欧米の台所は、大人数を収容できる広いスペースがあり、家族全員が使う台所用品をすべて収納できるスペースもあります。また、各部屋も独立しています。しかし日本のアパートは、狭い部屋のスペースを効率的に使いたいという点で、少し事情が異なります。
日本では、アパートの広さに関係なく、台所と居間が隣接していることがほとんどです。そして、部屋の広さを少しでも確保するために、台所を小さく設計していることがあります。そこで住人は、カウンターを有効活用するなど、小さな台所でも料理できるように工夫する必要があります。
思っていたよりも狭い
一般的な日本のアパートですが、思っていたよりも狭く感じることがほとんどです。
- 流し台のシンクの幅は、約1フィート程度です。深さはそれほどでもありません。
- カウンターの幅は、非常に狭いです。調味料やスパイスを置くと、他のものを置く余裕がなくなります。
- ガスバーナーが設置されているアパートもあります。電気コンロとガスコンロの二種類があります。IHの電気コンロが搭載されている部屋もあります。IHの電気コンロでは、フライパンとIHポット以外のものは使えません。
- 収納スペースは非常に少ないです。また、数日分の食料を保存できるほど、広くありません。
- アパートによっては、小さいミニサイズの冷蔵庫しか設置できない場合があります。その場合は、保存できる量が限られます。
- 台所の引き出しが使えない場合もあります。
いかに工夫して、スペースを確保できるかどうかで、狭い台所が使いやすくなるかどうかが決まります。日本では、同じ部屋に居間と台所が設計されており、ガス台と流し台が部屋の隅に設置されていますが、これは少しでも部屋のスペースを確保したいという意図でそうされています。狭い部屋で家具等を思い通りに配置するには、少し工夫することが必要ですが、きっとうまくいくでしょう。
スペースを工夫して使う
台所で使えるスペースが限られるとなると、食べ物をどう収納、準備、調理するかを工夫する必要があります。例えば、スロークッカーを使ってみてはどうでしょうか。「簡単に作れる」「保存できる」というメリットがあります。また、保存した料理をスロークッカーに入れて、持ち運ぶこともできます。料理の下ごしらえも、スロークッカーがあればすぐに終わります。スロークッカーで大量に調理しておいて、冷凍庫に入れるのもいいでしょう。トースターも、さまざまな種類のものが売られています。できるだけ、場所をとらないものを買うようにしましょう。台所はオーブンを設置できるほどの広さはなく、一人で調理するので精いっぱいです。ですので、普段よく使う台所用品のみ置くようにしましょう。流し台、皿洗い機をカウンターのスペースとして活用するという手もあります。あとは、週ごとに食料品を買いに行くことをやめ、毎日こまめに食料品を足すようにしましょう。スーパーですが、ほとんどの場合は、住んでいるアパートの近くや駅の近くにあることが多いです。ですので、毎日買い物に行くとしても便利な場所にあるので、それほど大変には感じないでしょう。できるだけ台所では、自由に使えるスペースを確保するようにしましょう。
日本語を理解する
台所用品のほとんどは、日本語の取り扱い説明文が書かれています。生活用品を正しく、安全に使うためには それらが読めるに越したことはありませんが、そうでないときは翻訳アプリで表示された内容をラベルに書いて、貼るようにしましょう。
インターネットで、部屋の様子を動画で見ることができますが、実際の部屋よりも広く見えます。最初はとまどいますが、何度も見ていくうちに、だんだんと部屋の様子が実感できてきます。台所以外の部屋も、注意深く見るようにしましょう。料理は、あくまでも生活の一部です。自分が生活している日本という国について、積極的に勉強するようにしましょう。
外食する
台所が狭いため、近所の安いレストランで外食をする人がほとんどです。仕事で疲れて、帰宅後に料理するのを億劫に感じたり、食欲よりも後片付けがめんどくさいという気持ちになる時もあります。ですので、時々外食することで、食事の準備が省け、楽になります。
スーパーマーケットには、安い食料品も売られています。そこで併設されているパン屋の商品は、比較的お手頃な価格で販売されています。安いレストランで外食したり、安い食料品をスーパーマーケットで買えば、1食あたり800円程度に抑えることもできます。 また イートインは税率10%が適用されますが、購入した商品を持ち帰ると8%が適用されます。色々知っていれば食費を抑えることはもちろん、近所のレストランやお店にも詳しくなります。
台所の使い勝手に慣れるまでには、時間がかかります。台所を自分の使いやすいように整理して自炊を続ける人もいれば、安いレストランやコンビニを活用し、料理をしないという人もいるでしょう。どうするかはあなた次第です。ただ、自炊をしないで安いレストランやコンビニで済ませることに、抵抗を感じる人もいるかもしれません。