情
現在、ゲーム機やパソコンなどさまざまなデジタル機器において、半導体不足の影響による品薄の状態が続いています。また自動車産業では注文から納車まで数カ月先というケースも多くみられており、最近では半導体不足の影響により、トヨタ自動車が今後生産する一部の車種において、本来納車時に2個渡すスマートキーを当面の間1個(電子キー+メカニカルキー)の状態で納車し、半導体不足が解消次第2個目を渡すと発表していました。半導体不足の要因として挙げられるのは、主にコロナ禍の影響による「工場の操業停止」や「物流の停滞」といった供給体制のひっ迫という面と、テレワークなどの巣ごもり需要の拡大によってパソコンやテレビなどの需要が急激に高まり、製品(半導体)不足に拍車がかかっているからです。
このような背景から半導体生産には欠かせない「水資源」が豊富な熊本県が注目され、土地が高騰しているのです。
TSMCの日本招致
1980年代には日本の半導体産業は世界で首位でしたが、今やシェアは10%程度まで低下しており、先端半導体を製造できない状況となっております。そんな中、日本政府は半導体総売上高世界第3位のメーカーであるTSMC(台湾積体電路製造)を九州の熊本県に誘致する形で、半導体不足の解消に向け動き出しています。TSMCは2024年の工場稼働開始に向け、おおよそ1,700人の雇用を予定しており関連企業も含めると7,500人の雇用を生むとの試算もあります。
労働者の住宅確保に向けた動き
雇用の需要を生むにあたって欠かせない労働者の住宅確保については、熊本県が8月下旬にTSMCの子会社で工場の建設や運営を担う「「JASM」の住宅確保に向けた協力について」といった依頼文書を、熊本県の不動産関連3団体に向けて送っています。県がこうした1企業の進出に伴った文書を出すことは、異例のことで住宅確保の対応に追われていることが見てうかがえます。依頼文書によると住居数は約1,000世帯分を見込んでおり、条件は新築を中心に築5年以内の賃貸物件で1棟丸ごとかフロア単位での供給を求めています。来年8月までに順次来日するTSMCからの出向者や来春入社して台湾で半年間の研修を終えた社員が、10月から働く新卒者向けの立地や間取りを細かく記述して要求しています。
賃貸需要の高騰
上記の通り、労働者の住宅確保は急務となっていますが、TSMCが建設を進めている菊陽町の地価は、昨年から急上昇中で工業地の地価上昇率は、31.6%と全国トップとなっています。そんな菊陽町の土地のおおくを占めるのが農地です。しかも、その8割以上が市街化調整区域という開発が制限される区域に指定されており、マンションなどを立てられる土地がそもそも少ないといった問題も抱えています。地元不動産会社では、土地の売却や貸し出しを求めて飛び込み営業を掛けるもののお断りされるケースも多々あるような状況となっており、今後も住宅不足が慢性的に続くものとみられています。
半導体バブルの影響がビレッジハウスにも
熊本県の半導体需要により、弊社が管理する熊本県北部3物件のうち、ビレッジハウス竜田とビレッジハウス七城に、半導体製造業の関連企業にご勤務される方々の需要を数多く頂いております。弊社は単身者・ファミリー・ルームシェア・生活保護者や外国籍の方々の入居含め、このように法人社宅需要も数多く受け入れており、入居促進しております。引っ越しの際に発生する初期費用に関しては、敷金・礼金・ゼロ(審査によって変動有り)、また保証会社の保証料も無く、鍵交換代や余計な付帯商品もありません。
ぜひ、お引越しの際は是非ビレッジハウスまでお気軽にお問い合わせください♪