日本では5〜10月にかけて湿度が高く、特に梅雨時期は雨が多くなるため湿度による影響が出やすくなります。室内に湿度を溜まったままにしておくと、カビや臭い、ダニが発生してしまう恐れがあるため湿気対策は欠かせません。
本記事では、湿気がこもりやすい環境や、梅雨前にしておきたい湿気対策についてご紹介します。あらかじめ湿気対策をしておくことで、梅雨の時期も快適に過ごせます。ぜひ参考にしてください。
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湿気が溜まりやすい環境

湿気は、お風呂や台所といった水回りにこもりやすいと思っている方も多いでしょう。確かに、水回りは湿気が発生しやすいですが、他にも気をつけたい場所があります。
例えば、気温が低くなりがちな北側の部屋や、クローゼット、押し入れ、靴箱、床下収納、そして寝室のベッドや布団の周辺なども湿気が溜まりやすい場所です。これらの空間は、日光が届きにくく風通しが悪い場所なので、湿気が溜まりやすい環境となっています。
また、湿気がこもったままの状態が続くと、カビや細菌が繁殖しやすくなります。独特に臭いを放つカビは、室温25~28℃程度が発生しやすい傾向があります。梅雨時期には湿度が高く、室温が25℃以上になりがちな梅雨時には湿気対策をしてください。
さらに、湿度の高い環境はカビだけでなく、ダニやムカデなどの害虫が発生しやすくなります。高温多湿な環境では、体温調節がうまくできず体調を崩したり、熱中症のリスクが高まる恐れもあるため注意が必要です。
湿気対策①部屋の換気をする

室内の湿度を下げるためには、こまめな換気をして湿気を屋外へ逃がすようにしましょう。換気は季節を問わず、日常的に実施するようにしてください。特に湿気がこもりやすい梅雨や冬場は、1~2時間ごとに1回、5〜10分程度の換気をするのが効果的です。
効率よく空気の入れ替えをするには窓や扉を複数開け、風の通り道を作るようにするのがおすすめ。なお、雨の日の換気について迷うかもしれません。しかし、室内に雨が吹き込まない限り、定期的な換気をするようにしてください。
湿気対策②エアコンの除湿を活用する

カビや細菌の発生を防ぐためには、室内の湿度を調整しましょう。湿気を下げるには、除湿機やエアコンの除湿機能を活用するのが効果的です。
冷房運転でも湿度は下がります。しかし、除湿運転(ドライモード)の方が、より効率的に湿気を取り除けるためおすすめです。ただし、除湿運転であっても長時間使用すると室温が下がりすぎることもあるため、設定温度や運転時間を適切に調整するようにしましょう。
なお、除湿機やエアコンが汚れていると、機器内部でカビやホコリが溜まり、運転時にそれらが室内に拡散してしまう可能性があります。取扱説明書を確認しながら、フィルターや内部を定期的に掃除するようにしてください。
湿気対策③除湿機を使用する

除湿機は空気中の水分を除去する家電です。除湿方式には、大きく分けて以下の3種類があります。
コンプレッサー式 | 空気中の水分を冷却し結露させて除湿。梅雨や夏に効果的で、電気代が比較的安いのが特徴。低温では除湿効果が下がる場合がある。 |
デシカント式 | 除湿剤を使用し湿気を吸着して除湿。低温でも効果的で、静音だが電気代は高め。室温が上がる場合がある。 |
ハイブリッド式 | コンプレッサー式とデシカント式の両方を組み合わせたもの。両者の良さを生かし、様々な環境に対応が可能。 |
除湿機を効果的に使用するには、部屋の中央など空気が循環しやすい場所に設置し、通気口や排気口を塞がないようにしてください。フィルターや水タンクの定期的な清掃をして除湿効率を維持しましょう。なお、サーキュレーターと併用することで、部屋全体の湿度を均一に保てます。
湿気対策④結露対策をする

結露は外と家の中の寒暖差によって発生します。特に窓やサッシに発生する結露には、以下のようなアイテムを使用して対策すると良いでしょう。
- 新聞紙
結露は気温が下がる早朝に発生しやすいため、就寝前に窓のレール部分に新聞紙を挟んでおくと水滴を吸収しやすくなります。朝になったら新聞紙を取り除くだけなので、簡単に結露対策ができます。
- エアーキャップ(梱包用プチプチ)
窓に梱包用のエアーキャップを貼ると空気の層が断熱材の役割を果たし、窓の表面温度が下がりにくくなります。それにより、室内の暖かい空気と窓の冷たい表面の温度差が減り結露の発生を抑えられます。
- 結露防水シート
見栄えが気になる方には、市販の結露防止シートがおすすめです。窓に貼るだけで断熱効果が高まり、結露の発生を抑えやすくなります。デザイン性のあるシートを選べるのも魅力的です。
- 結露吸着(吸水)テープ
結露吸着テープは、サッシ枠に取り付けることで垂れ落ちる水滴を吸収し、床が濡れるのを防ぎます。また、窓全体に貼る結露防止シートと併用すれば、より効果的な結露対策が可能となります。
湿気対策⑤浴室の換気扇を回す

浴室は特に湿気がこもりやすいため、入浴後の防カビ対策が重要です。入浴したら換気扇を回し、窓を開けて湿気を逃がしましょう。また、浴槽にお湯を残す場合は蓋をしっかり閉めてください。浴室を使用後、扉は必ず閉めて他の部屋へ湿気が移らないようにしましょう。
湿気対策⑥除湿剤を設置する

湿気は下に溜まりやすいため、タンクタイプの除湿剤は床に近い位置に置くのが効果的です。広い空間や押し入れには、大容量の据え置きタイプを活用すると長持ちします。特に押し入れでは下段に置くと効率的に湿気を吸収できます。
ただし、高い位置の収納では容器が倒れて中身がこぼれる可能性があるため避けてください。また、除湿剤の種類によって用途が異なるため、使用前に製品の表示を確認するようにしましょう。
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。