日本に引っ越しする際は、きちんと計画して、先を見据えて行動することが必要です。特にお金は、いくら必要になるのか調べておくようにして下さい。今回は、日本で必要なお金について紹介したいと思います。
外国に住むとなると、未知の出来事に多く遭遇することになると思います。計画をたてていると、自国とこれから行く国との違いについて考えさせられます。日本では、自国とは異なる慣習もあるでしょうし、公共交通機関への乗車、お祭りなど、いろんな事を体験することになるでしょう。
日本でアパートを探す時は、まず、生活する上でどのくらいお金が必要になるかを考えるようにしましょう。日本での暮らしは、母国と大きく異なるかもしれませんし、そうなると生活していく上での必要な金額も変わってくることでしょう。今回は、生活する上で必要になるお金と、あまり認識されていない支出についても紹介したいと思います。
光熱費と家賃
自分で調整できる支出は、アパートに関するお金です。アパートを探していると、新たに支出がいる事が分かってきます。主な支出は礼金です。礼金というシステムは、日本では一般的です。アパートを貸してくれた家主へのお礼という意味合いがあります。
保証金と最初の1か月分の家賃をいっしょに支払う場合は、1か月分の家賃に相当する礼金の支払いを求められることがほとんどです。アパートにもよりますが、毎月の家賃に上乗せをして、清掃やセキュリティのメンテナンス費用として請求しているところもあります。
光熱費の支払いは、住んでいる地域や建物によって異なります。光熱費(水道代、メンテナンス費用など)の支払いを免除している市町村もあります。光熱費は初期費用に含まれることもありますが、利用状況によって異なります。一部の企業が展開しているキャンペーンなどを利用すれば、光熱費を削減できる場合があります。しかし、日本で暮らしていくのに必要なお金のうち、光熱費については欧米諸国とそう変わらないことでしょう。
全ての市町村では、市民税が課せられています。他にも、国民健康保険税や年金も課せられています。これらの税金は、1か月ごとにまとめて支払う必要があります。市役所から送られてくる納付書を持参して、支払ってください。市民税の金額は、住んでいる市町村によって異なります。自分が払える金額を課している市町村に住むことで、支出額を調整することができます。税金についてわからない事があれば、不動産会社やオーナーに問い合わせてみてくださいね。
食費と外食代
誰もが心配することの一つに、毎月の食費があげられます。野菜、特に果物は、母国よりも高値で売られている場合があります。中には、自分が買っていた値段より2~4倍の値段で売られている物もあるでしょう。また食べたい果物が売られていないという事も考えられるので、日本で新たに美味しいと思う食べ物を探して見つけてみるのもいいかもしれませんね。母国の食べ物と似たような食材は沢山ありますが、果物だけは、ほとんどを近隣諸国から輸入しているようです。
たいていのアパートには小さなキッチンがついていますが、快適に自炊できる環境とはいえません。ですので、ほとんどの人は、1週間に1度は外食しているようです。しかし、外食しすぎるとすぐに貯金がなくなってしまいます。そこで、ファーストフード店やローカルなレストランなど、そういった場所を利用すると、支出を抑えることができると思います。でも、自分で作るよりも食費が高くつく事には変わりありませんけどね。
輸入している食品は、高値で取引されています。それに、必ずしも自分が食べたい物が輸入されているとは限りません。ですので、自分が食べたいものは、それに近い日本の食材を見つけるといいでしょう。日本にも、西洋料理を提供しているレストランは沢山あります。西洋料理を食べたい気分になった時は、行ってみてください。食事にかかる金額は、「どんな食生活をおくっているか」と「美味しい料理を日本で色々食べてみたいと思うかどうか」で変わってくると思いますよ。
交通費
日本の交通システムは、世界の交通システムの中でも優れています。時刻通りに電車は走っているし、運行しているバスの本数も多く、タクシーもたくさん走行しています。しかし、都会や都心部以外の地域では、運賃が大幅に値上げされることがあります。日本では、運賃は移動距離に比例して高くなります。通勤だけで、1週間に10,000円以上かかっている場合もあります。幸運にも、ほとんどの企業が、通勤代や通勤に利用する路線の定期券を支給しています。
娯楽費
日本には、娯楽に困ることはありません。夜の繁華街には、娯楽施設が沢山あります。カラオケもどこにでもあります。お酒を楽しめるバーもいっぱいありますよ。自分が決めていた金額よりも使い過ぎてしまう事も考えられるので、貯金を使い込んでしまわないように気を付けて下さいね。特に、カラオケに何度も行くと娯楽費が高くつきます。次回の請求金額がいくらになるか、ずっと心配することになりますよ。グループでカラオケに行っても、やっぱり少し高く感じるかもしれません。特に、居酒屋では気を付けていないと、20,000円ぐらいはすぐになくなってしまうかもしれませんね。
都会での生活費vs田舎での生活費
都会で必要な生活費と田舎で必要な生活費とでは、大きな差があります。都会で暮らしていると、支払わなければならないものが増えるので、田舎より生活費の支出が大きくなる事がほとんどです。一方で、たいていの田舎の地域では、移動手段として車が必要です。そのため、移動にかかる交通費の金額も大きく変わります。しかし、田舎では、都会よりアパートの家賃は安くなる傾向にありますし、安価で大きな家を購入しやすくもなります。それに、田舎で生活すれば、税金も安いことでしょう。生活のペースは、ゆっくりとしたペースになります。田舎には、娯楽施設や外食できるレストランはほとんどありません。だから、常に自炊を余儀なくされます。以上のことから考えて、生活費は『都会で暮らすのか』『田舎で暮らすのか』の前提条件次第で、日本でいくら必要か、実際に必要となる金額が全く違ってくると思いますよ。
日本でアパートを探す時、自分のニーズを満たす物件が沢山見つかると思いますが、必ず滞在中に必要になる手数料がいくらかかるのか、そして追加で請求される支払いがいくらになるかを把握しておくようにしましょう。そして、来日前や来日後に、日本で生活する上で必要になるお金や支出をきちんと把握しておいて下さいね。そうすれば、日本で必要になる生活費を正しく計上できると思いますよ。引っ越しをする前に、不動産会社やオーナーに、わからないことはすべて質問しておくようにしましょう。そうすれば、納得のいく答えを出すことができると思いますよ。