日本やアジア諸国では、昔からフェイスマスクを使っています。例えば、花粉アレルギーで、花粉のアレルギー症状を予防したい人、他人に自分の風邪をうつしたくない人、病気を予防したい人などがマスクを着けます。今では、全世界の人々が、コロナウィルスの拡大を抑えるためにマスクを着けています。2020年の大半をマスクを着けて過ごしたと思います。ですが、マスクについて知らない事も多いのではないでしょうか。しばらくは、マスクを着け続ける必要があるでしょう。マスクについて知るいい機会ではないでしょうか。今回は、マスクの種類、効果の違いを紹介したいと思います。ぜひ読んでみて下さいね。
サージカルマスク
日本で最も着用されているマスクは、サージカルマスクです。このマスクは、着用した人から排出されるウィルスやエアロゾルが 大気中に拡がるのを防ぎ、他人への感染を防止してくれます。つまり、コロナウィルスの拡散を防ぐには、全員がこのマスクを着ける必要があります。言うまでもありませんが、このマスクが、大気中のウィルスから着用している人を守れないというわけではありません。小さな粒子は無理ですが、大きな粒子であれば十分に遮断できます。ですので、もし風邪をひいている(コロナウィルスに感染している)人があなたの近くにいたとしても、サージカルマスクを着けていれば、ある程度感染を防ぐ事はできます。ですが、完全にウィルスを遮断してくれるわけではありません。高を括らずに、必ずマスクで鼻と口を覆うようにして下さいね。
マスクで鼻を覆わずに歩いている人がなんて多い事でしょう!鼻と口の両方を覆わなければ、あなたも周りの人々も感染から身を守る事はできません。顔の形にぴったり合うものを選べば、感染をより防ぐ事ができます。呼吸はマスクの側面からではなく、マスクを介してするようにして下さい。耳に掛ける紐が長かったり緩かったりするのであれば、調節して下さい。マスクの側面からウィルスが入り込まないように、顔とマスクの隙間をサージカルテープで埋めれば、最大限にウィルスから身を守れるかもしれませんね。
ご存じの通り、2020年の最初から中盤にかけてサージカルマスクが不足していました。ですが、今では近くのコンビニ、ドラッグストア、スーパーなどどこにでも売っています。先ほども言いましたが、マスクがフィットすればするほど、ウィルスを遮断してくれます。ぴったり合うサイズのマスクを選ぶようにして下さいね。ちなみに、サイズは子供用、小さめ(女性用)、普通、大きめ(男性用)があります。
布マスク
布マスクは、空気中に浮遊している粒子をそれほど遮断してくれるわけではありません。主に着用者の飛沫の拡散を防ぐ役割をします。結果的にはエアロゾル化されたウィルスの量を減らしてくれる事になりますが、ウィルスやバクテリアからの予防にはほとんど効果がありません。サージカルマスクのように、他の人々も布マスクを着けているのであれば効果があります。サージカルマスクとは違い、布マスクは何度でも使うことができます。使い捨てマスクよりも、エコ(とお財布)に優しいですよ。
N95 (DS2)マスク
N95マスク(日本では、DS2マスクと言うそうですが)は、飛沫経由の感染を最大限に防いでくれます。飛沫を95%遮断してくれます。医療従事者など多くの人々と接触する人は、ぜひ この感染防止効果の高いN95マスクを着けて下さい。ただし、適切な方法で着用しないと、十分にウィルスを防ぐ事はできません。適切に顔を覆う事で、吸入する空気をろ過してくれます。こちらのYouTube videoを見れば、N95マスクの正しい装着方法が分かります。大きなひげを生やしている人は、N95マスクで十分に顔を覆えません。マスクを着用する前には、必ずひげを剃って下さいね。
N95マスクは、ウィルスから十分に守ってくれますが、周囲の人々への感染を防ぐには十分ではありません。吸引する空気はろ過してくれますが、吐く息はろ過してくれません。N95マスクを着けて、なおかつ周囲の人々への感染を防ぎたいのであれば、N95マスクの上にサージカルマスクを着けるといいでしょう。
フェイスシールドなど
マスクもいいですが、フェイスシールドを使用してもいいでしょう。マスクと併用して使えば、大きな効果が出ます。ですが、マスクを着けずにフェイスシールドだけの方がいい時もあります。例えば、視覚に障碍がある人は、マスクを着けていれば、その人の口の動きを読み取れません。また、フェイスシールドはマスクよりも着け心地がいいので、暑くても長時間着けていられます。医療的な事情でマスクを着けることができない人にとっても、その代替手段として最適ではないでしょうか。マスク無しでもフェイスシールドを着けていれば、ある程度飛沫から身を守ってくれます。マスクとフェイスシールド両方とも難しい場合は、マウスシールドがあります。他人からの感染を防ぐ力は弱いものの、他人へうつす事は防いでくれます。布マスクやサージカルマスクのように、エアロゾル化されたウィルスを防ぐ事はできませんが、くしゃみや咳、会話をする時に、飛沫が空気中に飛び散る事を防いでくれます。