一人暮らしをしていると、体調を崩した時に頼れる家族がいないため、不安を感じる方も多いでしょう。また「微熱しかないから大丈夫」「寝ていたら良くなるはず」と、仕事や学業を優先してしまい、症状が悪くなってしまうケースも珍しくありません。
そこで本記事では、一人暮らしで体調を崩した時に落ち着いて対処できるよう、病院の調べ方や受診方法、初期症状が出た時に準備しておくと良い常備品などについて紹介します。一人暮らしでも安心して生活するためにも、ぜひ参考にしてください。
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日本の医療機関の受診方法を知っておく

日本の医療機関には「病院」と「クリニック(診療所)」があります。医療法で定められた基準によると、20床以上の病床設備を持つ施設を「病院」とされる一方、病床施設が19床以下の施設、または病床を持たない施設を「クリニック(診療所)」と定義しています。
一般的に、病院は入院や専門的な検査・治療・手術が必要な場合に利用され、クリニック(診療所)は外来診療や軽い怪我・病気など、日常的な健康管理に利用されています。
また、日本では健康保険に加入していることで、公的保険制度が適用されます。医療費は原則として、自己負担は3割(年齢や所得により1〜3割の変動あり)が一般的です。
診察の流れ
- 医療機関で受付をしてマイナンバーカード(マイナ保険証)や資格確認書を提示する
- 初診の場合、診察申込書を記載する
- 待合室で名前が呼ばれるまで待機する
- 医師の診察を受け、必要があれば検査を受けたりどんな治療方法にするのか説明を受ける
- 医師の判断により薬が必要な場合は、処方箋が発行される
- 薬は医療機関内でもらえる(院内処方)、もしくは外部の薬局で処方箋を提示して薬をもらう(院外処方)方法のどちらかで薬をもらう
体調不良の初期症状と早めの対策

体調不良の初期症状では、発熱・だるさ・喉の痛みなどの比較的軽い症状から始まります。「いつもの体調が少し変だな」と感じたら、早めに対策を取ることが大切になります。
一人暮らしの場合、忙しい日々を過ごしていると、少し体調が悪くても「大丈夫だろう」と無理をしてしまいがちです。しかし、体調不良の初期段階で無理をしてしまうと症状が悪化し、回復に時間がかかったり場合によっては重症化するリスクもあるため注意が必要です。
体調が悪いなと思ったら、無理せず早めに休んでください。睡眠をしっかり取り体を温めて安静に過ごしましょう。また、熱があると体の水分が減りやすく、脱水状態になってしまう可能性があるため、いつでも水分が摂れるように、手の届く場所に水や飲み物を用意しておくと安心です。
なお、症状が長引き熱が高めに続いたり、呼吸が苦しかったりする場合には、迷わず医療機関を受診してください。
体調不良のときに役立つ常備品リスト

体調を崩してしまった時、一人暮らしでも慌てないよう、必要なものをあらかじめ用意しておくと安心です。まず、用意しておきたいのは、以下のような市販の常備薬です。
| 医薬品 | 該当する症状 |
| 風邪薬 | 熱やのどの痛み、鼻水といった風邪の諸症状 |
| 解熱鎮痛剤 | 痛みや発熱などの症状 |
| 胃腸薬 | 食べ過ぎ・飲み過ぎ・胃痛・胃もたれなど |
| 下痢止め | 下痢の症状 |
他にも、下痢や嘔吐、発熱や発汗などで失われた水分や電解質補給に役立つ経口補水液(ORS)、体温計や使い捨てマスクなども用意しておくと良いでしょう。また、体調不良時にも食べやすいレトルトのおかゆやスープ、ゼリー飲料なども常備しておくと安心です。
なお、常備品を探す際に負担がかからないよう、すぐ手に取れる場所にまとめて保管するのがおすすめです。
症状別の病院やクリニック(診療所)の選び方

- 内科
風邪、頭痛、腹痛、発熱、咳、下痢、便秘、めまい、動悸、息切れなど、一般的な風邪の症状や体調不良に適しています
- 耳鼻科
喉の強い痛みや鼻づまり、耳の痛みや中耳炎など、耳・鼻・喉に特化した症状に向いている診療科です。風邪の症状に近い場合でも、耳鼻科で診察できます。
- 総合病院
重い症状であったり体調不良が長引いている場合は、原因を確かめるためにも総合病院を受診してください。さまざまな診療科があるため、検査や専門医への連携がスムーズなので安心です。
- 夜間救急
夜間や休日に呼吸が苦しく高熱が続き、意識がもうろうとするなどの症状が悪化した場合は、夜間救急や救急外来を受診しましょう。
- 迷った場合
どの病院やクリニック(診療所)に行ったらいいのか迷ったら、かかりつけの内科や救急安心センター事業#7119に相談しましょう。
救急安心センターでは、専門の相談員が状況を聞き取り、受診できる医療期間を紹介します。なお、救急車を呼んだ方が良いのか、病院に行った方が良いのかなどの相談も可能です。
自宅近くの医療機関を事前に調べておく

