ドイツのスタティスタ社の調査によると、2020年、日本は単身世帯数が2,115万世帯になり、全世帯数の約38%を占めるようになりました。日本の国立社会保障・人口問題研究所の予測では、未婚者の増加によりこの数は今後も増加し続け、将来的には日本の単身世帯数は2,330万世帯、国内の全世帯数の44.3%に達すると言われています。
住宅を必要とする独身者が今後も増え続けるのであれば、アパート探しをする時に備え、前もって何を準備しどんな点に注意して探せばいいのかを知っておくに越したことはありません。
可能であれば、物件は必ず自分の目で見る事をお勧めします。そうすることで、近隣地域の雰囲気もつかめますし、物件が実際に写真や説明と一致しているかどうかも確かめる事もできます。ビレッジハウスなどの不動産会社では、オンライン申込で日時を予約した後、簡単に内覧できるようになっています。
今回は、アパートの内覧に行く際に、持っていくべき物、事前に準備しておく物について紹介したいと思います。
事前に準備しておくもの
内覧に行く前に、やっておくべき事はたくさんあります。例えば、家具の付いていない物件を考えている人は、持って行きたい家具や家電などの寸法を測ってメモしておくとよいでしょう。購入を予定している方は、寸法はメーカーやショップのウェブサイトで確認できます。
こうして寸法を書き留めておくと、内覧の時に置きたい家具がスペースに収まるかどうか、その場で確認できて便利です。また、大きい家具は、入口が小さすぎて搬入できなかったという事がないよう、建物自体も確認しておきましょう!
家電製品の場合は、電源コードの長さを測っておいて、設置したい場所から電源コンセントまでの距離を調べておくとよいでしょう。
同伴者を探しておく
アパート探しにおいて、客観的な立場の人から第三者の意見を聞く事はとても大切です。できれば、内覧に行く時には、信頼できる友人、家族、同僚などに付いてきてもらいましょう。彼らは、あなたが考え付かなかったアドバイスをくれたり、内覧時にあなたが見落としている点を指摘してくれたりするかもしれません。
それに、誰かと一緒にいると、案内してくれた不動産業者やオーナーから勧められて断りにくいという変なプレッシャーからも解放されますからね。
持参するほうがいいもの
アパート内覧の際には、ぜひメジャーを持って行きましょう。部屋の寸法を測ったり、家具や家電がスペースに収まるかどうか確認するのに必要だからです。もちろん、家具や家電の寸法リストも持参してくださいね!
言うまでもないと思いますが、スマートフォンは必須です。あれば、内覧するアパートの写真が撮れますし、メモもできますからね。昔ながらの方法を好むのであれば、メモ帳とペン、カメラを持参する事をお勧めします。
スマートフォンの充電器も一緒に持っていくと、電源コンセントがちゃんと機能するかどうかテストできるので便利ですよ。
最後に、万が一あなたが内覧した物件を気に入って、他の入居希望者に取られたくない場合に備えて、
- 申請書
- 身分証明書
- 収入証明(銀行取引明細書、労働契約書)
- 推薦状
- 保証人情報· 申請書に記入
- 身分証明書
- 収入証明(銀行取引明細書、労働契約書)
- 推薦状
- 保証人情報
など、契約に必要な書類を持参する事をお勧めします。
他にも、自己査定できるように、点検すべき項目を書いたチェックリストを用意しておいて下さい。同行者にも、独自のチェックリストを作成してもらいましょう。また、内覧後にそれらを見比べて、長所と短所のリストを作成しておきましょう。そして、不動産会社や家主に尋ねたい質問はあらかじめリストを用意しておくといいですよ。必要な情報をすべて徹底的に収集するのに役立ちますからね。
見学するにあたって、チェックリストを作成しておく
点検したい箇所や気になる箇所は人によってそれぞれ異なります。また、不動産会社やオーナーに尋ねたい質問も異なります。ですので、今回は質問しておいた方がいい一般的な事項をいくつかご紹介したいと思います。
- 一般的な質問事項
- 騒音レベルをチェックする ・・・アパートの防音性はどの程度か? 隣や上階の物音、外の車の音は聞こえるのか?
- 水染みや水漏れなどがないかチェックする
- 虫の死骸や動物の糞などがないかチェックする
- ドア、引き出し、キャビネット、窓などを開閉して、正常に機能し、きしみ音やスライド音がせずスムーズに開閉することを確認する
- トイレを流す
- 蛇口をテストする –・・・水は澄んでいて、水圧は良好か?
- 玄関のドアの鍵をテストする ・・・ しっかり閉まっているか?
- 窓の鍵をテストする –・・・しっかり閉まっているか? 窓から他の建物や窓などが見えるか?
- 照明スイッチをテストする・・・スイッチは機能するか? 照明は正しく点灯するか? ちらつきはないか?
- リビングルームと寝室のスペースを計測し、家具や電化製品の寸法と比較する
- スマートフォンの電波状況を確認する・・・バーが 5 本全て立つか?
- 壁にひび割れ、塗装の剥がれ、穴がないか確認し、床板が緩んでいたり、カーペットが摩耗していないか点検する
- 近所を散歩し、近くにあるアメニティやサービスをメモする
- 不動産会社、家主、オーナーに尋ねたい質問
- 入居時の初期費用はいくらか。また、交渉で削減できるものは何か。
- キッチンの白物家電(洗濯機、冷蔵庫、コンロなど)は含まれているのか。
- 前の入居者が退去した理由は?
- 近隣住民とのトラブルや苦情(騒音苦情など)はあるのか。
- 自転車置き場はあるのか。また、料金は掛かるのか。
- 駐車場はあるのか。駐車料金はいくらか。
- 近隣の状況はどうか。盗難や安全性などの問題はあるのか。
- ペットに関するポリシーは?
- 毎月の家賃に加えて、毎月の追加支払いはあるのか?
- 公共料金 (ガス、水道、電気) は月々大体いくらか?
- 建物にはどのようなセキュリティがあるのか?
様々な物件を比較してみる
あなたが内覧したいと思った全ての物件を比較するため、以下の項目ごとにまとめて、メモしてみましょう。
- 初期費用
- 家賃
- 近隣地域
- 広さ
- 駅からの距離
- 学校/職場からの距離
- 家具付きか家具なしか
- 何階にあるか
上記の全ての情報と追加したい要件を洗い出して、あなたのニーズに合う物件順に並べ替えてみて下さい。そして、上位の物件から内覧していけば、無駄な時間を費やさずにあなたの希望に沿う物件を早く見つける事ができます。
まとめると、ストレスなく賃貸物件の内覧をするためには、事前に徹底的にリサーチして、内覧日までに必要な準備をしておくことです。何をすべきか、何を持っていくべきか、内覧の予約の取り方が分からないという方は、ぜひビレッジハウスまでご相談下さい。オンラインまたは電話で対応させていただきます。日本語だけでなく、英語、中国語、ポルトガル語など、複数の言語で対応しておりますので、安心してお尋ね下さい。
フリーライターとしてVillage House Blogで2年以上の執筆およびESL教師の経験を持ち、チェコ共和国、英国、アラブ首長国連邦、日本、さらに直近ではジョージアなどの国での生活経験を有するデジタルノマドです。映画祭、コンサート、劇場に行く楽しみがないときのリモートワークに最適な、魅力あるアパートを常に探しています。