アパートの掃除はとても簡単に思えるかもしれませんが、日本では少し掃除のやり方が異なります。今回は、アパートの壁を掃除する方法について紹介したいと思います。
日本のアパートで生活するのと欧米で生活するのとでは、大差ないと思う人もいるかもしれません。ここ数年で、間取りも内装もよく似ているアパートが増えてきて、洋風トイレのある部屋も多くなりました。ドライヤーを掛けるフックはありませんが、欧米のアパートに倣って、鏡もあります。ですが、部屋の掃除に関するルールは、日本と欧米とでは異なります。壁を掃除する場合は、特別な方法で掃除する必要があります。当然の事ですが、部屋の現状がアパートの入居時と同じ状態でなければ、退去する日までに修理したり、簡単なメンテナンスを行う必要があります。
壁のケア
興味深い事ですが、日本の壁は、他人から自分のスペースを確保する事に重きが置かれています。ですので、日本の壁はとても薄いのです。素材に厚みがないので、簡単に損傷してしまいます。壁紙の素材は紙に近いので、紙と同じように湿度に弱く変色しやすい難点があります。絵画や飾りを掛ける場合は、壁にダメージを与えないように気を付けてください。ひっかき傷も付きやすく、壁に余計なダメージを与えてしまうため、修理代を支払う事になります。
まず最初に、粘着性のある物は壁の近くに置かないようにして下さい。私物を壁から取り外す時に、接着剤が壁紙にくっついて破れてしまう可能性があります。100円ショップでは最新の接着剤が販売されていますが、一般的な接着剤と性能が大して変わらない商品もあり、結局、壁から私物を取り外す過程で、壁が損傷してしまう可能性があります。ですので、壁に掛けたい場合は、小さなピンで支える特別仕様のフックを購入してみましょう。1キロ程度のものなら支えてくれます。壁へのダメージは、ほぼありません。小さなピンなので壁に極小の穴を残すだけで、簡単に取り外す事ができますよ。
予定外の余計な支出を絶対に払いたくないのであれば、私物を掛けないほうがいいかもしれません。自由に部屋を飾る事が出来なくなるかもしれませんが、2年以上同じアパートに住む予定がないのなら、そうした方がいいでしょう。最近は、私物を掛けるための家具や、部屋のスペースを取らない収納家具もありますよ。
壁の掃除
壁の掃除はさほど難しくありませんが、掃除したために、かえって壁を台無しにしてしまったケースはよく見受けられます。壁を掃除する時は、絶対に水や洗浄製品を使わずに掃除するようにしましょう。壁に小さな傷や変色を見つけたら、地元のスーパーや薬局、100円ショップに行って、壁専用の掃除用品やワイプを買うようにしましょう。壁紙や壁自体にダメージを負わせずに掃除できる良いワイプがありますよ。それらを使って、電気の傘に付いたゴミを掃除したり、掃除しづらい部屋の隅を掃除さえしておけば、特に心配する必要はありません。1週間ごとに簡単な掃除を行えば、それで問題ないでしょう。
引っ越しをする前に
日本のアパートを退去する時は、少し大変に感じるかもしれません。退去する場合には、必ず守らなければいけないルールや掃除の手順があります。たいていのアパートは、退去する前に全ての部屋の電気の傘を綺麗にしておく必要があります。ゴミが落ちてたり汚れが目立つ場所は、全て掃除しておくようにして下さい。壁や備品が汚れている場合も、同様です。
壁の状態は、入居時の状態と同じように戻す必要があります。ピカピカに綺麗にする必要はありませんが、目立つ汚れは掃除しておくようにしましょう。多少の傷は、自分で修理する事ができます。デパートや100円ショップに行けば、簡単な修理キットを買えるので、傷つけてしまった場所を修理することは簡単ですが、それでも傷が目立つ場合があります。傷が付けば、高額のクリーニング代と修理費が請求されます。できるだけ傷は付けないように気を付けて下さいね。自分で修理しきれない傷を付けてしまった場合は、落ち着いてオーナーに事情を説明して下さい。傷を付けた時点で部屋を借りている当事者であるため、あなたが修理費を支払う必要があります。
日本独特の壁事情に慣れるには少し時間が掛かるかもしれませんが、時間が経つにつれて慣れてきます。壁や備品などに大きな損傷を負わせないように気を付けていれば、何の問題もありません。借りている部屋を大事に扱って下さい。そして、家主にとって所有している物件は大事な物なんだという認識を持って下さい。