ついに、ビザを取得することができました。これで、入国が許可されたことになります。さあ、必要な荷物のパッキング、準備はすべて終わりましたか?準備リストから抜けているものはありませんか? 確かに、ビザは日本で生活し働くために必要なものですが、ビザの取得以外にも、やるべきことは他にもあります。
やるべきこと
さて、日本で生活するにあたって、手続きを行う際に必要な身元証明書類を集めましょう。身元証明書類に該当する文書といえば、運転免許証、IDを示すものが該当します。これらが、日本で手続きを行う際には必ず必要となります。国際運転免許証も、出国前に取得しておきましょう。また、更新日付は、入国日に近い日に設定しておくことをお勧めします。もし、必要なタイミングで有効期限が切れていた場合は、手続きを行うことができません。また、一切の例外は認められていません。そこで、書類の不備がないかどうかについて、ダブルチェックを行うことをお勧めします。もし、医者にかかっている場合は、かかりつけの医者に診断書を書いてもらいましょう。日本では認められていない治療や、特別の配慮を求めることができる場合があります。
また、飼っているペットは、信頼できる家庭に預けていきましょう。日本にペットを持ち込む場合は、多額の費用がかかる上、動物にも負担がかかります。日本の空港には、入国に必要なワクチンの書類がそろっていても、最大30日間ペットを留保する権利があります。空港はペットに対する責任を一切負わないため、飼い主が空港に行き、面倒を見る必要があります。そもそも日本では、ペットOKのアパートを見つけることは難しいと言われています。できれば、ペットを世話してくれる親切な家庭、友達にお願いしてみましょう。
やり残したことを片付ける
次に、法律的に問題がないかを検証しましょう。出国するということは大変なことです。法律に違反するという理由で、出国が認められない場合があります。トラブルを防ぐために、必ずチケット、料金などの支払いを終えておきましょう。もし、ローンを支払っている場合は、連絡先、転職先の情報について業者に話しておくことをお勧めします。事情を考慮して、ローンの返済計画を見直してもらえる場合があります。
もし、母国から長期間離れる場合は、ある程度、不動産に関する権限を家族に付与しておくことをお勧めします。中には、異国の地からではどうにも対処できない事もあります。また、時差の問題もあります。これで、出国に伴う自身の負担を軽減し、財産を適切に管理することができるでしょう。
出発前にすべきこと
あとは、引っ越し先を確保しておきましょう。中には、滞在先を事前に提供してくれる企業もあります。こういった場合は、到着後すぐに入居することができます。他にも、外国人従業員用のアパート、シェアハウスを確保している企業もあります。
そうではなく、自力で滞在先を探す必要がある場合は、インターネットで不動産業者をあたってみましょう。中には、礼金や敷金が不要な物件もあります。価格はピンからキリまでありますが、安い賃料の物件は、それなりの部屋ということになります。また、シェアハウスには、賃料が手頃で、入居制限が緩いというメリットがありますが、複数の人間と部屋をシェアする必要があるため、一人暮らしのようにプライバシーの確保が難しいというデメリットがあります。
引っ越し先の公用語を勉強する
出発する前に、ぜひ引っ越し先の国の公用語を勉強しておきましょう。当然のことに思えますが、実際、引っ越し先の国について勉強する人は、あまり多くありません。当然、母国の伝統、慣習は日本とは異なりますが、あなたの国の伝統、慣習について知らない日本人も多いでしょう。あらかじめ日本の慣習について勉強しておき、出会った日本人に披露すると、良い印象を持ってもらえたり、敬意を示してもらえることがあります。
語学、マナーを学ぶときは、完璧を目指すのではなく、自分のできる範囲から取り組むようにしましょう。はじめから、完璧なマナー、日本語を使いこなす外国人はいません。日本に関心を持ち、ベストを尽くしていれば、何の問題もありません。使える日本語を習得することは、自身にとって大きなプラスになることはもちろん、日本での新生活がスムーズになります。たとえば、道を聞く、料理を注文するという基本的なことができるようになります。
食べれるものと食べれないものの把握が必要
もし、特定の食べ物にアレルギーがある場合は、アレルギーに関するフレーズを習得し、発生源である食べ物を食べないようにすることが肝心です。アレルギーに配慮してくれるレストラン等は多くありませんが、食べることができるもの、できないものを伝えることができるようにしておきましょう。もし、日頃から肉を食べる習慣がない場合は、ビーガン仕様のメニューを選ぶという手もあります。肉を使っていないと言いながら、動物からスープの出汁をとっている場合もあるので、スープを頼むときは出汁の出元を確認するようにしましょう。ビーガンについては、無料で掲載されているウェブサイト、ビデオ、書籍が出ているので、参考にしてみましょう。
母国を出て、他国へ引越しする場合は、考えるべきことがたくさんあります。最初は小さな問題だったにもかかわらず、放置しておくことで大きな問題に発展することもあります。すぐに必要になるもの、いずれ将来必要になるものについてもまとめておくことをお勧めします。また、引っ越しの全体像を把握するため、引っ越しの準備を始める前に、引っ越しの経験者に話を聞いておきましょう。