日本に来るときには、どんなレストランがあるのかについて、あらかじめ調べていることでしょう。東京もそうですが、日本にはユニークで面白いレストランがたくさんあります。その中で最も注目されているのは回転寿司ではないでしょうか。日本全国どこにでもあり、気軽に家族連れが行ける場所です。行けば、誰もが手ごろな価格帯で、美味しいお寿司をお腹いっぱい食べられます。ここでは、回転寿司に行く前に、知っておくべきことをいくつか紹介します。
番号札を取る
まず中へ入ると、スタッフからの挨拶があり、何人で来たのかを尋ねられます。その後、席が空いていなければ、番号札を取り、自分の順番が来るまで椅子に座って待つことになります。メニューなど、日本語対応しかない電子システムを使っている店舗もあります。使い方がわからない、メニューがわからないなどと言う場合は、遠慮せずにぜひ近くにいるスタッフに聞いてみましょう。
他にも、顧客への挨拶に新しい試みを導入していることもあります。それは、小さなロボット「Pepper」を置くというものです。Pepperがお店に来たお客さんに挨拶をして、席に案内してくれます。質問に答えてくれるPepperもいますが、ほとんどは外国語に対応していません。しかし、Pepperに取り付けられているタブレットは、外国語に対応しています。もちろん、どの回転寿司レストランにもpepperがあるわけではありません。導入している限られた店だけです。
どんなシステム?
回転寿司を提供するレストランは、他のレストランとは違い、画期的なシステムとなっています。それは、既にできあがっている色々な寿司がコンベヤでお客さんの元に運ばれていき、お客さん自身が選び、食べたい寿司を取るというものです。
これのいいところは、ここにはどんなお寿司あってどれを食べたいのか、お客さんが簡単に把握できるという点です。食べてみたいというお寿司があれば、ベルトから皿ごとお寿司を取ればそれでOKです。レストラン側は、一定のペースで皿にお寿司を乗せ、ベルトを回し続けます。寿司が描かれている皿は回っているけれども、食べたい寿司自体が回ってこないという場合は、別途注文することもできます。
寿司の値段
寿司のお値段を見分けるための方法ですが、実に賢いやり方です。レストランのレーンで回っている寿司を観察していると、寿司が乗っているお皿の色が寿司の価格によって異なることが分かると思います。一般的に、寿司の価格は100円から180円の間で設定されていることがほとんどです。ひとつのお皿には、二つの寿司が乗っています。寿司以外にも、フレンチフライ、ラーメン、天ぷらを注文することができますが、お値段は少し割高になります。
注文者を判別する方法
注文するときに使うタブレットの色で、席のブースを判別しているレストランもあります。注文を送信した後は、タブレットの色と同じ色の入れ物に乗った皿がレーンに流れてくるのを待ちます。入れ物を色分けすることで、自分が注文したものを他のお客さんが混同し、取られてしまうというトラブルを防ぐことができます。言うまでもありませんが、もちろん入れ物を色分けしていないレストランもあります。そういったところでは、コンベアベルトに、注文したお寿司が到着すると開くようになっている自動スロットが備え付けられている場合もあります。また他にも、注文した商品が到着するときに、電子タブレットが音声で知らせてくれるというシステムを導入しているレストランもあります。知らせてくれるので、注文した商品を取り忘れてしまうということがなくなります。
どこで注文すればいいの?
昔からの回転寿司レストランでは、ベルトコンベヤの向こう側に職人が待機しており、直接彼らに注文できるというところもあります。こういうスタイルの回転寿司レストランはあまり見かけなくなってきていますが、大都市だとたまに見かけることもあります。それとは逆に 時代の流れに敏感な最先端のレストランでは、ブース・カウンターごとに、メニューを英語に翻訳してくれるタブレットを設置してくれています。これは自分の食べたいものを選ぶことができるのでとても便利です。スタッフに直接頼むのは、注文したにもかかわらず、流れてこない場合や、ベルトで運ぶにはサイズが大きいものを注文したい場合だけになります。
支払方法は?
食べ終わった後のお皿は、どこへ置いたらいいの?と思う人がいるかもしれません。もちろん、お皿をベルトに戻すなんてことはしてはいけません。食べ終わったお後のお皿は、必ずそのままにしておいてください。お椀等も同じようにしてください。そして。店員があなたの席に来るのを待つようにしましょう。店員が来たら、会計をしたい旨を伝えてください。その後、店員がお皿を積み重ねて、お皿の数を数えていきます。中には、独自のものさしを使って、皿を数えるところもあります。
店員は合計額をあなたに伝えて、ラミネートされたバーコードが記載されているレシートを手渡してくれます。それを持って、入口付近にあるレジへ向かいましょう。レジではそれをスキャンして、食べた金額を伝えてくれるので、それで会計を済ませましょう。レストランによっては、ブースに、お皿の戻し口を設置してあるレストランもあります。スタッフがお皿の合計枚数をあなたに伝えた後に、お皿をその戻し口へ投入するようにしてください。タブレットのプロンプトを押して投入しましょう。ほとんどの場合、お皿を5枚投入するたびに楽しいミニゲームが始まります。そのミニゲームでは条件に合致すると、ガチャガチャの景品がもらえます。楽しく、食事を終えることができるでしょう。
マナーを守って、楽しみましょう
回転寿司には、初めて行くという人がほとんどだと思います。以下、基本的なマナーになります。行くときには、必ず守るようにしてください。
- 他のブースに運ばれてきた料理は、とらないようにしましょう。
- コンベヤベルトには、料理しか乗せることができません。カメラ、食べ終わった後のお皿などは乗せないようにしましょう。
- スタッフがお皿の数を数え終わるまで、お皿を戻し口へ投入しないでください。
- 箸で、コンベヤーベルトに流れている料理を取らないようにしましょう。
- 必ずお皿ごと取りましょう。
- コンベヤーベルトの流れをせきとめないでださい。
- カメラをお持ちの場合は、テーブルに置くようにしましょう。
- レストランで食事をしている他のお客さんに、失礼のないようにふるまいましょう。
注文した料理がこのようなスタイルで出されるというのは、とても珍しく面白いと思います。出される料理はどれも美味しく、楽しく過ごせることでしょう。しかし、あなたにとっては楽しい経験で、見るもの触るものが新鮮でも、レストランを訪れるお客さんの中には頻繁に利用している人もおり、うるさい外国人を疎ましく思うかもしれません。マナーを守って 美味しい日本の食べ物を頂きながら、ぜひ 素敵な夜を過ごしてくださいね。