家やアパートなど住まい探しは、パートナー同伴または子供がいる家族連れで引っ越しをする場合は、特にストレスがかかるものです。その際、
- 店舗へのアクセスなど近隣の住環境
- 賃貸物件の広さ
- 職場や学校までの距離
など、考えるべき事はたくさんあります。
statista.comの2015年調べによると、日本に住む世帯の42.7%がアパート暮らしをしています。このうち1億1000万人が東京や大阪などの大都市に集中しています。都市部のアパートは、スペース不足と時価の高騰により、60~66㎡もしくはそれ以下の広さとなっています。
この広さでも、大都市の賃貸物件はけっして安くはありません。 numbeo.comによると、2023年9月現在、郊外のワンルームは約57,951円から、市内中心部のワンルームは約90,041円からとなっています。また、家族がいる人またはこれから結婚を考えている人が住む3 LDK・3DKのアパートは、郊外だと122,114円から、市内中心部だと193,633円からとなっています。
賃貸物件を探す際は、不動産会社や家主との誤解やトラブルを最小限に抑えるためにも、記載されてる物件情報を鵜呑みにせず、自分で物件を調べる必要があります。物件情報を調べる際は、不動産会社のウェブサイトを見て、現在や過去の住人の投稿したレビューを読むようにしましょう。そして 気に入った物件を見つけたら、不動産会社に行って家主からの許可が得て、アパート内覧の予約をすることができます。
内覧をしたほうがいい理由
そのアパートが自分の要件やニーズを満たしているかどうかを確かめる一番よい方法は、自分の目で実際に見ることです。そうすると同時に、そのアパートが抱えている近隣の問題などにも気づく事ができますからね。最近では、ビレッジハウスなどの不動産会社は、オンラインで興味あるアパートの内覧を申し込む事が出来ます。迅速かつ簡単に手続きできますよ。ちなみに、ビレッジハウスでは入居希望者には「自分の目で、部屋の広さや明るさ、近隣の住環境などを確かめ、地域の雰囲気を知る」ことをお勧めしています。ぜひご利用下さいね。
賃貸アパートを内覧するにあたって、注意すべき点は次のとおりです。
1. 壁の薄さ
近所の生活音が漏れ聞こえてくる、聞きたくもないのに、Netflixの動画の音声が聞こえてくるなんて事は、誰も望んでいません。隣の部屋に子供やペットがいる場合は、漏れてくる鳴き声や生活音をシャットアウトするためにも、壁はどのぐらいの厚さなのか確認する必要性がありそうですね。
アパートを内覧する際は、そのアパートがどのような建材で造られているのかを事前に調べてみましょう。例えば、コンクリートは、音を発生源に跳ね返すと同時に、一部音を吸収するように作られています。ですので、もし内覧するアパートがコンクリート造りなら、そのアパートは適切な防音性を備えているといえるでしょう。建物の構造についても、気になることがあれば、家主や不動産会社に気軽に尋ねてみましょう。
また、空洞音がするか、薄っぺらい感じがするかどうかなど、アパートの壁を軽く叩いて自分で確かめてみることもできます。
壁が薄いかどうかを確実に確かめるもう1つの方法は、アパートの内覧を人々が勤務先から帰宅する時間帯に行うことです。この時間帯は、人々が家にいて、シャワーを浴びたり、夕食の準備をしたり、子供を寝かしつけたりするなどして、生活音が多く出る時間です。あえてこの時間帯に内覧を行うことで、興味のあるアパートに騒音トラブルがないかどうかを確認できます。
2. 日当たり
アパートの向きは、自然光の入り方や暖かさに関係しています。特に暖かさは、冬に重視すべきポイントです。一般に、南向きのアパートは、一日を通して十分な自然光が入るため、非常に人気があります。特に夏は、西向きのアパートもお勧めです。
ビレッジハウスなどの不動産会社の物件情報には、アパートの向きが記載されているため、自然光が豊富なアパートを候補nリストに入れておけば、物件が選びやすくなります。ただし、自分の希望する物件が他の建造物で光が遮られてないかだけは、ご自分の目で確認するようにして下さいね。スペースを最大限に活用するために、建物を近接して建築する事が多い東京や大阪などのコンパクトシティではよくある問題ですからね。
3. 収納スペース
あなたはミニマリストですか?それとも、荷物をため込んでしまうタイプですか?ため込んでしまうタイプなら、収納スペースは必ず必要になりますし、ミニマリストだとしても、物を保有するためのある程度の収納スペースは必要です。
アパートを内覧する際は、今ある荷物と今後増える荷物を収納できるスペースが十分にあるかどうか、そしてそれは、キッチンやリビング、寝室にあるかどうかを確認して下さい。キッチンに陶器・銀製品の食器や調理器具を置くスペースがない場合は、もうそれはすでに問題です。また、あなたがよく料理をする人であれば、キッチンに長期保存が可能な食品を保管するための棚と、冷凍や冷蔵が必要な食材を保管できる十分な大きさの冷蔵庫が置けるスペースがあるかどうかも確認しておきましょう。
日本は四季があるため、夏服と冬服の両方を用意する必要がありますが、冬服は嵩張って場所を取る傾向があります。クローゼット、引き出し、ドレッサーなどを調べて、すべての衣服やスポーツ用品を収納できる十分なスペースがあることも確認しておきましょう。
4. 水圧
仕事や学校で長い一日を過ごして疲れているのに、家に帰って水圧の弱いシャワーなんて誰も浴びたくはないですよね。シャワーの出が悪いだけでなく、水圧が弱いということは、配管に問題があるという事です。つまり、パイプの詰まり、漏れ、腐食、または給水や設備のいずれかに問題ある事が考えられます。
ですので、内覧の際には、キッチンやバスルームの蛇口を開いて、シャワーを出したりトイレを流して、十分な水圧があるかどうかを確認しましょう。 また、カビ、水の汚れ、水が滴る音などがないかどうかも確認して下さいね。これらのいずれかが見受けられる場合は、そのアパートは借りない方がよいかもしれません。
5. エアコン
内覧するアパートに古いエアコンが付いている場合は、家主や不動産会社に利用年数を尋ねて下さい。 一般に、エアコンの古いモデルはより多くの電力を消費する傾向があり、暖房や冷房を頻繁に使用する冬と夏には、より電気代が嵩む場合があります。
エアコンユニットの中をのぞいて、「業者による掃除がされているかどうか」「中に、埃やカビがないかどうか」を尋ねるのもよいでしょう。また、賃貸物件に電気が通っている場合は、エアコンの電源を入れて、作動の確認をしてもいいか尋ねてみて下さい。そうすることで、エアコンがきちんと機能している事が確認できます。もし、変な臭いがしたら、エアコンが正常に機能していないか、もしくは掃除がされていない可能性があります。
結論として、住む場所を見つけるのは簡単なことではありません。違約金を払わないと解約できない契約書に、サインする事は何としても避けたいところです。ですが、そのような最悪なシナリオは、不動産会社や賃貸している家主と一緒に、物件をきちんと調べる事で回避できます。近隣の住環境や住設備についてのレビューも必ず読んで、自分の目でアパートを見て、問題がないかどうか確認するようにして下さいね。