人生は必ずしも順風満帆にいくとは限りません。想像だにしなかったこと、人生を変えてしまう出来事に遭遇する場合もあります。
特に、その国の言葉がまったく話せない、読めない国に住んでいる場合は、さらに状況を悪くさせます。緊急事態が発生した場合を想定して、対応策を考えておきましょう。そうすることで、万が一のことがあっても、心に余裕が生まれます。今回は、緊急事態が発生した場合に、少しでも状況を改善させるための対策についていくつか紹介します。
アパートの規模に関係なく、日本のアパートには必ず、緊急時の対応計画が備え付けられています。掲示板に貼りだして、住民に公示するアパートもあれば、入居時に配布しているアパートもあります。高層マンションでは、緊急事態の発生を想定して、あらかじめ避難ルートを定めています。最近では、小さなアパートメントであっても、すべてのパティオに避難用の非常口が設置されるようになりました。
もし、避難手順等について分からないことがあれば、家主、隣人に聞いてみましょう。また、住んでいるアパートの住人向けにHPが公開されている場合は、そちらを参考にしてみましょう。
また、どのアパートにも必ず消火器が設置されています。大きな建物であれば、AEDが設置されている場合もあります。
もし、自分の部屋で緊急事態が発生した場合は、すぐに第三者に伝えるようにして下さい。建物、給水排水管、電気に関することであれば、まず家主に伝えましょう。もたもたして、伝えるのが遅くなってしまうと、後で修理費用が請求される場合もあります。友達に日本人のネイティブがいる場合は、彼(彼女)に助けてもらうことをお勧めします。特に契約書に記載がない場合は、家主に必ず報告するようにしてください。
自然災害の場合は、また違います。各市町村が避難計画を発行しています。各市町村は、自然災害が発生した場合に備えて、指定区域に緊急避難所を設置しています。また、日本語、英語の両方の言語で避難警報が通知されるので、災害の影響を受ける地域にいる場合には、しっかりと注意して聞いておきましょう。もし、避難警報が発令された場合には、すぐに非難してください。災害被害で生じたトラブルについては、責任を問われることはありません。ただし、自身が原因でトラブルが発生した場合には、責任を問われることがあります。
トラブルの発生を未然に防止するためには、普段から気を付けるようにしてください。例えば、料理をする際には、火事がおきないように気を付けてください。油が原因で、火事が発生した場合に備えて、消火スプレーを購入するのもよいでしょう。また、消火器がある場所を把握して、万が一に備えて動線を確認しておきましょう。
あとは、給水排水管の詰まりが原因で、水のトラブルに発展する場合もあります。日頃から、掃除しておくようにしましょう。ごみを除去しないまま放置すると、パイプが詰まり、他の住民に迷惑をかけてしまう場合があります。近所のドラッグストアに行けば、掃除アイテムが売られています。
万が一、自分の部屋でトラブルが発生した場合は、家主に相談するようにしてください。自分で修理するほうが、かえってダメージが大きくなる場合があります。うまくできなかった場合は、全て自分にかえってきます。また、修理費用等がかさみ、支出が大きくなることもあります。自分で修理できると思っても、家主に任せるようにしましょう。
また、不測の事態に備えて、しっかりと防災対策をしておきましょう。災害キットを準備しておくことをお勧めします。防災アイテムを準備しておくだけでも、不安は大きく軽減されると思います。
大きなブックバッグを購入して、懐中電灯、バッテリー、保存食、水、救急道具、小道具、手袋、衛生用品を入れましょう。前もって準備しておくと、何かあった時にすぐに使うことができます。
防災セットといっても、ピンからキリまでありますが、なかには10,000円程度の防災キットもあります。高いと思われるかもしれませんが、それだけの価値はあります。
もし、避難場所、手順がわからない場合は、近所の人や周りにいる人に聞いてみてください。そして、みんなの後をついていくようにしましょう。災害が発生しても、落ち着いて行動するのが一番です。落ち着いて、他の人の行動を観察してみましょう。それに、各市町村は避難するための移動手段を確保しています。緊急事態が発生した時にそなえて、各市町村は行動計画をたてていますので、何の心配もありません。
四六時中、万が一のことを心配しすぎるのはよくありませんが、不測の事態に備えて、準備しておくにこしたことはありません。計画を立て、何度も訓練を重ねてみましょう。万が一のことが起きた場合に、どうすることが、自分にとっての最善策であるのか、考えてみてください。以上、これまで述べてきたことについて気を付けてさえいれば、何も問題はありません。トラブルが発生した場合に、自分に落ち度さえなければ何も問題はありません。何の問題もなく、日本で生活できるでしょう。