「SNSで見かけるような、古い賃貸アパートでおしゃれに暮らしてみたい」と思っている方も多いでしょう。また、新しい物件で高額な家賃を払うより、家賃が抑えられる古い賃貸アパートで、快適に暮らしたいと考えている方も少なくありません。
そこで本記事では、古いアパートのメリットやデメリット、快適に過ごすコツや古い賃貸アパートの探し方のポイントについて紹介します。古い賃貸アパートに住みたいと考えている方はぜひ、参考にしてください。
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古い賃貸アパートのメリット

家賃が安く抑えられる
一般的に同じエリア・間取りであれば、築年数が新しいほど家賃は高く、築年数が古いほど家賃が安くなる傾向にあります。つまり古い賃貸アパートの方が、家賃を節約できお得です。
また、築年数が新しい物件と同じ家賃を支払うなら、築年数の古いアパートでは、広めの間取りや収納スペースの多い部屋を選びやすくなります。例えば、昔ながらの和室に押し入れが付いた間取りなどは、近年の洋室中心のアパートよりも室内が広いため収納力も期待できます。
物件数が豊富
日本の賃貸住宅市場では、築年数の古い物件が多くを占めています。理由として、建築費用を長期間で回収する賃貸経営の特性や、建て替えのコストや手続きの複雑さから築年数の経過した物件が多く残っているためです。
また、都市部では再開発が進む一方で、地方では築年数が古い物件の割合が高い傾向があります。そのため、築年数が新しい物件より、古い物件の方が希望に合う住まいを見つける可能性が高くなるのです。
リノベーション済みの新築のような物件もある
古い賃貸アパートでも、リノベーションによって新築同様の快適な住まいとなっているケースが増えています。リノベーションとは、古い建物の構造や基礎を活かしつつ、内装や設備、間取りを現代のライフスタイルに合わせて大幅に改修することを指します。
大家さんはできるだけ空室の状態は避けたいものです。そのため、空室にならないよう新しいキッチンや浴室、デザイン性の高い内装を取り入れることで、築年数が経過していても新築のような物件もあります。
レトロな雰囲気が味わえる
和室のレトロな雰囲気を活かした暮らしは、古い賃貸アパートに適しています。畳や障子、木の質感など、和室ならではの要素を取り入れたインテリアは、懐かしさと温もりを感じさせてくれるでしょう。
また、和室に北欧風の家具や雑貨を組み合わせるなど、和と洋を融合させたスタイルも人気です。例えば、ローソファやコタツを配置したり、プリーツスクリーンやバンブーブラインドを取り入れることで和室の魅力を引き立てます。
古い賃貸アパートのデメリット

新耐震基準を満たしていない可能性がある
築21年未満(2024年で算出)の古い木造アパートには、耐震基準を満たしていない物件もあります。日本では1981年6月以降の「新耐震基準」、そして2000年6月の改正で耐震性が高くなりました。
特に2000年以降の物件は耐震性が高く、倒壊リスクも低いとされています。ただし、旧基準でも耐震補強が行われている物件もあります。耐震が気になる場合は不動産会社に確認するのと良いでしょう。
防音性や断熱性が低い
鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は、防音性や遮音性に優れています。一方、木造や鉄筋造はなどの古いアパートは防音性が低く、隣室の生活音が気になりやすい傾向があります。特に、小さな子どもがいる家庭では足音などが響きやすく、音に関するトラブルの原因にもなりがちです。
また、古い建物は断熱性も低いため、冷暖房が効きづらい場合があります。隙間風や断熱性の低い窓により室温が安定しないため快適に過ごすには、暖房器具の追加設置などの工夫が必要になるでしょう。
設備が古い
古い賃貸物件の中には、リフォームやリノベーションがされておらず、建築当時のままの設備が使われている物件もあります。また、給湯器やエアコンなどの設備が旧式で使いにくいと感じることもあるかもしれませんが、不具合があっても自己判断で修理や交換はしないでください。
契約書に記載された設備を無断で変更すると、退去時に原状回復費用を請求される可能性も。トラブルを防ぐためにも、気になる点があれば必ず管理会社や大家さんに相談しましょう。
古い賃貸アパートで起きがちなトラブル

古い賃貸アパートでは、以下のようなトラブルに注意してください。
- 配管の老朽化やパッキンの劣化による水回りのトラブル
- 電気容量不足によりブレーカーが落ちるといった電気設備の不具合
- 壁や床の構造による騒音トラブル
- 結露や通気性の悪さによるカビや湿気問題
- 排水口から異臭がする
古い賃貸アパートで快適に暮らすコツ

カビや湿度対策
古い賃貸アパートで特に注意したいのが、“カビ”の発生です。カビは湿気とホコリを好むため、こまめな掃除がカビ予防の基本となります。見える場所だけでなく、家具の裏や隅など目立たない場所にもホコリと湿気がたまりやすいため丁寧に掃除しましょう。
また、家具は壁にピッタリくっつけず、少し離して置いてください。隙間があることで空気が通りやすくなり、湿気がこもりにくくなります。フロアワイパーが入る程度の隙間を空けると、掃除もしやすくなるのでおすすめです。
におい対策
古い賃貸アパートでは、部屋や排水管からの独特なにおいがすることがあります。におい対策には、排水口のケアアイテムを活用しましょう。キッチンやお風呂、洗面所などの排水口はにおいの原因になりやすいため、定期的にケアをしてにおい対策をするのがおすすめです。
古い賃貸アパートを探す時のポイント

鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)を選ぶ
木造やS造(鉄骨造)と比較すると、RC造やSRC造は、耐震性・耐火性・耐久性に加えて防音性にも優れているのが特徴です。
築年数が経つほど建物は劣化しやすい傾向がありますが、同じ築年数でもRC造やSRC造は耐久性が高く頑丈なつくりなので快適に過ごせます。
建物の管理状況をチェックする
大家さんや管理会社による建物の管理状況は、築年数以上に住み心地に影響します。築年数が新しくても管理が不十分なら印象は悪く、逆に古くても手入れが行き届いていれば快適に暮らせます。
また、エントランスや通路などの清掃状況は、見えない部分の管理状況を推測する手がかりとなるため、必ずチェックするようにしてください。
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。