はじめに
日本の最北端に位置する北海道には、エゾアカギツネやエゾシカ、ニホンヅル、オオハクチョウといった多くの固有の動物が生息しています。
この記事では、北海道の陸、空、海に生息するかわいい生き物たちに焦点を当ててご紹介します。その愛らしさに思わず目がハートになり、胸がキュンキュンすること間違いありません。
キタナキウサギ
北海道には多くのかわいらしい動物が生息していますが、その中でも特に愛らしいのがキタナキウサギです。この小さく短足で、卵のような形をしたふわふわの哺乳類は、ウラル山脈、モンゴル、ロシアの一部、そして北海道で見られます。
ポケモンのキャラクター「ピカチュウ」のモデルとも言われているこの動物は、小さな体と丸い耳にもかかわらず、げっ歯類ではなく、重歯目(ウサギ目)の中で最も小型のグループに属しています。
キタナキウサギは約29種類存在し、その柔らかく長い毛皮は灰褐色から褐色、赤茶色に至るまで様々です。足にも密に毛が生えており、これが森林や岩場を移動する際に役立ち、温かく乾燥した状態を保ちます。体重は125〜200g、体長は15cm程度です。
北海道では大雪山国立公園のような山岳地帯に生息しており、氷河期が終わり温暖な気候を求めて移動してきたとされています。氷河期を生き延びてきたことから「氷河期の生き残り」とも呼ばれ、その他にも「岩ウサギ」という名前で知られています。
エゾシマリス
チップとデールのようなエゾシマリスは、北海道やその近隣の礼文島、利尻島、手結島、樺太、矢走島に生息するシマリスの一種で、シベリアシマリスの亜種です。
この「エゾ」という名は、かつて本州の北東部と北海道の土地を指す言葉として使われ、「野蛮人の土地」という意味があります。
体長約15cmで、ネズミほどのサイズのエゾシマリスは、背中と尾に5本の黒い縞があるのが特徴です。木の根元に穴を掘って生活しており、公園や森林地帯に多く見られます。冬になると冬眠するため、特に9月から10月の間、種子や果物、花、葉を探して食べる姿が頻繁に観察されます。
エゾモモンガ
エゾモモンガはシベリアモモンガの亜種で、北海道の固有種です。アイヌ伝説によると、この動物(アイヌ語で「アッカムイ」)は子供の守り神と呼ばれていました。
エゾモモンガは北海道にのみ生息し、体長は約15~20cmで、オスはメスよりもわずかに大きいです。樹上生活をするげっ歯類で、腹部は白く、背中と尾は季節によって色が変わり、夏はこげ茶色、冬は灰褐色になります。目は濃い茶色の毛で縁取られています。
エゾモモンガは基本的に夜行性で、夜間に何度も巣から出て食べ物を探します。日没から約15~20分後に活動を開始し、夜明け前の20~25分前には巣に戻ることが一般的です。エゾモモンガは冬眠することはありませんが、冬期間中の採食活動は主に夜明け前の1回だけになります。
エナガ
北海道に生息するエナガ(シマエナガ)は、本州に生息するエナガの亜種ですが、本州のエナガとは異なり、黒い太い眉毛がなく、頭から尾まで真っ白です。
その愛らしさと、雪の中で羽を膨らませて飛び回る姿から、「雪の妖精」という愛称がつけられています。北海道の先住民族であるアイヌ民族の間ではその色合いから「ウパシ・チリ」(雪の鳥)と呼ばれています。体長は尾を含めて14cmほどで、主食である昆虫や樹液を容易に入手できる森や山、公園などに生息しています。
シマエナガは日本のアニメや漫画に登場して以降、イメージが向上し、地元住民や観光客からの人気が高まっています。それ以来、写真家やバードウォッチャーがこぞって探し求める人気の鳥となり、お土産品や玩具、文房具などにも数多く登場しています。
ラッコ
日本の野生のラッコは、繁殖地である北海道東部の一部地域にのみ生息しています。これらはロシアのコマンダー諸島や千島列島にも見られます。
かつては毛皮目的での乱獲により20世紀初頭には絶滅したと考えられていましたが、1980年代から根室近くの海岸や島々で繁殖が確認されています。専門家によると、根室から釧路町にかけての沿岸部に50頭以上の絶滅危惧種のラッコがいると推測されています。
この生き物を一目見たい方は、北海道東部の海岸や近隣の漁港への訪問が必要です(北海道にお住まいの方は比較的容易です)。日本最北端での暮らしに興味がある方は、47都道府県に1,000件以上の物件を持つ不動産会社ビレッジハウスを検討してみてください。6月は特に親ラッコが背中で水面に浮かびながら、その腹の上で子どもがくつろぐ様子を観察できる人気の時期です。
フリーライターとしてVillage House Blogで2年以上の執筆およびESL教師の経験を持ち、チェコ共和国、英国、アラブ首長国連邦、日本、さらに直近ではジョージアなどの国での生活経験を有するデジタルノマドです。映画祭、コンサート、劇場に行く楽しみがないときのリモートワークに最適な、魅力あるアパートを常に探しています。