スカンジナビアのインテリアデザインは今、世界中で人気があります。シンプルで機能的、そしてニュートラルな自然の美しさが特徴です。「ヒュッゲ」(居心地の良い楽しい空間と時間)という言葉が示す通り、デザインにもそれが反映されており、住まいに快適さと居心地の良さをもたらしています。
そのスカンジナビアデザインと日本に美学の組み合わせから生まれたスタイルが、「ジャパンディ」です。日本のデザインと北欧デザインをうまく融合させています。ですが、スカンジナビアデザインだけでも 日本の住まいにうまく取り入れる事は可能です。
お住まいのビレッジハウスのアパートにスカンジナビアデザインを取り入れたいという方は、ぜひご覧下さいね。
1. 職人技
スカンジナビアインテリアで大切にされているのは、職人の技術です。大量生産で作られた物より職人が手作りした物の方が人気があります。頻繁に買い替えられる流行品よりも、職人が作った長く使える物に価値を見出すのです。
職人によって熟練した技術でつくられた商品は、耐久性に優れ、長く使い続ける事ができます。 それに、流行に惑わされずに職人さんの作った物を買う方がサステナブルでもあります。購入したい方は、大きなチェーン店ではなく、小さな地元の店や地元メーカーに行ってみましょう。こういう所で購入すれば、地元産業や経済への貢献にもなりますよね。
ただ、熟練技術でつくられた商品は、大量生産品より割高です。初期費用としては高くつきますが、長く使う事ができるため将来的にはお得になるかと思います。特に、職人の凝ったデザインのものであれば、将来売る時に高く売れるかもしれませんよ。
2. 機能的なアイテム
スカンジナビアインテリアは、北欧や日本の伝統的デザインと同様に、機能性を重視しています。「不要なものは削ぎ落す」という考えの下で作られているので、複雑なデザインに遭遇することはほぼありません。デザイン的にはモダンなミニマリストといったところですが、機能性を巧みに取り入れたデザインというより、居心地のよい雰囲気を重視したデザインが多いようです。
ですので、家の装飾も、装飾アイテムとして飾るのではなく、必要な家具を装飾アイテムとして機能させるようにしましょう。例えば、美しい木材で作られたダイニングテーブルなんていかがでしょうか。
小さな装飾品も同様です。ランプ、カップ、マグカップ、皿、ボウルなど、日常生活で使うアイテムですが、個性を表現するインテリアとして兼用できるように選びましょう。
3. 質感や風合い
模様替えは、模様やアクセントカラーを取り入れることで部屋の雰囲気を変える事ができます。ですが、そうする事によって、「落ち着かない部屋になってしまった」「雑然とした印象になった」なんて事はありませんか。スカンジナビアデザインでは、模様や色で変化を付ける事はせず、素材の質感や風合いを取り入れる事で、印象の変化をはかります。柔らかな質感や風合いの物を家の中に取り入れる事で、日常生活に快適さと居心地の良さをプラスするのです。「ヒュッゲ」の精神をいかに大事にしているかがよく分かりますよね。
ですので、日々の生活にこういった質感の布製品を取り入れてはいかがでしょうか。カーテン、毛布、クッション、ティータオルなどに使えますよ。個人的に使うものなので、自分にとって心地よい肌触りや材質のものを見つけて下さいね。
4. すっきりとしたライン
スカンジナビアの住まいは、「ヒュッゲ」「質感」「快適さ」が重要ですが、デザイン的には非常にシンプルです。特に、「すっきりとしたライン」は、最重要な要素です。シンプルな直線や曲線で作られた形状は、優美で洗練された印象を醸し出すだけでなく、素材の風合いや質感も引き立たせてくれます。
例えば、写真立てなどは、枠のはっきりしたシンプルな正方形か長方形のフレームはどうでしょうか。ランプなどの家具などは、箱型のフレームを選んでみて下さい。ランプが壁や家具に落とす影の陰影がアクセントになるので、とても素敵だと思いますよ。
5. ナチュラルなデザイン
スカンジナビアデザインには、日本の美学と同様に、自然との共生の考え方が根底にあります。ですので、ナチュラルデザインには、「ニュートラルな色」「ニュートラルな素材」そして「自然光」が必要です。色は、クリーム、ベージュ、ブラウン系などの中間色のほか、アースカラーのオレンジやフォレストグリーンなどが人気です。
住まいに自然光を取り入れることは、ナチュラルデザインにとってとても大事です。部屋を明るくするために、反対側の壁に鏡を置くとさらに効果的です。ただし、ブラインドは自然光を全てを遮断してしまうので、なるべく使用しないで下さいね。プライバシーカーテンにして、自然光を生活に取り入れましょう。
また、ナチュラルデザインには天然素材の使用が重要です。木材、綿、ウール、ガラスなどが最適です。
試してみたいスカンジナビアデザインのイメージが浮かびましたか?日本では、北欧と住まいの形状が異なりますが、きっと上手く取り入れる事ができると思います。ビレッジハウスのアパートやご自宅で、工夫しながら試してみて下さいね。