気温が上がると、家の中の特定の場所で強いにおいが一層気になることがあります。夏の訪れを知らせる、そんな変化に気づいたことはありませんか?それはあなただけではありません。高温多湿な環境は、バクテリアの繁殖や有機物の分解を促進し、食べ物のカスや生ゴミなどから発生する臭いをより強くします。また、夏場はシャワーや入浴の回数が増えるため、排水口には髪の毛やホコリなどの有機物に加えて、石けんカスなども溜まりやすくなります。さらに、汗をかく機会も増える季節です。汗は体温調節のために必要な生理現象ですが、その分、衣類や靴に体臭が染みつきやすくなる傾向があります。
では、夏に気になりがちな、完全には避けられないこうした臭いに、どう対処すればよいのでしょうか?ぜひ続きをご覧ください。
ゴミ処理

ゴミ箱は、特に夏場に悪臭を放つ主な原因のひとつです。不快ではあるものの、ある程度は避けられないものです。しかし、その臭いに対処する方法があります。日本ではありがたいことに、100円ショップで手軽に購入できるゴミ箱用の消臭剤が豊富に揃っています。ゴミ箱の底に入れておくだけで、しっかりと消臭効果を発揮してくれます。
香りつきのゴミ袋を使うことでも、ゴミ箱のニオイ対策になります。ただし、地域によってはゴミ袋の色に指定がある場合がありますので、お住まいの都道府県や市区町村のゴミ収集ルールを確認のうえ、対応したものを選びましょう。
生ゴミの臭い対策に、消臭剤を手作りしたい場合は、いくつかの方法があります。
- 柔軟剤シートには消臭効果があるため、ゴミ箱の底に1〜2枚入れておくと、嫌な臭いを抑えるのに役立ちます。
- 重曹は、安価で自然由来、かつ嫌な臭いを中和する効果的なアイテムです。ゴミ箱の底にたっぷりと振りかけるだけで、消臭対策になります。
- お酢も、不快な臭いを抑えるための安価で自然な方法のひとつです。酢と水を混ぜたスプレーをゴミ箱の内側に吹きかけることで、嫌な臭いを中和できます。
- コーヒー好きの方は、使用済みのコーヒーかすをゴミ箱の底に入れることで、不快な臭いを抑える効果が期待できます。
- エッセンシャルオイルも、嫌な臭いを和らげる手軽な方法です。ゴミ箱の中に数滴垂らしておくだけで、臭いを目立たなくする効果が期待できます。
生ゴミはジッパー付きの袋や別の容器に入れ、密閉してから捨てるようにしましょう。ゴミ箱の中で生ゴミが腐敗して発生する臭いが気になる場合は、ゴミの日まで冷蔵庫や冷凍庫で保管してから処分する方法も有効です。
詳しくは「100円ショップで手に入るお勧めの掃除用品5選」のブログをご覧ください。
排水溝

悪臭のもうひとつの原因は、浴室やキッチンの排水口です。先述のとおり、高温多湿の環境ではバクテリアが繁殖しやすく、腐敗も進むため、これらの場所から不快な臭いが発生しやすくなります。
臭いを抑える方法のひとつとして、少なくとも週に一度はお湯を流して、排水管の内側に付着した油脂や石けんカス、食べかす、髪の毛などを溶かして洗い流すことが効果的です。さらに、重曹と酢を使えば、より徹底的な掃除が可能です。重曹を1/2カップ、酢を1カップ排水口に流し入れ、20〜30分ほど発泡させてから、お湯でしっかりと流しましょう。
排水口の臭い対策として、排水口のフタやゴミ受けを定期的に掃除することも効果的です。これらには食べかすや髪の毛などのゴミが溜まりやすく、放置すると悪臭の原因になります。不要な臭いを防ぐためにも、こまめに取り除くようにしましょう。
最後に、店頭で手軽に購入できる排水口用の消臭剤もあります。排水口のゴミ受けに入れるだけで、いつも通りシンクを使いながら、臭いを抑えることができます。
詳しくは「お風呂の水が流れない原因とは?排水溝の詰まりを解決する方法を紹介」のブログをご覧ください。
靴の臭い

足に汗をかきやすい体質の方には、夏は靴にとって過酷な季節かもしれません。足の汗が臭いの原因となり、それが靴に染みついてしまうためです。こうした臭いを軽減するには、吸湿性の高い靴下を履いて足を乾いた状態に保つのが効果的です。
靴の臭い対策としては、消臭スプレーを使う方法もあります。靴にスプレーを吹きかけた後は、玄関でしっかりと乾かしてから収納しましょう。また、仕事や学校から帰宅した際も、すぐに下駄箱にしまわず、しばらく玄関に置いて風通しを良くしておくことで、湿気や臭いをこもらせないようにすることが大切です。
靴の臭いを中和する3つ目の方法は、靴を日光に当てることです。太陽光に含まれる紫外線には、バクテリアのDNAを破壊して繁殖を防ぐ効果があり、天然の抗菌作用が期待できます。週末には、靴をベランダや窓辺に数時間ほど置いて日光に当ててから、収納するようにしましょう。
DIYナチュラルデオドラント

初めて日本を訪れる人の中には、店舗やスーパーで販売されているデオドラント製品の種類が少ないことに驚く方もいるかもしれません。これは、香水やコロン、デオドラントなどの強い香りが一般的にあまり好まれていないこと、そして遺伝的な要因により、日本人の多くは体臭の原因となる物質の分泌が少ない体質であることが背景にあります。そのため、デオドラントや香水の使用は、他国に比べてあまり一般的ではありません。
体臭が強めの方や、特に夏場に自分の体臭で周囲に不快な思いをさせていないか気になる方もいるかもしれません。店頭で自分に合ったデオドラントが見つからない場合でも、自然派の代替アイテムで対策することが可能です。
必要な材料は以下の通りです。
- ココナッツオイル – 天然の保湿効果があり、抗菌作用も備えています。
- 重曹 – 臭いを吸収して中和する働きがあります。
- コーンスターチ
- エッセンシャルオイル(お好みで) – 香りづけや抗菌作用のプラスになります。
天然のデオドラントを作るには、まず重曹とコーンスターチを混ぜ合わせ、そこに溶かしたココナッツオイルを加えます。ペースト状になるまですべてを混ぜ合わせます。香りを加えたい場合は、お好みのエッセンシャルオイルを数滴垂らして、さらに混ぜてください。使用する際は、脇の下を清潔にしてよく乾かしてから、指の腹や平らなスパチュラなどで少量を塗布します。詳しくは、こちらをご覧ください。
換気

最後になりましたが、家の中の不快な臭いを抑える最も効果的な方法のひとつが、こまめな換気です。朝と夕方の1日2回、窓を全開にすることで、こもった臭いを新鮮できれいな空気と入れ替えることができます。さらに、室内にたまりがちな湿気や水分を排出することで、カビやカビ臭さの原因を取り除く効果も期待できます。
キッチンや浴室には、換気扇が設置されていることが一般的です。調理中やシャワーを浴びる際には換気扇を忘れずに回し、料理のにおいや、熱いシャワーの後に発生する湿気や結露をしっかりと排出しましょう。
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フリーライターとしてVillage House Blogで2年以上の執筆およびESL教師の経験を持ち、チェコ共和国、英国、アラブ首長国連邦、日本、さらに直近ではジョージアなどの国での生活経験を有するデジタルノマドです。映画祭、コンサート、劇場に行く楽しみがないときのリモートワークに最適な、魅力あるアパートを常に探しています。