自分の条件に合ったアパートを見つけるのは難しいですが、今住んでいる場所から引っ越すときにも、いろんな面倒な問題が発生します。今回は、引っ越し作業を行う前に行うべき手順についてまとめました。
新しい国で生活するということは、素晴らしい経験になります。そして他国における生活の仕組みがよくわかるようにもなります。新しい環境に慣れたところで、家賃が安い引っ越し先を見つけ、あるいは新しい就職先を見つけたとします。その場合は、すべての荷物をまとめて、引っ越しの準備を進める必要があります。新しい場所で生活を始める前に、いくつかやるべきことをこれからご説明します。
オーナーに引っ越しを伝える
自分の荷物をどうやって新居へ運ぶかを考える前に、アパートの関係者全員に、自分が引っ越しすることを伝える必要があります。まずは、アパートのオーナーに報告しましょう。オーナーとの契約内容を確認して、退去を知らせるタイミングについて確認しておくようにしてください。ほとんどのアパートでは、遅くとも退去する30日前に伝える必要があります。中には、35日前に伝える必要があるアパートもあります。もし、オーナーに伝えるタイミングが退去する30日前または35日前をきってしまうと、手数料が発生する場合があり(~30,000円)、引っ越しをする際の大きな痛手となる場合があります。
もし、勤めている企業がアパートの世話をしてくれたり、アパートの保証人になっている場合は、その勤め先にも引っ越しすることを必ず伝えておきましょう。勤め先企業自体が賃貸契約の当事者であるため、情報を共有して万事問題が無いようにしておきたいでしょうから。光熱費についても同じことがいえます。しかし、通知するタイミングについては、そこまで厳密ではありません。1週間前に通知すれば、サービスを停止してくれます。しかし、支払請求周期を必ず確認するようにしておきましょう。もし1日でも期限を過ぎてしまうと、追加料金を払わないといけません。これは、家賃に関しても同じことがいえます。月末、支払請求周期から1日遅れたという場合は、追加料金を支払うことになります。支払請求周期は、できるだけしっかりと調べておくようにしましょう。
住所の変更手続きを行う
住んでいる場所の市役所へ行って、住所の変更を申請しましょう。申請をするには、必要書類に引っ越し先の住所を記入して、印鑑を押す必要があります。この手続きを経なければ、引っ越し先のアパートがある市役所で、住民登録ができません。生活に支障が出ることはもちろん、労働ビザの取得や更新に影響が出ることも考えられます。引っ越し前に、引っ越し先を確保して、印鑑を準備しておくようにしましょう。
退去準備を始める
今住んでいるアパートを退去して新居へ引っ越す前に、借りていた部屋を掃除するようにしましょう。その時、壁や床に大きなダメージがないかどうかを、隅々まで確認するようにしてください。もし、小さな傷や擦り傷があれば、退去時にオーナーから連絡があるでしょう。家具付きの部屋を借りている場合は、家具を借りた状態と同じ状態にして返すようにしてください。家具にダメージが見つかったり、掃除されていないようであれば、清掃費用や修理費用が請求されることになります。清掃費用は、相場よりも高く請求される傾向にあり、ダメージがあまりにも大きいという場合は、買い替えということで、そのものを新たに買うための費用が請求される場合もあります。
いくら部屋を隅々まで徹底的に掃除したとしても、必ず清掃費用は発生します。どのアパートでも、住人が退去した後の部屋を十分に掃除するようにする必要があるため、清掃専門の業者を雇って部屋の掃除を行うようです。費用としては20,000円から30,000円ほどになりますが、どれほど自分で綺麗に掃除したとしても清掃費用は支払うことになりそうです。退去前に自分でできるだけ部屋を掃除することで費用は抑えられるかもしれませんが、あまり意味がないかもしれません。
荷物を運び出す
別の街へ引っ越すということ自体はそう難しいことではありませんが、荷物を移動させるという行為には料金が発生します。さまざまな引っ越し会社がありますが、その中から好きな会社を選ぶことができます。ニーズに応じて、料金が異なります。中には、一律の料金ですべての荷物を運んでもくれる会社もあります。運送する距離に応じて、割引を適用する会社もあります。
公共交通機関を利用して、荷物を小さな箱に分けて持ち運ぶという手もあります。しかし、電車やバスに乗って大きな荷物を抱えながら、引っ越し先と今のアパートを何度も往復するというのは、現実的ではなく費用もかさみます。引っ越し当日に、トラックや車を借りて荷物を乗せて運ぶようにしましょう。運転免許を持っているなら、日本ではレンタカー費用は比較的安いため、レンタカーで荷物を移動させることは節約につながります。引っ越しのときは、友だちに助けてもらうようにしましょう。
家電を廃棄する
自分で購入した家電を引っ越し先で使わないという場合は、廃棄することになります。家電を引き取ってくれる日時は決まっているので、住んでいる市町村に連絡して、引き取ってもらうようにしましょう。このサービスは有料になります。本当に捨てたいものだけ、引き取ってもらうようにしましょう。
他にも、別の人に売ったり、リサイクルショップに持っていくということもできます。家電がまだ使えるのなら、買い取ってくれると思います。壊れていても、スペアパーツとして部品は売ることもできるので引き取ってくれる場合もあります。また オンラインで、中古品を買い取ってくれるところもありますし、不用品で捨てるものを、捨て値で買い取ってくれるところもあります。ソーシャルメディアでも、不用品引き取り手をたくさん見かけるので、あなたが住んでいる場所まで不用品を取りに来てくれる人もいるかもしれません。
すぐにでも引っ越したいと考えているのなら、少し面倒に感じるかもしれませんが、書類上の手続きは滞りなく済ませておく必要があります。手続きがすべて終われば、ほっと一息つくことができます。引越しをする場合は、すべての手続きを正しい手順に基づいて行うようにしてください。そうすれば、スムーズに引越しを完了することができるでしょう。