新しい国に旅行すると、その国の法規制が施行されている事に気が付きます。調べてみると、外国人や観光客に適用される特別な法規制もあることがわかります。今回は、日本に住んでいる外国人が従わないといけないルールについて紹介したいと思います。
旅行は人にとって意義のあるものであり、人生を豊かにしてくれます。様々な価値観を理解し、色んな国で生活するにあたっての視野を広げてくれます。しかし忘れがちなのが、新しい国へ行くとその国の法規制に従わないといけない事です。もし、その国の法規制を調べる機会があれば、 そこで言及されていようがいまいが、外国人のみに適用される法規制がある事に気づきます。日本も例外ではありません。観光客や移住者が知っておくべき法律が必ずあります。日本に移住すると決めたのならば、それらをしっかり知っておくことをお勧めします。
身分証明書を携帯する
まず日本に移住している外国人は、常に身分証明書を携帯しておかなければなりません。つまり観光客と同様、パスポートを常に携帯しておかねばならないという事です。パスポートを持たずに日本に滞在しているのであれば、それは違法となります。警察官による職務質問で、もしパスポートを所持していない事が判明すれば、それが発効されるまで警察はあなたを拘留する事ができます。
そうなると何時間も拘束され、電話をかけたり、第三者と話をする事は警察の許可が下りるまでできません。また、身分証明書を所持していない時は、刑務所に入るか罰金を科される事になり、とても面倒な事になります。 日本に住む外国人は、在留カードを所持しないといけない事をのぞけば、同様の扱いがされます。日本の法律は厳しいので、ルールを守らない外国人は厳しく処罰される事がほとんどです。
相互扶助精神
法律で義務づけられているわけではありませんが、ゴミ拾い、地域の掃除、騒音を出さないなど、日本では協力し合って、できるだけ他人に迷惑をかけないようにすることが求められます。日本で生活している外国人も、近所をパトロールしたり、雪かき、地元の消防署でのボランティアに携わることもあるかもしれませんね。
住んでいる地域にもよるのですが、住民が分担して請け負うのを前提にしている地域の仕事は多々あります。田舎では、周辺の住民が手入れをしているコミュニティーガーデンも見かけます。
そういう時、オープンマインドでもって、できるだけ協力するようにしましょう。外国人が手伝っている姿を見れば、親切にしてくれるかもしれませんよ。
公共でのマナーを守る
日本に滞在している外国人はマナーが良いと評判です。中には、感心するほどマナーがよい人もいます。しかし、一般的に日本人は集団志向のある民族であるため、1人の外国人のふるまいが、まるでその人の出身国全員がそうなんだと思いがちになります。第一印象ってとても大事ですよね。日本人ではないからと理解はしていても、全てが許されるわけではありません。
一番覚えておきたいことは、公共の場でのエチケットと公共交通機関に乗車した時のマナーです。一番苦情が多いのは、携帯電話の利用と、大声での通話です。公共交通機関に乗車する際は 携帯電話の利用を控え、サイレントモードかマナーモードに設定しておくようにして下さい。音楽の音量も、他の乗客に聞こえないようできるだけ下げるようにしましょう。
外国人がルールを守らず騒いでいるのを見て、その出身国の印象が悪くなってしまった例が多く見受けられます。日本社会でのマナーを学び、日本人と過ごす時には気を遣うようにしてくださいね。
家、車、建物を所有する
ここ数年で、日本に住んで働く外国人の姿を多く見かけるようになりました。将来は、より多くの外国人が日本に住み、働くようになるでしょう。そうなると、多くの外国人が家や車、建物を所有するようになります。外国人居住者にとって所有が難しい分野もあれば、そうでないものもあります。日本人配偶者や日本人同居者がいない人は、家の所有は難しくなります。
まず最初のハードルは、すべてが日本語であるということです。もし日本語が読めない、書けない、話せないと言う場合は、手続きを進めることができません。また、自分でビジネスを立ち上げたい、チェーン店を始めたいという時に借りるビジネスローン、住宅ローンも銀行に組んでもらうことはできません。初期費用を借りたいというのであれば、ビジネスパートナーや同居人の助けが必要です。
家を買いたいのであれば、次にやるべき事は不動産を探す事ですが、地方自治体により敷地の境界線が引かれてきちんと評価されている、最新の建築基準法に準拠しているものを探す事です。建築基準を満たしていないものであれば、居住の許可が下りず、書類で落とされる事になります。あとは、日本人パートナーがいて力を借りられるのであれば、簡単に手続きができます。これはマイホームを買いたい家族の場合ですが、ビジネスローンを組みたい、取引したいとかいう場合にも同じく、日本人パートナーの力が必要です。
乗り物を購入したいというのであれば、住宅やビジネスほどローンを組むのは難しくありません。しかし何度も言いますが、ネイティブの日本人の力を借りると、スムーズに手続きが進みます。小型車を買いたいのであれば、購入資金と在留カードがあれば購入できます。生活する場所や仕事、お金があるなら、それで問題ありません。大型車両を購入したい場合は、連帯保証人が必要です。ネイティブの日本人になってもらうことが、取引の条件となっていることがほとんどでしょう。大きな買い物をするときは、必ず必要な手順を確認しておくようにしましょう。
住んでいる町には、明文化されていないルールがたくさんあります。また、外国人に限り適用されているルールもあります。これらが状況を複雑化させ、起業もできないという事態にもなりかねませんが、忍耐を重ね、一生懸命取り組めば目標を実現する事ができるでしょう。結果的に得る物はなかったという事態を避けるために、入念なリサーチに努めましょう。移住先の法規制を理解することで、楽しく過ごして下さいね。