国連のデータによると、2023年9月9日現在の日本の人口は1億2,367,005人です。つまり、日本の人口密度は 1 ㎢ あたり 338 人になります。
日本の人口の93.5%は、東京や大阪などの都心部に集中しており、2023 年時点で、1億1529万2289 人が都市部に住んでいることが分かっています。また、ジャパンタイムズによると、首都である東京には、2023年現在約3,580万人が暮らしていると推定されており、東京は世界で最も密度が高く、最も人口の多い都市ということになっています。
一方、日本の地方人口は、2022 年時点で約 1,006 万6,305 人となっており、2021 年と比較して 1.52 % 減少している事が明らかになっています。また、macrotrneds.net による過去 1年のデータを見ると、今後はさらに高いペースで減少していくことが予想されます。
通勤事情
日本の労働者にとって、通勤は日常生活の一部です。
通勤とは、「仕事のために職場と自宅の間を往復すること」と定義されており、毎日通勤している人は通勤者として認定されます。
NHK放送文化研究所が2015年に実施した調査によると、日本の労働者は、職場の往復に平均1時間19分、片道約約40分を費やしていることが判明しています。特に驚くほどの事ではありませんが、その当時、一番長かった人の通勤時間が約 1 時間 42 分でした。一方、人口30万人未満の市町村に住む労働者が費やした平均通勤時間は、1時間9分である事が分かっています。
また、学生の約 53%、労働者の約 48% が電車や地下鉄を利用して通勤しています。そして、学生の約 13%、労働者の約 9% がバスや路面電車を利用しています。
しかし、地方では、利用できる公共交通機関の選択肢が限られているため、通勤や通学に利用される交通手段は、車が一般的です。農村部で働く労働者の64%、都市部で働く労働者の14%が、車を利用していると言われています。
日本では、働く人にとって長い通勤時間は当たり前の事として定着しています。しかし、実際、通勤時間はどのくらいの距離がベストなのでしょうか?今回は、長距離通勤のメリットとデメリットを比べてみたいと思います。
疲れてしまう
専門家や心理学者によると、片道にかける通勤時間は約 30 分が望ましく、体力的にも精神的にも労働者にそれほど負担が掛からない合理的な通勤時間であるとされています。片道60分だと長すぎ、90分を超えると、推奨すらされません。長い通勤時間が、日常生活や睡眠、身体的および精神的な健康全般に大きな支障をきたす場合は、その会社は通勤するに値しないという事になるかもしれません。
都市部に住み、公共交通機関で通勤しているのなら、遠くても電車やバスで少し仮眠を取ることができるかもしれません(座席に座ることができればの話ですが!)。ですが、田舎に住み、車で通勤している場合は、通勤時間を最大1時間(往復)に抑える方が賢明かもしれません。
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職場への遅刻
「10分前には到着すべき」という暗黙の了解があるほど、日本は時間を守ることに厳しい国です。職場への遅刻は、違法ではありませんが、プロフェッショナルにはほど遠く、同僚から顰蹙をかってしまいます。したがって、勤務先から遠く離れているアパートを選ぶなら、通勤時間を頭に入れておく必要があります。
東京や大阪などの都心部に住んでいる場合は、電車やバスの時刻表を見て、それに合わせて通勤計画をたてる必要があります。公共交通機関は、運行頻度が高く運行時間も正確で、ラッシュアワーにありがちな交通渋滞にも合うことがないので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
一方、都心から離れた田舎に住んでいて、車で通勤している場合は、家を出る時間を自分で決めることができるので、交通渋滞に合うことがあまりないという利点があります。ただし、万が一渋滞にあって仕事に遅刻したとしても、自己責任になります。
アパートの選択肢が増える
日本のアパートは狭く、ウォークインクローゼットほどの広さしかないアパートがあることで有名ですが、それは人口が密集した大都市にしかない物件です。一方、地方の「田舎」では、都市部に比べて安くて広い物件が多くあり、住まいの選択肢が豊富です。当社ビレッジハウスでは、初期費用が抑えられ家賃は2万円からと、あらゆる予算に合わせた住まいを多数取り揃えていますよ。ぜひご利用下さいね。
広いアパートがいいけど通勤が不安という人には、バス停や駅の近くにアパートを見つける事ができれば、長距離通勤が可能になると思います。通勤に複数回の乗り換えがないように出来れば、なおいいと思いますよ。もし、そこから車で通勤する場合は、公共交通機関よりも通勤時間が長くなる可能性があるので気を付けてくださいね。
幸運にも、フルタイムまたはパートタイムでリモート勤務ができる場合は、アパートから職場までの距離を気にする必要がないので、たとえ週に数回の通勤があったとしても、距離はあまり気にならないかもしれません。また、新型コロナウイルス感染症が拡大する前は、在宅勤務をしている労働者の数は約10%でしたが、パンデミック中は27%にまで増加しており、今では多くの企業が、リモートワークとオフィスワークという一種のハイブリッド勤務を実施しています。 2022 年の時点で、日本人労働者の約 55%がそのような勤務形態で就業しており、居住地に関してはより多くの選択肢から選ぶことができるようになっているようです。
残業時間
日本の労働文化は、厳しく妥協を許さない事で知られています。日本で働くうえでの懸念材料の一つが、残業を強いる傾向にあることです。nippon.com によると、2022 年の調査では、日本の労働者の残業時間は平均22.2時間で、2021年より1.4時間増えていることが判明しています。
これまでの事を念頭に置いて考えると、残業で遅くなった時でも翌朝は同じように出勤しなければならないとしたら、長距離通勤は苦痛になってきますよね。公共交通機関を使って座って眠りながら通勤するなら、まだましかもしれませんが、車通勤の場合だとそれも出来ず、大変です。もし、残業が多い職場なら、ちょっと大きい出費にはなりますが、高い家賃を払って職場に近くに住んだ方がいいかもしれませんね。
しかしそうは言っても、残業や飲み会などの付き合いは、どうしてもしたくないという人は、あえて長距離通勤を選んで、断る手段にしたい人もいるかもしれませんね。
ワークライフバランスの維持
Business News Dailyは、「ワークライフバランス」を「キャリア上の要求と私生活上の要求を同等に優先する均衡状態」と説明しています。また、研究によれば、長時間の通勤は仕事の満足度に悪影響を及ぼし、将来的にメンタルヘルスの悪化リスクを高め、ワークライフバランスに影響を及ぼすことが明らかになっています。
もう一つ考慮すべきことは、長時間の通勤によって、他人との交流が妨げられないかどうかということです。通勤で疲れ果てて、社会活動や趣味の活動に参加できないのであれば、長距離通勤をこなしてまでも仕事をする価値はないのかもしれません。また、公共交通機関で通勤している人にとって、通勤中に仮眠を取ることは、一見有効な解決策のように思えるかもしれませんが、睡眠時間を十分に確保できているとは言い難く、いずれストレス、不安、疲労感を引き起こし、最終的には燃え尽き症候群になる可能性さえあります。
また、地方に住んでいる人は、都市部で提供されるエンターテイメント、イベント、利便性の高いサービスへのアクセスが限られるため、すでに最適なワークライフバランスを維持することが難しくなっているかもしれません。
そう考えると、長時間の通勤は効率的とは言えず、通勤に費やしていた時間を友人や同僚と一緒に過ごしたり、趣味に没頭することに費やした方が良いのかもしれませんね。