夏の厳しい暑さが落ち着き、季節の変わり目を迎える時期は、住まいのメンテナンスに適しています。特に夏の間に酷使されたエアコンや除湿機、湿気によるカビや排水溝の汚れなど、見落としがちな箇所の汚れや状況を確認しておくことが大切です。
本記事では、夏の終わりに賃貸住宅のメンテナンスをしておきたい場所を紹介します。秋からの生活を快適にスタートさせるためにも、ぜひ参考にしてください。
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エアコンの掃除やお手入れ

夏が終わりエアコン(冷房)を使わなくなったら、翌年も快適に使用できるようエアコンのお手入れをしましょう。
フィルターのお手入れ
エアコンのフィルターは、空気中のホコリや汚れをキャッチして、部屋の空気をきれいに保つ重要な役割を担っています。そのため、フィルターが汚れて詰まってしまうと、冷暖房の効きが悪くなり、余分な電力を使ってしまい電気代も高くなってしまう可能性もあります。
掃除の手順
- フィルターを外して、ホコリを掃除機やブラシなどを利用して取り除く
- 大きなホコリがなくなったら水洗いをする
- 食器洗い用の中性洗剤を使い古しの歯ブラシを使用してしっかりと洗う
- きれいになったら洗剤をしっかりすすぎ乾燥させてから元に戻す
エアコン内部の乾燥
エアコン内部にカビが発生するのは、冷風と室温の差によって生じる結露が発生することが原因です。内部は湿気とホコリがたまりやすく、カビにとって非常に繁殖しやすい環境といえます。
夏の間は、稼働中に空気の流れがあるためカビの繁殖をある程度抑えられますが、使用をやめると湿気だけが残るため、放置しておくとカビが急速に広がる場合も。そのままにしておくと、次のシーズンの使い始めに嫌なニオイがするだけでなく、カビによるアレルギーや「カビ過敏症」など、健康への影響が出る可能性もあるため注意が必要です。
対策としては、エアコンを使わなくなる夏の終わりに、「送風運転」や「内部クリーン機能」で内部をしっかり乾燥させてカビの発生を抑えましょう。エアコン内部の乾燥方法は、フィルターを掃除後、送風モードで60〜120分ほど運転するのが目安です。
カビを除去する

梅雨から夏にかけての湿度が高い時期には、浴室や流し台の下部などにカビが発生しやすくなります。目に見えるカビはもちろん、見えない部分にも胞子が広がっている可能性があるため、夏が終わったらしっかりとカビを除去する必要があります。
浴室の掃除
◾️中性洗剤を使う場合
カビがうっすらと見える程度の軽度な場合は、中性洗剤を柔らかいブラシやスポンジに取り、カビの部分をやさしくこすって洗いましょう。洗剤を使った後は、しっかりと水で洗い流し、乾燥させることが大切です。
◾️塩素系漂白剤を使う場合
カビの色が濃く根が深そうな場合は、塩素系漂白剤での対応が効果的です。使用時は以下の手順を守って安全に作業しましょう。
【掃除の手順】
- ゴム手袋・マスク・ゴーグルを着用する
- 窓や換気扇を使用して十分に換気する
- カビの部分に塩素系漂白剤をスプレーする
- 20〜30分間放置する
- 水が飛び散らないよう静かにシャワーなどで洗い流す
なお、浴室ドアのゴムパッキンなど垂直面のカビには、濡らしたキッチンペーパーを置いてから漂白剤をスプレーすると、薬剤が浸透しやすくなり効果が高まります。
◾️天井にカビが生えている場合
天井に漂白剤を使うと、液だれすると危険なので使用しないでください。中性洗剤やエタノールを、柄付きのフロアモップやバススポンジなどを使い、布を巻いて拭き取ると良いでしょう。
詳しくは、こちらのブログをご覧ください:カビの繁殖を防ぐ6つの方法
クローゼットを換気する

クローゼットや押入れは密閉空間になりやすく、湿度や温度がこもりやすい環境です。さらに、衣服や布団などの収納物についたホコリや皮脂がカビの栄養源となるため、気づかないうちにカビが繁殖してしまうこともあります。
押入れやクローゼットでカビが発生すると、収納していた衣類やタンスなどにまで広がる恐れがあるため、早めの対策が重要です。普段から換気を意識し、扉を定期的に開けて空気を循環させることもカビ予防には欠かせません。空気がこもらないよう、季節の変わり目や湿気の多い時期は特に意識して換気しましょう。
クローゼットの掃除の手順
- クローゼットの中を空にする
- 水を含ませたキッチンペーパーで全体を拭く
- エタノール除菌剤で拭く
- 落ちないカビは紙やすりで削る
- 掃除が終わったら風を通して内部を乾燥させる
排水溝のメンテナンス

キッチンや洗面所、浴室などの排水溝は、毎日の生活の中で汚れが蓄積しやすい場所です。梅雨から夏にかけての湿度が高い時期には、雑菌やカビが繁殖しやすい時期でもあります。放っておくとぬめりや悪臭、排水不良の原因となり衛生面にも悪影響を及ぼす可能性もあるため、夏が終わるタイミングで掃除をしておきましょう。
排水溝の掃除方法
- 排水口の「フタ」「ゴミ受け」「排水トラップ」などの部品を取り外す
- 取り外した部品や排水口の内側を、古い歯ブラシやスポンジを使用して中性洗剤で洗い流す
- 部品を元に戻す
中性洗剤を使用したくない場合は、重曹とクエン酸を使用すると良いでしょう。
詳しくは、こちらのブログをご覧ください:お風呂の水が流れない原因とは?排水溝の詰まりを解決する方法を紹介
除湿機のメンテナンス

梅雨や猛暑の湿気対策として大活躍した除湿機。秋になり使わなくなる時期にこそ、しっかりとしたメンテナンスが必要です。
メンテナンスをせずに放置しておくと、内部にたまった水分やホコリが原因でカビや嫌なニオイのもとになる可能性があります。翌年も気持ちよく使うためにも、夏の終わりにメンテナンスをしておきましょう。
フィルター掃除(2週間に1回が理想)
- 掃除機でホコリを吸い取る
- 汚れがひどければ水洗い
- さらに中性洗剤で洗浄
- しっかりすすいで乾燥
※機種によってお手入れ方法が異なるため、取扱説明書を確認してください。
タンクの掃除(ぬめり&水垢対策)
- タンクを取り外し軽く水洗い
- 重曹を振りかけ、クエン酸水をスプレーで塗布
- 浮いた汚れをスポンジでこする
- 水で洗い流し、日陰で乾燥させる
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。