近くの医療機関を調べる方法は以下のような方法があります。
Googleマップで近くの医療機関を検索する
- Googleマップを開く
- 場所+医療ジャンル(例:東京 上野駅 耳鼻科)を入力する
- 検索ボタンをクリックすると指定した場所を中心に該当の医療施設が表示される
厚生労働省が提供している医療機関検索ページで調べる
- 医療情報ネット(ナビイ)を開く
- 場所+医療ジャンル(例:東京 上野駅 耳鼻科)を入力して検索する
- 診察時間や診療科目、外国語対応かどうか検索すると該当する医療施設が表示される
外国籍の入居者が多い地域では、外国語対応の可否を確認しておくことも重要なポイントです。口コミ欄や医院の公式サイト、医療情報ネット(ナビイ)などで、外国語の対応をしているのか確認すると良いでしょう。
内科や耳鼻科などの病院やクリニック(診療所)は「曜日によって午後休診」「予約制のみ」など、医療機関により異なります。そのため、診療時間・休診日・予約方法は事前にチェックしておいてください。
受診時に必要な持ち物と準備

医療機関への診察をスムーズに受けられるよう、以下の持ち物を準備しておきましょう。
- マイナンバーカード(マイナ保険証)もしくは資格確認書
2024年12月以降は、これまで使用していた健康保険証ではなく、受診時にはマイナンバーカード(マイナ保険証)を提出しなくてはいけません。もし、マイナ保険証の登録をしていない場合は、資格確認書を交付したものを持参する必要があります。
出典:政府広報オンライン|マイナ保険証2024年12月枚な保険証を基本とする仕組みへ
- 身分証明書
初診や外国籍の方は、運転免許証やパスポート、在留カードなどを持って行くと良いでしょう。
- 現金
医療機関によってはクレジットカードに対応していない場合があるため、診察費や薬代を支払えないという事態を避けるためにも、現金を用意しておくと安心です。
- 症状や経過を記したメモ
医師に伝えたい症状や体調の変化をあらかじめメモしておくと診察時に役立ちます。「いつから症状が出たのか」「その後どのように変化したのか」「薬の有無」などを整理しておくと、診察時に落ち着いて説明しやすくなるでしょう。
外出できないときに利用できるサービス

近年では、ネットスーパーやドラッグストアなどの宅配サービスが拡大しつつあります。宅配サービスでは、食品や生鮮品、日用品などをスマートフォンやパソコンから注文すると、自宅まで届けてもらえます。また、フードデリバリーサービスでは、温かい宅配弁当や惣菜を玄関先まで届けてもらえるため、食事を用意できない時に利用するのがおすすめです。
スーパー大手イオンのネット通販サービスです。食料品や日用品などの商品を最短即日にて届けてくれます。また、イオンネットスーパーで買い物をするとWAON POINT※も溜まります。※店舗や配送地域によりサービス内容が異なる場合があります。
西友系のネットスーパーです。生鮮食品や日用品などの商品を幅広く取り扱っています。配送可能エリアは、東京・千葉・神奈川・埼玉・愛知・長野・福島・宮城・大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀(2025年12月現在)となっています。
日用品・医薬品・化粧品など、常温配送可能な商品が対象です。近隣の実店舗(または配送センター)から発送するサービスです。税込1,980円以上で送料無料。最短で当日配送もできます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)は、スマホアプリを使用して近くの飲食店の料理を自宅や職場まで届けてもらうフードデリバリーサービスです。アプリ上でお店の検索から注文、支払いまで済ませることができ、配達状況もリアルタイムで確認できます。注文した料理は、Uber Eatsと提携している配達パートナーが担当します。
全国47都道府県で展開する国内最大級のデリバリーサービスです。飲食店の料理や弁当、惣菜などの配達に対応しています。他にもフードだけでなく日用品や生活用品の配達も可能です。
スマートフォンから、管理栄養士が監修した日替わり弁当やお惣菜、店頭商品などを注文できるサービスです。最寄りのセブン-イレブンの店頭で受け取ることもできますが、自宅や職場などへの宅配サービスもしています。1,000円(税込)以上の注文から利用が可能です。お届け料は1注文あたり220円(税込)ですが、3,000円以上(税込)からお届け料は無料となります。
体調不良時に家族や友人へ状況を伝える重要性

体調を崩したときは、家族や友人など身近な人に「今、自分の体調がよくない」と伝えてください。不安や孤立感を軽くするためにも、家族や友人に状況を知らせておくと良いでしょう。
また、スマートフォンに身近な人の連絡先や緊急連絡先を登録しておくと、いざという時
迅速に連絡が取れるため安心です。一人で抱え込まないためにも、小さな備えとして「誰かに知らせておく習慣」を持つことが心身の安全に繋がります。
まとめ
一人暮らしで体調を崩した時に落ち着いて対処できるよう、病院の調べ方や受診方法、初期症状が出た時に準備しておくと良い常備品などについて、以下にまとめました。
- 病院では専門的な治療や検査、入院が可能
- クリニック(診療所)では日常的な体調不良の場合に利用すると良い
- 健康保険の医療費は1〜3割(年齢や所得によって異なる)
- 診察に必要なものマイナンバーカード(マイナ保険証)もしくは資格確認書、身分証明書、現金、症状や経過を記したメモを持参する
- 初期症状の場合は早めに休養して水分をしっかり摂る
- 悪化したり長引く場合は必ず病院で診察する
- 常備薬や経口補水液、おかゆやスープなどを常に備えておく
- どの医療機関に行ったら良いのかわからない場合は、救急安心センター事業#7119に相談する
- 病院を調べるにはGoogleマップや医療情報ネット ナビイなどで調べる
- 外出できない場合はネットスーパーやフードデリバリーなどを利用する
- 一人で抱え込まず家族や友人に状況を伝える
- 緊急連絡先をスマートフォンへ登録する
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。



