はじめに
日本でも、賃貸契約を結ぶ前に「敷金」を払います。「通常の損耗」を超える使用が生じた場合の修理費用や、滞納した家賃の補填に充てられます。一種の保険のようなものですね。ですが、敷金不要の賃貸物件もあります。(ちなみにビレッジハウスでは、敷金だけでなく、礼金、更新料、手数料も不要ですよ。)家賃を節約したい方は、敷金不要の賃貸物件も視野に入れてみてもいいかもしれませんね。選択の幅が広がりますよ。
「通常の損耗」とは、日常的な使用、経年劣化で生じる損傷を意味します。損耗が「通常の損耗」の場合は、家主が自己負担で補修します。
ですが、
「通常の損耗」を超えてしまった場合は、退去時にその補修費が敷金から差し引かれて、残りが返金されます。ただし、できる範囲で自分が補修すれば、敷金を少しでも取り戻す事ができるかもしれません。
100円ショップ
日本では、退去後の部屋のクリーニング費用は、賃料に含まれています。(ビレッジハウスでは、1,210円/m²(税込)のクリーニング代のお支払いをお願いしています。)とはいっても、退去前には、自分たちであらかじめ部屋を綺麗にしておくに越した事はありません。
汚れがひどく、クリーニング費用で賄えない場合は、敷金を充当する場合があります。退去前に部屋を綺麗に清掃しておくと、取り戻せる敷金が増えるかもしれませんね。
掃除に必要な掃除用品は、100円ショップ(Daiso、Can Do、Seriaなど)で揃えてみてはいかがでしょうか。漂白剤、冷蔵庫の消臭剤、カウンタークリーナー、トイレクリーナー、フロアクリーナー、排水管洗浄剤など、質の良い商品がたくさん売っています。日本に引っ越してきたばかりの人や日本で暮らしている人も、重宝すると思いますよ。
カビの除去
日本で暮らしていると、特に夏や梅雨の時期は台所や浴室などカビに悩まされますよね。そんな時は、カビが生えている場所に100円ショップで売っているカビスプレーを吹き付け、15分~20分放置して冷水で洗い流すと、あら不思議!浴室や台所のカビが綺麗に取れます。
壁紙の補修
年月が経つと、日焼け、経年など様々な理由で、壁紙は剥がれてきます。壁紙の劣化は通常損耗に含まれますが、万が一に備えて敷金から差し引かれないためにも、まずは自分で補修しておいてみてはいかがでしょうか。
補修に必要な壁紙用の接着剤やローラーは、100円ショップに売っています。壁紙の裏に接着剤を付けた後、ローラーでそっと貼り直してみましょう。
台所の掃除
浴室以外で損耗が激しい場所といえば、台所です。毎日、コンロで油を使うため、頑固な油汚れに悩まされる人が多いのではないでしょうか。
そこで、
- セスキクリーナー(セスキ炭酸ソーダ+電解水)・・・グリルの油汚れ、消臭
- 重曹スプレー・・・コンロ・カウンターの汚れ、消臭
- クエン酸クリーナー・・・石灰のこびりつき、殺菌
- ガラス用クリーナー・・・窓・鏡の汚れ
- クリーナー・・・電子レンジ、グリル、冷蔵庫内、コンロの汚れ
- 排水口・パイプクリーナー・・・シンクの詰まり、消臭
などを活用してみましょう。名前だけ見ると、値の張る商品に思うかもしれませんが、いずれも100円ショップで手に入ります。節約したい人は、100円ショップで揃えてみてはいかがでしょうか。
家主との交渉
敷金を取り戻すには、汚れや傷が通常の損耗に含まれるかどうか、家主と一緒に検証する必要があります。その際、入居時に配布された入居時チェックリストやレポートがあれば、検証の際に持参して、傷や汚れが入居前から存在する事を伝えましょう。出来れば 傷や汚れの写真を撮っておき、入居した日付を入れておけばいいですね。そうすれば、主張の裏付けが取れますからね。
それでも家主が納得しない場合は、市役所に相談してみてはいかがでしょうか。例えば、東京都では、「東京都外国人相談」(相談窓口)が設置されています。日常生活におけるいろいろな相談に応じてくれますよ。日本語が不自由な方は、利用してみるといいかもしれませんね。対応言語は、英語、中国語、韓国語です。
最後に
退去時、新築のように綺麗にする必要はありませんが、できるだけ敷金を取り戻したいのなら、日頃のメンテナンスやクリーニングを怠らない事が大切です。特に、契約書で「消耗品」と記載されている物品は、入居時チェックリストやレポートに入居直後の状態を詳細にメモしておきましょう。家主と交渉する時に、証拠として役に立ちますからね。
ですが、このような負担を少しでもなくしたいとお考えなら、敷金など初期費用が不要の賃貸物件に絞って、住まいを探してみてもいいかもしれません。ビレッジハウスでは、敷金だけでなく、礼金、更新料、手数料も不要です。ぜひ、私たちの賃貸物件もご覧下さいね。