それぞれ一人暮らしをしている恋人同士が、お互いの家でお家デートをするのは楽しい時間です。しかし、「いつも一緒にいるのだから同棲した方が良いのでは?」と考えるカップルは珍しくありません。 ただし、お金の話をしないまま同棲生活を始めてしまうと金銭トラブルに発展する可能性もあります。そのような事態にならないためにも、事前に同棲中のお金の管理方法について話し合うことが大切です。 そこで本記事では、同棲生活における良くあるお金のトラブルや、お金の管理方法について解説します。同棲を検討している方はぜひ、参考にしてください。 ビレッジハウスでは、日本全国に1,000以上の物件を提供しています。同棲する賃貸物件を探している方はウェブサイトをご確認ください。 同棲中のお金で良くあるトラブル 負担が偏っている 金銭的な負担が片方に偏っているとトラブルになる可能性が高くなります。一般的に、収入が多い方の負担額が多くなりがちです。 例えば、自分が多く生活費を負担しているのに、なぜ家事の分担は同じように分けられており不公平に感じるかもしれません。一方で、相手に多く出してもらっていることを申し訳なく感じる方もいるでしょう。 収入に差があり相手に多く支払ってもらう場合は家事の負担を軽減するなど、互いに思いやりを持つことで円満な同棲生活となるでしょう。 何に使用したのか分からない出費がある その場の勢いで買い物や生活費を支払っていると、何にお金を使ったのか分からなくなってしまいます。 気付かないうちに浪費してしまい、「生活費が足りない」「貯金ができない」といった状況に陥りやすくなることも。毎月の生活費や貯蓄では、無駄遣いをしないよう注意しながら、将来の結婚に向けた準備をしっかり進めると良いでしょう。 お互いの金銭感覚が合わない パートナーとの金銭感覚の違いがトラブルの原因になるケースもあります。 例えば、趣味や遊びに毎月収入以上のお金を使っていると、貯金はなかなか増えません。また、パートナーが浪費家であったり貯金への意識が低かったりする場合も、資金を貯めるのは難しいといえるでしょう。 同棲を理由にパートナーからお金を要求されたり、勝手に使われたりするトラブルが起こる可能性も懸念されます。 同棲中に必要な生活費 項目 金額 食費 71,933円 電気代 10,030円 ガス代 2,663円 水道代 4,095円 その他の光熱費 227円 日用品 10,568円 衣料品 4,988円 医療費 15,254円 交通費 24,607円 通信費 9,895円 教育費 684円 娯楽費 25,465円 交際費 16,587円 雑費 25,042円 合計 222,038円 総務省統計局の「家計調査2023年9月世帯人数別(表3-1)」の調査によると、家賃以外の2人分の生活費は約22万円です。こちらに固定費である家賃をあわせると、同棲中の生活費は、月に30万円前後を目安にすると良いでしょう。 同棲中の生活費の内訳について 家賃 家賃は一般的に世帯収入の25~30%が目安となっています。「将来のために貯金も頑張りたい」「デートや旅行にも行きたい」のように、生活に余裕をもたせるには、同棲生活の負担にならない金額の範囲で探すよう心掛けると良いでしょう。 食費 食費の71,933円には、自炊だけでなく外食や酒代なども含まれています。2人で1日2,400円ほどになります。食費は世帯収入に対して10~15%が理想とされているため、自炊やお弁当を持参するなど、収入に応じた金額を算出しましょう。 光熱費 電気・ガス・水道などの光熱費の平均額は17,015円。季節や住んでいる地域によって内容や金額は異なります。なるべく同じ部屋で過ごしエアコンは1台のみで使うようにしたり、お風呂も一緒に入ったりするなど工夫をすることで光熱費の節約に繋がります。 日用品費 洗濯や炊事、掃除などの家事に関するものや、シャンプーやボディソープ、トイレットペーパーなどさまざまなものがあり一言では説明できません。そのため、どのくらい日用品に予算を組んだら良いのか不明な方もいるでしょう。日用品費の平均額は10,568円となりました。消費期限がない日用品はセールの時に購入しておくと節約できます。 通信費 スマートフォンやインターネットなどの通信費の平均額は9,895円。 一緒に暮らすと連絡する回数が減るため、スマートフォンの使用量が抑えられます。また、これまで別々に支払っていたインターネット回線の料金も、一つの回線で済むので節約につながります。 できるだけ通信費を抑えたい場合は、インターネット使用料が家賃に含まれている物件を検討するのも方法のひとつです。 娯楽費・交際費 交際費とは、友人や会社関係の会食などにかかる費用としての平均額は16,587円です。同棲は適度な距離感も必要です。お互いに干渉しすぎないようにするためにも、友人や会社関係の同僚と過ごす時間を作りましょう。 娯楽費とは、映画やコンサートなどにかかる費用で、平均額は25,465円。カップル同士、趣味が一緒なら楽しめます。しかし、必ずしもカップルだからといって趣味が同じとは限りません。パートナーの負担にならないよう、お互いが常識の範囲で趣味を楽しみましょう。 交通費 交通費の平均額は24,607円です。ただし、遊びに行くときの電車代や車のガソリン代や税金代など、生活スタイルによって交通費は異なります。健康のためにも休日は、一緒に近所を散歩するのも良いですね。 同棲中におすすめするお金の管理方法 決まった金額を出し合う 毎月、あらかじめ決めた金額をお互いに出し合うとお金の管理がしやすくなります。 ただし、金銭トラブルを避けるためにも、事前にしっかりと話し合うことが大切です。決まった額を出し合うことで、金額の範囲内で支出を抑えるよう意識が生まれるでしょう。また、余れば貯蓄できます。同棲しても対等な関係を保ちたい人に適している管理方法です。 共有口座で一括管理 パートナーと共同で口座を開設すると、毎月の支出をお互いに把握しやすくなり便利です。家賃や生活費などを共同口座から支払うようにすれば、トラブルのリスクも低くなるでしょう。 クレジットカードで管理 共同口座を作るなら、クレジットカードでの管理もおすすめです。毎月の明細で支出を簡単に確認できる上、ポイントが貯まるというメリットもあります。貯まったポイントは、買い物時の割引や景品交換など、さまざまな用途に活用できます。 ただしクレジットカードは手軽に決済できる分、つい買い物をしすぎてしまうのがデメリットです。毎月の生活費が多少変動しても問題ないなら、クレジットカードは上手く管理しやすいといえるでしょう。 項目ごとで分担 毎月かかる固定費と、変動しやすい費用を分けて負担する方法があります。固定費は収入が高い方がカバーし、変動する費用は「できるだけ節約をしよう」という意識が働きます。しかし、余ったお金は自由に使えるため、あらかじめお互いの金額を決めて貯金をすると良いでしょう。 一般的には、収入が高い男性が家賃や光熱費などの固定費を負担するケースが多いといえます。担当する費用は収入に応じて相談し、負担割合が偏らなければ、お互いストレスを感じにくいでしょう。 同棲中のお金を管理する6つのポイント 生活費の管理が正しく行われていないと、トラブルに発展するケースも少なくありません。そこで、同棲中におけるトラブルを防ぐポイントを6つお伝えします。 家計簿をつける お金に関するルールを作る 生活費は定期的に見直す 目標の貯金額を決める 高い買い物は事前に相談する 隠し事はしない 将来に向けて、パートナーとより良い関係を作るためにも、お金の管理方法について話し合うよう心掛けましょう。 ビレッジハウスでは、敷金・礼金・手数料・更新料などが不要です。初期費用を節約したい方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。 街子ライターのどいまちこです。 建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。 現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。 畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。