「もっと効率的に荷造りをしておけば良かった」「時間があったのに早く手を付けていれば……」と悔やんでいる方もいるのではないでしょうか。
引越しの荷造りは計画的にしないと、当日までに終わりません。しかし、「仕事や家事などの普段の生活で忙しく、荷造りが終わらないまま引越し当日になってしまった」という方もいるでしょう。
そこで本記事では、引越しの荷造りが終わらない場合の対処法について解説します。荷造りが終わらなくて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ビレッジハウスでは、日本全国にリーズナブルで素敵な物件を多数取り揃えています。新居を探している方はぜひ、ウェブサイトをご覧ください。
引越し当日までに荷造りが終わってないと契約違反となる
引越しを依頼する場合、引越し業者と利用者が「標準引越運送約款」に基づいて契約を結びます。引越し業者は国土交通省が制定した「標準引越運送約款」を採用しており、契約のルールとして、荷造りは利用者の責任で行うものとされています。
そのため、引越し当日までに荷造りが完了していない場合、利用者側は契約違反となるのです。業者は標準引越運送約款に従い引越し作業を拒否できるため、荷造りが完了していない場合は「当日キャンセル」として扱われ、利用者はキャンセル料を支払う必要があります。
引越しの日程を変える
引越しまでに3日以上ある場合は、日程の変更を検討しましょう。
多くの引越し業者が採用している「標準引越運送約款」では、引越しの2日前から解約手数料や延期手数料などの違約金が発生すると定められています。つまり、引越しの3日前までであれば、日程を変更しても違約金がかからないことが一般的です。
荷造りが間に合いそうにない場合はできるだけ早めに引越し業者に連絡し、日程の変更が可能かどうか相談してみると良いでしょう。
追加料金を支払い引越し業者に荷造りを手伝ってもらう
引越し当日までに荷造りが終わらない場合は、早めに相談してください。多くの業者が引越し2~3日前に確認の連絡があるので、荷造りが間に合わない場合はそのとき相談すると良いでしょう。
事前に作業量の増加が分かれば、スタッフの追加や荷造り込みプランを提案してもらえます。ただし、追加料金が発生するため、事前にしっかりと内容を確認してください。
荷造り込みプランは部分的なものから家全体まで対応できます。また、荷造りだけでなく荷ほどきのサービスを提供している業者もあります。忙しい方や小さな子どもがいる家庭など、準備や片付けに時間を割けない人には助かるサービスです。困ったら早めに業者に相談し、当日の混乱を防ぐようにしましょう。
引越しの荷造り代行サービスを利用する
引越し荷造り代行サービスとは、荷造りの一部もしくは全部を代行してくれるサービスです。引越し業者や便利屋、家事代行業者などが提供しています。引越し当日まで3日以上あれば、引越し荷造り代行のサービスを検討するのもおすすめです。
なお、家事代行業者の荷造り代行サービスでは、以下のような業務も提供しています。
“<引っ越し前>目安:2時間〜5時間
・荷造りのお手伝い
・引っ越し先のお掃除
・荷造り時の片付けや断捨離のアドバイス
・荷造り時のゴミ出しなど
<引っ越し当日>目安:3時間〜7時間
・転居前のお部屋のお掃除
・当日の荷造りのお手伝い
<引っ越し後>目安:2時間〜4時間
・荷ほどきのお手伝いと片付け
・ダンボールをたたむ、捨てる
・お食事作りや買い出し
・荷ほどき時のゴミ出しなど”
引用:株式会社キッズライン
仕事が忙しい方や、子どもが小さくて引越し当日までに荷造りができないかもしれないと不安を感じている方は、早めに相談しましょう。
大型家具以外は自力で運ぶ
引越し当日までに荷造りが終わらない場合、宅配便で荷物を送る方法があります。大きな家具や家電、荷造りが終わっている分だけ先に引越し業者に運んでもらい、残りの荷物は梱包が完了した段階で宅急便へ集荷を依頼すれば、作業者のスケジュールに無理をかけることなく自分のペースで進められます。
また、旧住居の契約期間が残っている場合は、その期間を活用して荷物の整理を進めるのも良いでしょう。ただし、荷物の量が多い場合や遠方への発送はコストがかさみます。そのため、宅配便の利用はダンボール数箱程度の荷物や、近距離の場合に限る手段として考えてください。
なお、引越し先が近場で車を使えるなら、小物類を後日自分で運ぶのもひとつの方法です。業者には大型家具やエアコンの取り付けなど最低限の作業を依頼して、それ以外は自力で運ぶとコストを抑えられます。
荷造りが間に合わない場合は、優先順位を決めて必要なものから順に片付けることで、効率的に引越し作業を進められるでしょう。
家具や家電の引き取りを利用する
引越し当日までに荷造りが終わらない場合の最終手段として、引越し会社に荷物の引き取りを依頼する方法があります。本来は事前の見積もり時に相談しておくべきことですが、当日に対応できる業者も多いので、困っている場合は一度問い合わせてみてください。
引き取り料金は業者によって異なりますが、例えばクロネコヤマトの引越サービスでは、小型の棚やラックが約1000円、大型のタンスは4000円ほどで引き取りが可能です。新居で不要な家具はこの機会に処分すると良いでしょう。
また、電化製品の中には、業者が買い取ってくれる場合もあります。買取りは製造から6年以内の新しい製品が対象です。なお、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機のリサイクル料は別途必要となります。
処分費用を抑えたい場合、買い取りサービスを活用するのがお得です。書籍やDVD、CDは中古品店の出張買い取りサービスを利用すると良いでしょう。
一夜漬けで引っ越しの荷造りはできません
一夜漬けで引越しの荷造りをするのは難しいといえます。引越し準備で欠かせないゴミの処分は自治体ごとに曜日が決められており、計画的に進める必要があるからです。特に家電や大型家具などの粗大ゴミは、市区役所やリサイクル業者への事前依頼をして回収日を指定するなどの準備が求められます。
市区役所の回収サービスは税金の補助があるため、リサイクル業者より料金が安いことが一般的です。しかし、家電リサイクル法の対象であるエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機など、回収できない品目があったり、土日の回収が行われなかったりと制約もあります。このような観点から、引越し準備は一夜漬けで済ませるのは難しいといえるでしょう。
前述しましたが、引越しの契約は、国土交通省が定める「標準引越運送約款」に基づいています。約款では「荷造りは依頼者の責任」と明記されており、当日までに荷造りが完了していない場合、業者が作業を拒否し引越し自体がキャンセルになってしまうこともあります。
一部の引越し業者では荷造りを手伝ってくれることもありますが、期待しない方が良いでしょう。早めに引越しの準備を整え、スムーズに引越しが終わるよう心掛けてください。
ビレッジハウスでは、敷金・礼金・更新料・手数料が無料(※)です。また、家賃も2万円台からとリーズナブルな価格に提供しています。初期費用や家賃を抑えたいと考えている方は、お気軽にお問い合わせください。
※契約内容や審査の結果により、敷金をお預かりする場合があります。
ライターのどいまちこです。
建築科で勉強した知識を活かし、住宅や暮らしにまつわるライターとして3年以上の執筆経験があります。セルフリノベーションが趣味で、ペンキ塗りや壁紙貼りが得意です。
現在、祖父母から受け継いだ築80年以上の古民家を繕いながら、保護猫2匹と娘のふたりでゆるりと暮らしています。
畑で採れた野菜と父が釣ってきた魚などを簡単に調理し、暑い日にはキンキンに冷えたビール、寒い日はホカホカと温まる熱燗を嗜む時が至福のひとときです。