アパートの下見は、長時間拘束されることが多く、イライラさせられることもあります。一見楽しそうですが、あくまでもアパートの下見は、これからの生活基盤となる部屋を決めるための重要なプロセスです。じっくりと時間をかけずにアパートを決めてしまった場合は、思ってもみなかったトラブルに巻き込まれたり、日本での滞在が苦い思い出になってしまうこともあります。部屋を借りる前には、必ず部屋を見せてもらうようにしましょう。今回は、下見の当日に確認しておくべきことについて紹介します。
部屋に何らかの欠陥がある場合
書類上の手続きを行う前に、まずは部屋に瑕疵がないかどうかを確認するようにしましょう。部屋を退去する際に、自分の落ち度でないにもかかわらず、瑕疵の出所があなただと誤解されるかもしれません。必ず部屋中の壁を見て、色のはげ、破れ、穴、ひっかき、剥離がないか等を確認するようにしましょう。
退去するときに、家主が多額の手数料と修理代を請求してくる可能性があります。そのようなことがないように、契約する前には瑕疵の有無を確認しておきましょう。もし、部屋の壁になんらかの瑕疵があった場合は、写真をとっておくようにしましょう。また、瑕疵についてメモもとっておくようにしましょう。何かあったときは、メモがあればあるほど有利になります。もし、仲介業者を間に挟んで、物件を探している場合には、まずは仲介業者に連絡するようにしましょう。その場合には、仲介業者がオーナーに連絡することになるでしょう。
家具
部屋のオーナーは、必ずしも部屋のスペースだけを貸し出しているというわけではありません。できるだけ引っ越しにかかる手間を抑えたい、家電を購入するお金を節約したいと考える人のために、家電、家具つきの部屋を貸し出しているオーナーもいます。ただし、家賃には家電、家具の利用料も込みとなるため、家賃は割高になります。まずは、備え付けられている家電、家具が、すべて問題なく使えるかどうかを確認するようにしましょう。
また、家電、家具の外側、内側に瑕疵がないかどうかも確認するようにしてください。ただし、アパートの下見をするタイミングでは、家電等の電源が切られていることがほとんどです。そこで、動作状況については、仲介業者、オーナーに質問するようにしましょう。写真にとる、質問に対する回答内容をメモしておくと、後々役に立つこともあります。
なお、備え付けられている一般的な家電は以下のとおりです。
– 洗濯機
– 電子レンジ
– オーブン/トースターオーブン
– 冷蔵庫
– ストーブ
また、使用したい家電が備え付けられていない場合は、自分で購入するようにしましょう。ただし、設置したい家電を置くスペースがあるとは限りません。洗濯機の置き台がないアパートもたくさんあります。まずは、オーナーに洗濯機を置きたいということを話してみましょう。
築年数
築年数については、オーナーや仲介業者に質問しなくても、自分で簡単に調べることができます。大概は、ウェブサイトやチラシに掲載されています。建物の築年数によっては、実装できる設備とできない設備があります。特に日本では、年間を通して自然災害が発生しています。災害に強い建物であるかどうかをはかる目安として、築年数を参考にしてみましょう。
また、築年数が古いほど、耐震設備など最新の設備が導入されていないことがほとんどです。ですので、災害が発生した場合は、その影響をもろにうけることがあります。一般的に、築年数が新しいほど、インターネットアクセスや最新の設備が整備されている傾向にあります。設備面について懸念がある場合は、オーナーまたは仲介業者に尋ねてみましょう。修理やリノベーションを行っている場合があります。
基本的な住設備
また、電灯、浴室、フックアップなど、基本的な住設備についても確認しておきましょう。設備の内容や状態について、 最新の情報や 正しく反映されていないこともよくあります。シャワー、トイレ、台所の設備がないと理由から、家賃が格安に設定されている物件もあります。必ず、基本的な設備が整っているかどうかを下調べして、不動産の下見の際にもう一度確認するようにしましょう。
自分が満足いくまで、何度でも質問するようにしましょう。たとえば、電灯、ハンガーワイヤーに瑕疵がないかどうかも質問してみてください。また、水道、特にインターネット接続ができるかどうかも聞いてみましょう。中には、インターネット接続環境がないアパートもあります。オーナーの都合だったり アパートの位置が原因だったりするのかもしれませんが、これらの設備が整っているかどうかは 借り手にとっては死活問題です。もし、インターネット接続環境がないアパートに引っ越した場合、オーナーが業者を呼んで、その業者が一から設定を行うため、利用できるようになるまでには時間がかかることになります。
外壁を確認する
まず、アパートに着いたら、アパートの外壁の状態についても確認しておきましょう。もし、外壁に瑕疵が発生した場合は、オーナーは修理費用を請求することができます。契約する前に、部屋はもちろん外壁についても確認しておくことをお勧めします。
もし、壁、ベランダに瑕疵があった場合には、必ずオーナーに報告しておくようにしましょう。一般的にベランダには、隣との仕切りと、洗濯物を乾かすためのスペースがあります。ベランダ自体がない場合は、乾燥機など洗濯物を乾かすために必要な家電を購入することをお勧めします。
またベランダについても、修理費用が請求されることがあります。ベランダの手すりに傷がついている場合には、他にも傷がないかどうか、ベランダ全体を確認するようにしてください。ベランダがない場合は、窓の外に洗濯物を乾かすためのスペースがあるかどうかを確認してください。ない場合は、室内で干すか、干すためのスペースが他にあるかどうか、オーナーに聞いてみましょう。また、部屋が一階にある場合は、プライバシーを確保できるかどうかも確認しておきましょう。下着など盗難防止のため、網を設置していることが一般的です。下層階に部屋を借りる予定がある人、特に女性は気を付けるようにしましょう。
部屋を下見する場合は、注意深く外壁、部屋を見渡すようにしましょう。ささいなことであっても、気になる点があれば、必ず質問をするようにしましょう。下見をして、変だなと思うことがあれば、オーナーに質問してみてください。引っ越し先を見つける上で、気になることはとことん調べるようにしましょう。部屋の隅々まで見るようにしてください。そうすることで、引っ越した後も、スムーズに、快適に生活することができるでしょう。