日本には多くの有名な温泉が御座いますが、全国で一番秘湯が多いのは東北地方と言われるほど、東北地方も日本有数の温泉地として知られております。自然に囲まれた非日常空間を楽しめる絶景温泉は、日々の疲れを癒してくれること間違いなしです。
中でも、今回は東北地方の変わり種温泉をご紹介致します!
青森県:不老ふ死温泉
不老ふ死温泉という名前は、「ここで養生すれば、老いたり弱ったりしない」ということに由来しているとの事で、鉄を多く含んでいる為、空気と触れる事で参加し赤褐色になるのが特徴です。塩分濃度の高い強塩泉ですので傷に効く殺菌効果や肌を滑らかにする効果もあることから、別名「傷の湯」・「美肌の湯」ともいわれています。
また、温泉の効能は勿論の事、ロケーションの良さも人気の理由で、海岸と一体化している海辺の露天風呂は、海までの距離が1m程。空と海、全ての景色が同じ色に染まる夕暮れ時の景色は圧巻で、日本海に沈む美しい夕陽を望むことができます。露天風呂は日の出から日没までの時間限定となっております。
秋田県:秋の宮温泉郷
秋田県最古の温泉地として知られており、各宿がそれぞれに源泉を持っている極めて贅沢な温泉地です。
温泉宿に行く前に是非立ち寄って頂きたいのが、地域住民のアイディアで生まれた「川原の湯っこ」。役内川の川原には温泉が湧く場所があり、スコップで自由に川原を掘って自分だけの足湯をつくることができます。湧き出ているお湯はかなり高温ですので、川の水を入れて温度調整が必要です。自分好みの温度完成した後は、近くの食堂から出前をとって、大自然の中で足湯につかりながら食事も楽しめます。
岩手県:鉛温泉
温泉地として有名な花巻温泉郷の中の秘湯、鉛温泉。藤三旅館は「新日本百名湯」「日本温泉遺産」に選ばれるほどの上質な湯の源泉5本を有し、全ての浴場が源泉100%。シャワーからでてくる湯までもが源泉を使用している数少ない温泉です。中でも白猿の湯は、深さ平均125cm、1番深い所は140cmもある、日本一深い天然岩風呂です。通常、源泉かけ流しの温泉でも源泉が湧いている場所からポンプを使いお風呂まで運ぶのですが、白猿の湯は貴重な足下湧出でそのままの成分を全身で味わうことが出来ます。
他にも、川岸に設けられた露天風呂や、白糸の滝が目の前に広がる半露天風呂など、四季によって趣が異なる自然の風景を眺めながら名湯を満喫出来るのが魅力です。
宮城県:鳴子温泉
鳴子温泉郷は、「鳴子温泉」「東鳴子温泉」「川渡温泉」「中山平温泉」「鬼首温泉」の5ヶ所の温泉地からなる一大温泉郷です。それぞれに個性豊かな街並みや風呂を備えており、比較しながら巡ってみるのも楽しみの一つです。中でも「奥州三名湯」と言われ、鳴子温泉郷の中で屈指の規模と豊富な湯量と効能を誇る鳴子温泉。鳴子ホテルは硫黄泉・硫酸塩泉・炭酸水素塩泉の三大美人泉質を含む成分豊かな混合泉。温泉成分が外気や湿度に反応する事でお湯の色が透明、緑色透明、乳白色、緑色等に変化し、時間・季節ごとに微妙に湯の色が違う温泉を楽しむことが出来ます。全ての湯色が異なる日もあるようです。
山形県:寒河江温泉
山形県のほぼ中央に位置し、さくらんぼが有名な寒河江市の温泉は100%天然かけ流しの湯です。透明な湯色で疲労回復効果のある温泉の中でも珍しいのがバラ風呂です。寒河江市は全国でも有数のバラの生産地。美肌効果のある湯に花びらではなくバラが花ごと浮かんでおり、優雅で芳しい香りで贅沢に癒されることが出来ます。バラ風呂は宿により、時期、料金が異なるようなので、事前確認が必要です。
福島県:土湯温泉
福島県の温泉は、単純泉といわれるオーソドックスな温泉から、二酸化炭素泉、全国でも珍しいラジウム泉など、たくさんのバリエーションがあります。
土湯温泉は、一説に神話の時代にまでさかのぼると言われるほど歴史がある自然豊かな温泉地です。中でも、川上温泉には職人が1年半かけて、手堀りで造った半分洞窟・半分露天の半天嵒窟風呂があります。露天風呂には珍しく湯船・湯床は青森ヒバでできていて、木作りの露天風呂では県内一の大きさです。また、一番深い所で120㎝ある立湯もあり、子供用に浮き輪も常備しているとの事です。源泉は6ヶ所ありますが、混合泉加水冷却をしている温泉があり、温度調整を行う水道水は全て湧水を使用しています。
温泉巡りは効能の期待だけではなく、その土地の名産を味わったり観光する事も楽しみの一つです。東北の温泉で日々の疲れをリフレッシュしましょう!