日本には幸いにも、伝統的な美術品や現代的な工芸品などを展示する美術館や博物館がたくさんあります。中でも、その土地ならではのアート作品を鑑賞する事で、訪れた観光地への理解が深まります。こちらで紹介したエリアのビレッジハウスにお住まいの方は、ぜひ訪れてみて下さいね。
アートを親しめる有名な都市といえば、東京と京都です。どちらの都市にも、古典から現代アートに至るまで、あらゆる種類の芸術を展示するギャラリーがたくさんあります。 もちろん、大阪、札幌、福岡、横浜などの主要都市にも、東京や京都ほどではありませんが、博物館や美術館、彫刻公園など数多くあります。
直島アートアイランド(瀬戸内海・直島)
「アートの島」として知られる直島は、世界有数の美しい現代アートの名所です。ここには、彫刻家である草間弥生さんのトレードマークである水玉模様が入った、黄色いカボチャが飾られています。
「ベネッセアートサイト」とは、ベネッセという企業が直島、犬島、豊島を舞台に行っているアート活動の総称のことで、直島アートアイランドはその「ベネッセアートサイト」の一部となっています。直島を訪れる際は、豊島や犬島にも立ち寄る事をお勧めします。 直島には、「家プロジェクト」や「地中美術館」など、見逃せない美術館やギャラリーがいくつかあり、少なくとも丸一日観光が楽しめます。 ほとんどの観光客は、さらに半日かけて、豊島と「豊島美術館」を観光し、もう半日かけて犬島を観光しています。
「瀬戸内国際芸術祭」は、直島アートアイランドを含め、瀬戸内海の11の島々などを舞台に開催される祭典です。4~5月、8~9月、9~11月の期間中、105日間にわたって、多くの芸術作品に浸る事ができます。ただし、開催期間中は、島内が非常に混雑する可能性があります。
チームラボプラネット(東京)
「チームラボ」は、デジタルアートの先駆者と知られるデジタルコンテンツの制作会社です。この会社のデジタルテクノロジーを活用したアート施設が「チームラボプラネット」です。自然とテクノロジーを融合した没入型博物館となっています。まだデジタルアートを見たことないという人は、ぜひここにきて、魔法のような美しい新しい世界に浸ってみてはいかがでしょうか!
「チームラボ プラネット」には、今まであなたが訪れたアート関連施設の中でも、おそらく最も未来的なアート作品が展示されています。鯉の投影がある水域、水に浮かぶ花のインスタレーション、象徴的な光の熱帯雨林の表現などは、チームラボプラネットで鑑賞できるエキサイティングなインタラクティブインスタレーションのほんの一部です。
ちなみに、水の中を歩く事もあるため、ショートパンツやスカートを履いていきましょう。 鏡張りの床もあるので、スカートやワンピースを着ている場合は、別にショートパンツを持っていくといいかもしれません。また、ハーフパンツを現地でレンタルする事もできますよ。
チームラボプラネットに行くなら、併設されているヴィーガンラーメン屋で、食事を食べてみてはいかがでしょうか。美味しいし、お腹いっぱいになるのでお勧めですよ。インスタ映えも抜群なので、ぜひスマホやカメラを持っていきましょう!
越後妻有アートフィールド(中部地方・新潟)
越後妻有アートフィールドは、日本最大級のアートスポットです。760㎢の土地に、200を超える作品が設置されており、展示空間を含めた全体が作品となっていて体験できる芸術作品となっています。
ここは、どの季節に訪れても美しく、雪の降る冬にもアートを見に訪れる人がたくさんいます。
3年ごとに催される「大地の芸術祭 越後妻有 アートトリエンナーレ」では、野原や近隣の田園地帯に作品が展示され、近隣の村々でもパフォーマンスが催されます。
清津峡 (新潟・中部地方)
フォトジェニックな清津峡の写真は、すでにSNSや旅行ブログなどで目にしたことがあるかもしれません。 以前より、息をのむほど美しい自然の名所として知られていましたが、2018年に越後妻有アートトリエンナーレの会場の一つに選ばれた事をきっかけに、清津峡は一つの作品として、その姿を大きく変えました。
現在、清津峡には「光のトンネル」と呼ばれる常設アート作品が設置されており、人工物がどのように自然界の美しさに溶け込み、それを際立たせるかを私たちに教えてくれる役割を果たしています。
豊田市美術館(愛知県・豊田市)
豊田市美術館には、日本と欧米の芸術家による作品が収蔵されており、国内外から美術愛好家が集まります。館内には、日本の芸術家である今村紫紅、岸田劉生、奈良美智などの作品が展示されています。
美術館は、年に数回開催される特別展や若手現代アーティストに注目した小規模な展覧会でも有名です。グスタフ ・クリムト、エドヴァルト・ムンク、コンスタンティン・ ブランクーシなどの欧米作家の作品も展示されています。
また、美術館自体の建築も見どころです。 設計を手掛けたのは、日本を代表する建築家の谷口吉生です。ニューヨーク近代美術館の改修工事も手掛けています。この建物は、展示室に自然光を取り入れるように設計されており、抑制されたモダニズムを美しく表現しています。
日本には、美しいアートスポットがたくさんあります。ここで紹介したスポットは、氷山の一角にすぎません。 ぜひ、地元の美術館や博物館に足を運んでみて下さいね。あえて、寒い季節や雨が降っている日に訪れてみてもいいかもしれませんよ。あなたが手掛けるアート作品にインスピレーションを与えてくれるかもしれませんからね。