敷金と礼金がゼロの「ゼロゼロ物件」。初期費用を節約したいと考えている方は、ゼロゼロ物件が魅力的に感じられるでしょう。しかし、物件によっては条件を設けられている場合もあるため、事前に確認することが大切です。
そこで本記事では、ゼロゼロ物件のメリットやデメリット、注意点やゼロゼロ物件意外に初期費用を抑える方法について解説します。
ビレッジハウスでは、敷金・礼金・手数料・更新料が不要(※)です。初期費用を抑えたい方はぜひ、ウェブサイトをご覧ください。
※契約内容や審査の結果により、敷金をお預かりする場合があります
ゼロゼロ物件とは

ゼロゼロ物件は、1980年代の終盤に大手不動産会社が始めたといわれています。賃貸物件を借りるには、初期費用としてさまざまなお金が必要になります。その中でも、大家さんに支払う「敷金」と「礼金」は特に大きな負担となることが一般的です。
敷金は家賃の滞納があった場合の補填や、部屋の修繕費に充てられる費用です。使用しなかった敷金は退去時に返金されます。一方、礼金は大家さんへの謝礼として支払うものであるため、敷金とは異なり返金されません。
地域によって異なりますが、敷金・礼金の相場はそれぞれ家賃の1~2カ月分程度とされており、契約時にはこれらに加えて仲介手数料・保証料・鍵交換費用・火災保険料・前家賃などが発生するため、合計で家賃の4〜6ヶ月分の費用がかかることが一般的です。
しかし、ゼロゼロ物件では敷金と礼金が不要となるため、初期費用を大幅に抑えられます。
ゼロゼロ物件のメリット

▶︎初期費用が抑えられる
ゼロゼロ物件では敷金と礼金が無料なので、通常の物件より初期費用を抑えられます。一般的に賃貸契約の初期費用の相場は「家賃の4〜6ヶ月」といわれています。しかし、ゼロゼロ物件では「家賃の2〜4ヶ月分」が相場です。
▶︎設備が充実している
「ゼロゼロ物件は、設備が古かったり間取りが狭かったりするのでは?」とマイナス面を想像しがちです。ですが、実際は設備が充実している物件はたくさんあります。ゼロゼロ物件にしている理由は、空室の状態をなくし入居を促すためです。
つまり、設備が整っていても空室期間が長くなっている物件では、ゼロゼロ物件になっていることも少なくありません。そのため「ゼロゼロ物件は質が悪いのでは?」と決めつけず、視野を広げて賃貸物件を探すと良いでしょう。
ゼロゼロ物件のデメリット

▶︎家賃が割高になっているケースがある
ゼロゼロ物件の中には、家賃が相場よりも高めに設定されている場合があります。敷金や礼金がゼロである分、家賃でその差額を補う形となっているためです。
ただし、敷金や礼金が無料であっても家賃が割高だと、結果的に支払う総額が高くなってしまう可能性があるため注意が必要です。物件を選ぶ前に周辺の家賃相場を確認し、割高であるかどうか判断するようにしましょう。
▶︎入居者の質に問題がある
ゼロゼロ物件では、連帯保証人が不要な場合や、保証会社の審査が比較的緩いため入居者の質に問題がある場合があります。入居者の質が悪いと、騒音トラブルや生活に支障をきたす問題が発生するリスクが高まります。
入居後のトラブルを避けるためにも、入居前や内見の際に時間帯や曜日を変えて、周囲の騒音や住環境をしっかり確認しておきましょう。
ゼロゼロ物件は危険?4つの注意点

