ご存じの通り、昨今の円安により、日本を訪れる観光客が急増しています。まだ上半期ですが、既にパンデミック以前の人数は超え、約1,770万人もの人が日本を訪れました。当分の間、この観光客は増え続けることでしょう。
観光客が増えると、必然的に観光地もかなりの混雑が予想されます。最初は人混みもさほど気にならないかもしれませんが、時間の経過とともにだんだんと疲れを感じてくることでしょう。そこで、日本旅行を計画中の方、日本に滞在中だけれども人混みは勘弁してほしいという方は、あえて人の少ない観光地を訪れてみてはいかがでしょうか。今回は、動物好きな人や静かな場所が好きな方にお勧めしたいスポットをいくつか紹介したいと思います。ぜひご覧ください。
1.相島
現在、日本には「猫島」と呼ばれる島が15つ存在します。相島もその一つです。福岡県新宮市に属するこの島は「猫天国の島」としても知られており、ここには約300人の住民と100匹の猫が暮らしています。
周回道路が全長5.4㎞という小さな島ですが、散策には自転車がお勧めです。島へ行くには、西鉄貝塚線「西鉄新宮駅」から相島行き渡船場までバスで12分、相島行き渡船場から島まで船で17分です。船の片道料金は480円です。
島の猫たちは野良猫です。人なつっこく、辺りを自由に歩き回っています。相島は、30年以上にわたって不妊去勢手術などを施し、この猫たちを保護してきました。
今も餌やりは禁止ですが、「猫をなでる」などの行為に関しては、各自の良識と判断にゆだねられています。くれぐれも気をつけて下さいね。
2.大久野島
広島県東部の瀬戸内海に浮かぶ小さな島「大久野島」は、14,125もの島々の中で唯一、野生のウサギの生息する島となっています。
ウサギが島に生息するようになった経緯は諸説ありますが、1963年ホテルの初代支配人である西吉宏文氏が、観光事業の一環として、島のマスコットキャラクターを「ウサギ」と定め、小学校で飼いきれなくなった8匹のウサギを放したのがその始まりと言われています。ウサギは知性、進歩、幸運の象徴な意味を持ち、日本の童話にもよく出てくる動物です。だから、西吉宏文氏も島のマスコットに選んだのでしょうね。
島には天敵がいないため、生息数が急増し、今では1,000匹以上のウサギが生息しています。
大久野島へは、忠海または大三島からのフェリーで行くことができ、日帰りでも楽しめます。宿泊したいのなら、ホテル、レストラン、天然温泉を備えた施設「休暇村 大久野島」で宿泊もできます。
ここに住む事はできませんが、もしあなたがこのような穏やかな長期滞在先をお探しなら、ぜひビレッジハウスにご相談下さい。日本全国47都道府県に1,000件以上の物件を取り揃えています。ウェブサイトもぜひチェックしてみて下さいね。
3.宮島
正式名称は「厳島」ですが、地元の人々からは「お宮のある島」という意味から親しみを込めて「宮島」と呼ばれています。宮島は、満潮時になると、水に浮かんでいるように見える大きな鳥居で有名ですが、島内を自由に歩き回る鹿でも有名です。鹿は人間に慣れていますが、野生ですので、餌を与えることは控えましょう。
島内では他に、弥山へのロープウェイ、宮島水族館、歴史民俗資料館、自然歩道、商店街、神社などが楽しめます。季節によっては、イベントやお祭りも開催されています。
宮島へ行くには、宮島口駅からフェリーに乗ります。島までの所要時間は約10分、船賃は約200円です。
4.那須どうぶつ王国
那須どうぶつ王国は、栃木県の北東部に位置する動物公園です。43ヘクタールの敷地には約600頭羽の動物が飼育されており、メインの屋内施設(王国タウン)と屋外施設(王国ファーム)に分かれています。
那須塩原駅からは無料シャトルサービスが運行しており、園内では、レッサーパンダ、馬、羊、カピバラ、アルパカ、ウサギ、カンガルーなどに餌をあげたり、触れ合うことができます。
また、犬連れでも楽しめるエリアや広々としたドッグパークもあり、愛犬と一緒に楽しむ事ができます。犬を飼っていない方も、時間単位で犬をレンタルして散歩したり、ドッグゾーンで犬と遊ぶこともできますよ。(数匹と遊べることも!)
ここでは、様々な動物のショーや餌やりも実施されています。家族連れの日帰り旅行にぴったりです!
5.地獄谷野猿公苑
長野県山ノ内町にある地獄谷野猿公苑は、野生のニホンザルが温泉に浸かっている様子を見ることができる世界で唯一の場所です。
一年中営業していますが、訪れるなら12月から3月がお勧めです。雪景色を背景に、湯気のたつ温泉に浸かる日本猿の写真を撮る観光客の姿を多く見かけます。
地獄谷野猿公苑へ行くには、湯田中駅からバスに乗るのが一番です。森の入り口(チケット売り場がある場所)で降り、そこから温泉エリアまで約30分1.6㎞歩きます。入場料は、大人800円、子供400円です。
地獄谷野猿公苑への別ルートとしては、有料駐車場を経由して10~15分歩く方法がありますが、冬季には道路が閉鎖される恐れがあるので、あまりお勧めはしません。
フリーライターとしてVillage House Blogで2年以上の執筆およびESL教師の経験を持ち、チェコ共和国、英国、アラブ首長国連邦、日本、さらに直近ではジョージアなどの国での生活経験を有するデジタルノマドです。映画祭、コンサート、劇場に行く楽しみがないときのリモートワークに最適な、魅力あるアパートを常に探しています。