2019年首都圏の20歳以上の男女180人に実施した調査では、「駅から近い」のは徒歩5分以内と答えた人が25%、10分以内と答えた人は31.1%でした。さらに、10%の人が「駅から16分以内は徒歩圏内」と回答しました。
ちなみに、調査対象者のほとんどが、最寄りの駅から平均13.6分以内に住んでいました。駅からの距離は家賃に比例します。例えば、地域にもよりますが、駅から5分の賃貸物件と10分の賃貸物件では、家賃が10,000 円から 20,000 円ほど異なります。
不動産会社の「徒歩〇分」という表記は、平地での1分あたりの平均速度を80mもしくは262.5フィートで計算しています。ですが、道路の状態、近隣地域の環境、気象条件などの状況によっても異なるので、大体の目安として考えて下さいね。
駅から離れた場所にある賃貸物件を検討している場合は、次の点に注意しましょう。
- 通勤時間の合計(アパートから駅までの徒歩 + 電車の時間)
- 単身で暮らすのか、パートナーや家族と暮らすのか?
- 住まいにかける予算
- 所有する自転車や車は通勤に使うのか
- 駐輪場、駐車場の料金
- 仕事のライフスタイル・・・職場勤務なのか、在宅勤務なのか、それとも両方を組み合わせた勤務なのか?
今回は、駅から遠い物件を検討する際に考えておくべき点について説明したいと思います。
利用可能な賃貸物件
賃貸物件は、駅から離れるほど家賃は安くなり、物件数は多くなる傾向にあります。また、駅から離れた物件ほど、初期費用や家賃の交渉についても、家主や不動産会社が柔軟に対応してくれる場合があります。
在宅勤務や週に数回しかオフィスに行く必要がない場合は、多少駅から遠くとも、書斎や仕事場に充てる広さのある物件の方が魅力的なのではないでしょうか。
また、パートナーや家族と住む場合には、お互い自分専用のスペースが持てる広い物件の方が便利かと思います。
ビレッジハウスのような不動産会社では、賃貸物件には、必ず最寄りの駅からどのぐらい距離があるかを記載しています。このようなタイプの賃貸物件に興味のある方は、ぜひご相談下さい。
閑静な地区
駅から遠くに住む利点の一つに、電車や店舗などの騒音被害やネオンによる被害に遭わない事が挙げられます。特に子供を持つ家族連れにとって、就寝時間や睡眠習慣を妨げられない物件はとても魅力的です。
しかし、駅から遠いという事は、すぐ近くにお店やサービスなどがなく、不便な環境であることを意味します。食料品などの買い出しや必要な買い物は、事前に予定をたてて計画的におこなう必要があります。
自転車での移動
駅まで徒歩20分という物件は、日本特有の気象状況「一か月続く梅雨」「高温多湿の夏」「毎年到来する台風」などから考えると、少し不便ではないかと思う人もいるのではないでしょうか。
ですが、これは「自転車」で解消できます。自転車は、日本で昔からよく使われている通勤・通学の交通手段の一つです。
自転車の良い点は、家から駅までの通勤時間が短縮されるだけでなく、本人にとっても良い運動となるところです。
良くない点は、自転車の登録が必要なことです。登録とその解除方法の手順については、都道府県によって異なるため、少し面倒に感じるかもしれません。
また、駅まで自転車を使うとしたら、駅近くのどこかに駐輪する場所が必要です。日本には公共交通機関に自転車を持ち込む習慣はなく、持ち込むにも厳しい規制があるので、駐輪場所を確保せねばなりません。そうすると、曜日や週、もしくは月ごとに駐輪料金が発生し、一定額の支出が必要となってきます。
それに、家族がいる場合は、それぞれに自転車を購入する必要があり、どこに保管するかという問題が出てきます。幸いなことに、日本のアパートの多くは、入居者専用の自転車置き場を備えているので、さほど問題ではないと思いますが、念のため、あなたが興味ある物件には自転車置き場があるのかどうか、必ず確認しておいて下さいね。
バスや車の利用:運動不足を解消する
通勤・通学する人の中には、駅まで自転車ではなく、バスや車で行きたいという人がいると思いますが、良くない点といえば、自転車より運動量が大幅に少なくなるという事ぐらいでしょうか。駅までの通勤時間は短縮されますが、健康面のメリットはなくなります。
車を所有している人は、駅から20分の物件でも車で行けばいいので、問題はないでしょう。ただし、自宅に車庫が必要なのと、電車に乗る際に車を一時的に置いておく駐車場を見つける必要があります。日本では土地が限られているため、賃貸の駐車場を見つけるのは難しく、時間も費用もかかるので、予算が限られている場合は、駅から遠い物件はやめておいた方がいいかもしれませんね。
ビレッジハウスの物件の多くは、主要都市の郊外にあり、自動車での行動が必要な地域に位置しているため、駐車スペースを手頃な料金で提供しています。何台か車を所有している方にも提供可能です。興味のある方は、ビレッジハウスの空室をぜひチェックしてみて下さいね。
長時間の通勤で無駄になる時間
最後に、駅から徒歩20分の物件の最大の問題は、通勤や通学の時間が長くなることかもしれません。自転車や車、バスを利用したとしても、通勤時間が長くなる事には変わりなく、余裕をもって早起きする必要があるでしょう。早起きが苦手な人は、苦労するのではないでしょうか。(在宅勤務の人は関係ないですよ)
また、駅まで徒歩、自転車、車で行く人は、自分で時間をコントロールできますが、駅までバスを利用する人は、バスが到着する時間には必ずバス停に居る必要があります。頻繁にバスが来ない場合は遅刻する可能性もありますので、気をつけて下さいね。
結論として、在宅勤務をしている人、自転車や車を所有している人、早起きを厭わない人にとっては、駅から遠い場所に住むのは有益かもしれません。しかし、朝早く出勤する人や勤務先が遠い人にとっては、駅から徒歩10分以上の場所に住むことは、長期的に見てメリットはないかもしれません。
引っ越しをお考えの方、引っ越ししたい方は、全国47都道府県で1000件以上の賃貸物件を扱う不動産会社ビレッジハウスをぜひチェックして下さいね。
フリーライターとしてVillage House Blogで2年以上の執筆およびESL教師の経験を持ち、チェコ共和国、英国、アラブ首長国連邦、日本、さらに直近ではジョージアなどの国での生活経験を有するデジタルノマドです。映画祭、コンサート、劇場に行く楽しみがないときのリモートワークに最適な、魅力あるアパートを常に探しています。