日本では、毎年一定の時期になると転勤になる人がいます。つまり、転勤に伴う引っ越しをする人がいるという事です。今回は、日本の引っ越しシーズンについて紹介したいと思います。
日本には、一年を通して新年、天皇誕生日、ゴールデンウィークをはじめとして、祝日が沢山あります。お祝い事ではありませんが、とても重要な時期、それが引っ越しのシーズンです。毎年三月になると、企業は新たな人を募集しはじめます。古参の従業員が退職し、代わりにフレッシュな人材を社員として迎えます。こういった人事異動に伴い、身の廻りの物をまとめて、転勤先へ通勤しやすい地域へ引っ越す人が見受けられるようになります。引っ越しシーズンの始まりです。人生の転機を迎えて引っ越しのニーズが高まることから、この時期は、外国人にとって他の時期よりも引っ越しが難しくなる場合があります。今回は、引っ越しのニーズが高まる時期や、引っ越しをする人が多くなる事で出てくる問題について紹介したいと思います。
いつ引っ越したらいい?
新居への引っ越しを検討する上で、日本で生活する上で必要な生活費は、引っ越しを決める大きな要素となります。ですが、引っ越しをする時期も大きな要素となります。三月になると、企業は新たに人を雇用したり、退職者を募ります。ですので、引っ越しは三月、非常に混みあいます。転勤に伴い、家族を帯同して通勤しやすい地域へ引っ越しをする人もいます。この時期に引っ越ししたい場合には、自分の希望条件を満たす物件を探し業者を探して、引っ越し作業をしてもらうという一連の過程をスピーディーにこなす必要があります。混む時期としては、三月の後半に就職が決まり探す人もいるので、四月も混みあいます。年末年始も比較的多くなります。三月、四月までとはいきませんが、他の時期よりも混みあうことが予想されます。
もし、できるだけ混雑を避けたいというのであれば、他の時期に引っ越しを検討してみてはいかがでしょうか。国内で引っ越しするのなら、夏や初秋の引っ越しがお勧めです。その時期は仕事が忙しく、家族との時間を楽しむ人が多いと思います。高校や大学は夏休みに入っているので、地元に帰って家族と過ごしていると思いますよ。
物件を探すのであれば、8月~12月ごろをお勧めします。混んでいないので、不動産会社へ話を聞きにいきやすいですよ。時期を見て物件を探せば、簡単に日本でアパートを見つけることができます。
最も混みあう地域は?
忘れがちなのは、住んでいる都道府県、市町村、地域が、生活費に大きな影響を及ぼすという事です。
春に引っ越し先を探すのであれば、東京、大阪、京都などの大都市は、非常に混み合います。人気のある場所の家賃は、通常よりも高めに設定されています。田舎にも人気の地域はあります。都心よりもスムーズに物件を探すことができますよ。
家賃を抑えて住みたいというのであれば、郊外に住むことをお勧めします。アパートを探すには、郊外はうってつけの場所です。生活費を抑えることができます。それに、アパートの選択肢が多くなります。引っ越ししたい市町村をよく検討すれば、自分にとってベストなアパートを見つけることができると思いますよ。
主な変更点は?
三月になると、引っ越し業者の提示する条件が変わることがあります。主な変更点は引っ越し料金です。引っ越し業者にとって、三月は一年のうちで最も大変で、忙しくなる繁忙期です。他の時期に提供しているサービスと同じ内容であるにもかかわらず、三月の引っ越し料金は割高に設定される傾向にあります。
引っ越し業者は、近隣の市町村や都道府県に引っ越しをする人に向けて、お得なパッケージを提供しています。しかし近隣の地域ではなく、遠方に引っ越す場合は、引っ越し料金ははるかに高くなります。単に荷物を移動してもらうだけなのに、最大300,000円かかる場合があります。これには、住んでいたアパートの掃除代も含まれていません。
オーナーも、家賃を高く設定する可能性があります。普段、家賃を60,000円で設定しているアパートが、ニーズが多ければ、100,000円の家賃で募集する事も考えられるでしょう。外国人に紹介できる物件は少なくなり、不動産業者も外国人への紹介はできるだけ控える傾向にあります。外国人にとって、繁忙期でなくともアパート探しは難しいというのに、引っ越しシーズンに物件を探すというのであれば、もっと難しくなるでしょう。
引っ越しシーズンに物件を探す場合は、親切な不動産業者がいれば、親身になってくれるかもしれませんが、外国人であるという事が、物件探しの障壁になる事も考えられます。ですが、幸運にもこの時期は生活費がかさみません。なぜなら、荷物の移動だけに時間が費やされる時期だからです。
会社がサポートしてくれる?
企業の中には、補助を出してくれたり、アパート探しに協力してくれるところがあります。住居を提供する、引っ越しに必要な資金を提供する、保証人になってくれる場合もあります。光熱費を出してくれる企業もあります。多くの企業がインセンティブを出すなど、アパート探しをサポートしてくれるようです。
主に、アパートの保証人になってくれる事が多いようです。光熱費の支払い手続きをして、オーナーとの交渉を引き受けてくれます。こういったサポートを受けるには、勤めている企業に連絡して、サポートを受けたいと働きかける必要があります。日本へ引っ越してきた時点でサポートを打ち切る企業もあるので、注意して下さいね。契約書に署名する前に、勤める企業についてできるだけ調べてみましょう。
日本での生活費は、自身のライフスタイルや住んでいる地域によって異なります。ベストな物件を借りるためには、時期的に余裕をもって、繁忙期を避けるようにしましょう。外国人が日本でアパートを探すのは、一般的に難しいといわれています。一年の繁忙期にアパートを探すのであれば、自分の希望する条件を満たすアパートが見つかる可能性は低くなります。お金を貯めて、繁忙期を避けて物件を探すようにしてください。そうすれば、納得のいくアパートを見つけることができるでしょう。