新しい国へ引っ越しして　新しい文化、人々、土地を経験することで、エキサイティングな経験ができます。その国での滞在を自分の人生の次なるステージと位置づけ、その国にずっと滞在することを決める人もいます。しかし一方で、ホームシックになった人やあまりいい印象を持てなかったという人、個人的な事情で母国に帰らざるをえないという人もいるかもしれません。

理由がどうあれ、母国に帰ることを決めた人にとっては　日本を出国する前には、やるべきことがいくつかあります。それをしない限り、日本を出国することはできません。

荷物を選別する

まず自分の荷物を、母国に持って帰るもの、捨てていくものに分けましょう。　特に　国際便で母国に荷物を郵送すると、送料が高くつきます。ですので、荷物の優先順位を付けておく必要があります。例えば、母国に持って帰る荷物はサイズの箱やスーツケースの大きさに入るものと決め、例思い出の品（小さなもの）や洋服を選別して、量を最小限にしておきましょう。大きな荷物（例えば、家具、ベッド、家具のような大きなサイズのもの）は、捨てて行ったり、誰かに譲る、もしくは売ったりするようにしましょう。

不要な物は日本に引っ越してくる人に売ったり、リサイクルショップに売ることができれば、お金になります。特に日本に引っ越してくる人は、中古品であってもそれなりの値段で買ってくれると思います。リサイクルショップでは底値で買い叩かれるでしょうから　そうなると、日本に引っ越してくる人に売った方がお得という事になります。

また　ネット掲示板を利用すれば、無料で自分の不要品を譲ることができます。そこで、すぐにでも捨てたい不要品を掲載して、取りにきてほしいという旨をソーシャルメディア上に投稿してみましょう。そうすれば、譲るための手間を省くことができます。不要品は捨てるという手もありますが、捨てる対象が家電や大きなサイズのものである場合には、お金を払う必要があります。収集してもらうにはかなりの時間がかかりますし、それに、結局お金がかかります。ですので、捨てるという選択肢はあまりお勧めしません。

借金を清算する

滞在している間に誰かから借りたお金は、日本を出国する前に返して、清算しておくようにしましょう。これには、あなたの元に送られてきた請求書、家賃、クレジットカード、市税、国税などが含まれます。支払わないのであれば、あなたが勤めていた企業から支払われているお給料から差し引かれることになります。また、給料の金額を超えるお金を借りているのであれば、債権者は支払いが終わるまで、出国を禁じる手続きをとることができます。

中には、二度と戻るつもりはないので、たとえ清算していなくても何のストレスも感じないという人がいます。しかしそういった特別な人をのぞいて、普通ほとんどの人がストレスを感じるのではないでしょうか。自分が勤めていた企業で、たとえその企業のことを好きになれなかったとしても、日本での生活基盤を構築するお手伝いをしてくれた人を助けるという意味で、借金は返しておくようにしましょう。借金を返さないことで、日本人から持たれる印象が悪くなります。そこで持った印象は、あなたの国の出身である人にも向けられます。その国出身の全ての人間がそうであるという印象を持たれることになりかねません。

書類上の手続きを済ませる

出国する準備ができたら、必要な書類を全て記入してください。地方の自治体と日本政府に出国する旨を伝える必要があります。住んでいる家のオーナーにも出国の旨を伝えて、光熱費を管理している全ての企業にも伝えてください。少なくとも、出発の1か月前には伝えるようにしましょう。

年金をもらうために保険料を納めているのであれば、年金をもらうために上記と同じことをする必要があります。年金をもらう方法についての規則にはたまに変更がありますが、年金をもらう対象の外国人をどう扱うかについては、今でも法律で議論されているようです。また、勤務終了月のお給料をもらうためには、勤めている企業にもらう書類を全て記入し提出する必要があります。さもないと、これまでのお給料が一部もしくは全額もらえないかもしれません。

送別会を開いてもらう

日本では、「送別会」といって　何かしらの集まりを開いて、退職者との別れを惜しむという習慣があります。同じオフィスで働く同僚に呼びかけて、飲み会を開催してくれる同僚もいるかもしれません。こういう時は、同僚の2、3人との飲み会を設定しましょう。そこでは、あなたと働けてよかったとか、もっと一緒に働きたかったという言葉を聞けると思います。お酒を一緒に飲んで、あなたがどんなにいい同僚だったかをみんなに語ってもらえるといいですね。

これまでの生活に区切りをつけて、荷物を持ち出すということは決して簡単なことではありません。別の国へ移動するときには必ず、新たな書類を記入する必要が生じたり、新たなガイドラインに従うことが必要になります。必ず、必要な書類の全てに記入するようにして下さい。さもないと、万全の状態で出国することが難しくなります。

万全に出国するためには、できるだけ徹底的にリサーチを行うようにしましょう。すべての手続きを正しく終えることができれば、スムーズに出国することができます。