ゼロゼロ物件を利用する場合は、以下の4つの点に注意しましょう。
① 敷金や礼金以外の初期費用が高い場合がある
ゼロゼロ物件では敷金や礼金がかからない代わりに、その他の費用が高めに設定されていることがあり、結果的に通常の物件と初期費用の総額が変わらないケースがあります。
例えば、「消火剤」や「防災キット」などの費用が請求されている場合、それらが本当に必要なものかを確認するようにしましょう。不要な費用を削減できれば、ゼロゼロ物件のメリットをより有効に活用できます。
② 退去費用が想像以上にかかる場合がある
賃貸物件では、退去時に部屋を契約時の状態に戻す「原状回復」をしなくてはいけません。通常の物件では、原状回復の費用は敷金から差し引かれます。
しかし、ゼロゼロ物件では敷金を払っていないため、原状回復費用は退去時に全額負担となります。退去時に想定以上の請求を受けることもあるため、普段から部屋を奇麗に保ち、丁寧に使用するようにしましょう。
③ 退去連絡は2ヶ月前までにする必要がある
賃貸物件の解約予告期間は「1カ月前」が一般的です。しかし、ゼロゼロ物件では「2カ月前まで」に設定されていることがあります。
解約の通知を忘れてしまうと次の住まいの家賃と重なり、余計な費用が発生してしまいます。退去時に余計な費用がかからないよう、契約内容を事前にしっかり確認しておきましょう。
④ 短期で退去すると違約金が発生する場合がある
短期解約違約金とは、契約で定められた期間よりも早く解約する場合に発生する費用です。適用期間も「6カ月未満」「1年未満」「2年未満」など、さまざまです。
退去の理由は人それぞれですが、契約時に合意した条件となるため、基本的にはどのような事情があっても支払わなくてはいけません。トラブルにならないためにも、短期解約契約金について事前に確認するようにしましょう。
ゼロゼロ物件意外で初期費用を抑える方法

▶︎フリーレント物件を探す
フリーレント物件とは、入居後の一定期間、家賃が無料となる賃貸物件を指します。無料期間の長さは物件によって異なり、2週間程度のものから、1~2カ月、長ければ数カ月間設定されている場合も。
フリーレント物件のメリットとして、「二重家賃」の負担を減らせる点が挙げられます。通常の賃貸物件では、契約や引っ越しのタイミングによって、今の住まいと新居の家賃を同時に支払わなければならない場合もあります。しかし、フリーレント物件であれば、無料期間中に引っ越しを完了すれば、二重払いを回避することが可能です。
▶︎閑散期に引越しする
賃貸物件には、繁忙期と閑散期があります。1~3月は、進学や転勤に伴う引っ越しが増えるため繁忙期となります。繁忙期は貸主側が有利な売り手市場となるので、家賃の値下げや初期費用の割引を期待するのは難しいでしょう。
一方で、5月のゴールデンウィーク明けから8月、また10月から12月にかけては閑散期にあたります。閑散期は借り手市場となるので、相場よりも家賃が安い物件や、交渉次第では礼金をゼロにしてもらえる可能性も期待できます。
▶︎仲介手数料が安い物件を探す
仲介手数料とは、不動産会社に物件探しを依頼し、契約が成立した際に支払う費用です。この手数料は宅地建物取引業法により、「家賃1カ月分+消費税」を上限として定められています。
原則として、貸主と借主が半額ずつ負担することになっていますが、依頼者の合意があれば、どちらか一方が全額を支払うケースもあります。しかし、借主が負担するケースが多い傾向があるようです。
また、仲介手数料が無料または半額になっている物件もあります。これは、入居者を早く確保するために、貸主が手数料を全額または一部負担しているためです。
なお、不動産会社を通さずに直接オーナーと契約する場合や、不動産会社が所有・管理している物件を借りる場合には、仲介手数料は発生しないため初期費用を抑えられるでしょう。
ビレッジハウスでは、フリーレントが1ヶ月(※)適用されます。また、敷金・礼金・手数料・更新料も不要(※)です。初期費用を抑えたい方は、お気軽にお問い合わせください。
※契約内容や審査の結果により、敷金をお預かりする場合があります
※フリーレントが適用外の物件もあります
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ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。