靴や傘、小物などで物が溢れてしまいがちな玄関。令和5年総務省統計局の住宅・土地統計調査によると、日本の集合住宅の玄関は平均2〜3㎡と限られた空間であることが多いため「狭くて何もできない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そこで、本記事では、狭い玄関でも取り入れられる収納術やキレイを保てる玄関の掃除方法を紹介します。限られたスペースである玄関を快適にしたい方は、ぜひ参考にしてください。
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靴は「見える」収納でおしゃれ&機能的に

玄関は家の顔です。限られたスペースであっても靴をただ収納するのではなく、インテリアのように“飾る”ことで、洗練された印象になります。靴やスリッパを単に並べるのではなく、色や素材、形に統一感を持たせ、余白を意識した配置で見栄えよく収納すると良いでしょう。
しかし、並べ方の工夫を凝らしても、視界に多くの物が入り込んでしまうと雑然とした印象になりがちです。そのような場合は、日用品や細かいアイテムをかごやボックスにまとめて収納するのがおすすめ。
見た目がすっきりするだけでなく、素材感やデザイン性の高い収納アイテムを選べば、玄関の雰囲気を引き締めるアクセントにもなります。なお、隠したい物が多い場合は、オープンシェルフではなく、扉付きの収納を組み合わせると“見せる”と“隠す”のバランスが取りやすくなります。
小物置きにはトレーや棚を組み合わせる

玄関は鍵や印鑑、宅配の受け取りに使うペンなどの小物が集まりやすい場所です。小物をそのまま置いてしまうと、どうしても散らかっている印象になってしまいます。小物はトレーや棚に置き場を決めることで、綺麗な玄関を維持できます。
玄関に小さな棚があるなら、トレーを活用して鍵や印鑑の置き場を作りましょう。個別にバラバラと置くと見た目がごちゃつくだけでなく、「どこに置いたっけ?」と探す原因にもなります。定位置を決めるだけで見た目もスッキリし、使い勝手も向上します。
なお、トレーを置く棚がない場合は、マグネット式のフックを活用するのもおすすめです。家や車、自転車の鍵を乱雑に置いておくと、必要な時に見つからず慌ててしまわないよう、マグネット式のフックを活用してみるのも良いでしょう。
また、郵便物や宅配チラシを「あとで片付けよう」とそのまま置いてしまうと、玄関が散らかってしまう原因になります。郵便物や宅配チラシは、蓋がない収納アイテムを“一時置きスペース”として活用すると良いでしょう。蓋がない収納なら、中身が一目で確認できるため、溜め込みすぎを防げます。
壁を利用した縦収納で床を広く見せる

玄関は靴や傘、鍵などの小物が多く、床がいっぱいになってしまいます。床のスペースを確保するには、壁面を有効活用した縦収納がおすすめです。床に物を置かずに済むため空間が広くなり、出入りもしやすくなります。
- 縦長の下駄箱やオープンシェルフ
床置きの下駄箱やオープンシェルフでも、壁に沿って縦長のものにすることで収納力を確保しつつ床のスペースが確保できます。
- マグネット収納や粘着フック
鍵や小物などを壁にまとめられるマグネット式や粘着フックを使うと、小物が簡単に収納できます。
詳しくは、こちらのブログをご覧ください:狭い賃貸アパートを広く見せる方法
コンパクトで機能的な傘立てを取り入れる

狭さを感じる玄関だからこそ、傘立てで印象が変わります。傘立てを選ぶ場合、底にゆとりのあるタイプや壁掛けタイプをおすすめします。
底にゆとりがある形状は、傘を出し入れしやすく安定感もあり、見た目のバランスも整います。さらに幅がスリムなものを選べば、玄関の圧迫感を軽減できるのも嬉しいポイントです。壁に取り付けるタイプの傘立ては床のスペースを使わないため、コンパクトな玄関でも空間を有効活用できます。
傘立ての素材は「スチール製」がおすすめです。傘立てには陶器・木製・プラスチックなど様々な素材がありますが、スチールは強度がありながら細身でシンプルなデザインが多く、狭い玄関でも場所を取らずコンパクトに配置できます。
なお、水受けトレイがある、もしくは通気性のある傘立てが良いでしょう。水受けトレイが付いているタイプの傘立ては、溜まった水を簡単に捨てられるうえ、お掃除もしやすく衛生的に保てます。
また、側面に壁がない通気性の良いデザインであれば、水分が蒸発しやすく空気も循環するため、カビや嫌なにおいの発生を防ぐ効果も期待できます。
玄関は毎日5分の掃除でキレイと保つ

毎日出入りする玄関をきれいに保つコツは、まず外から汚れを持ち込まないことです。出入りのたびに少しずつ汚れてしまうので、お家に入る前に靴の泥を軽く落としたり、傘の水滴を払ったりといった日々の心がけが大切です。また、毎日5分間掃除するだけで玄関を綺麗に保てます。
- たたきは毎日さっと掃き掃除
玄関に入ってすぐのたたき部分は、土やほこりが主な汚れです。ほうきで軽く掃くだけでも綺麗さを保てます。
- 下駄箱には臭い対策を
靴の臭いがこもりやすい下駄箱は、定期的に扉を開けて換気しましょう。市販の脱臭剤や乾燥剤を置くのも効果的です。
- 物を置きっぱなしにしない
棚や飾り台があると、つい郵便物やチラシを置きっぱなしにしてしまいがち。便利でも物をため込まず、こまめに片付ける習慣をつけましょう。
平日の簡単なお手入れと休日にしっかり掃除を組み合わせれば、きれいな玄関をキープできます。たたき部分は週に一度、タイル貼りの玄関はブラシでこすり、大理石やシート素材の場合は雑巾で拭くと清潔感が保てるでしょう。
なお、下駄箱の臭い対策では、掃除機でほこりを吸い取り重曹を薄めた水で拭き掃除した後、乾拭きしてから靴や小物などを収納するようにしてください。
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。