旬の食べ物は、栄養価が高いだけでなく、季節の移り変わりやその季節の伝統文化も実感させてくれます。例えば、ひな祭りの日に食べる「ちらし寿司」がそうですよね。それに、春が旬の「あさり」や「菜の花」には、免疫力を高める効果があるそうですよ。なんといっても旬のものは、自然環境に負荷を与えずに作る事ができるので、サステナブルですよね。
今回は、春に食べてほしい旬の食べ物を紹介したいと思います。どれも、日本で親しまれている物ばかりです。料理が好きな人は、ビレッジハウスでの食事作りに活かせるヒントが得られるかもしれませんよ。ぜひご覧下さいね!
ちらし寿司
春と言われて思い浮かぶ料理といえば、3月3日(ひなまつりの日)に食べる「ちらし寿司(ばらずし、五目ずし、五目ちらし)」ではないでしょうか。当日は、ひな人形を飾り、ちらし寿司や いちご大福などの昔ながらの和菓子を楽しむ家庭が多いそうですよ。
ちらし寿司は、具材を「散らして」食べる料理です。れんこん、たけのこ、シイタケ、錦糸卵などを酢飯に混ぜた後、サーモンやいくら、エビやカニなどの魚を上に「散らして」食べます。
ちゃんこ鍋
ちゃんこ鍋は、力士たちが英気を養い、体重を増やすために食べる料理です。季節に関係なく、いつでも食べる事が出来ますよ。食べると、身体が温まります。相撲に疎くても、一度は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。春場所での相撲が見られる今、ぜひ食べてみて下さいね。
ちゃんこは、鶏や味噌で出汁を取り、海鮮や肉、肉団子、豆腐、ねぎ、にんじん、シイタケ、大根などの具材を入れて、みりんなどの調味料で味を調えます。ただ、基本的に手元にある具材を使うため、使用する具材や量はその都度異なります。肉は、手を付いて力士が負ける姿を連想させないように、四足歩行の動物の肉よりも、二足脚の鶏の肉を使う事が多いそうですよ。
ちゃんこ鍋は、元力士が経営するレストランなどで食べる事ができます。興味のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
菜の花
「菜の花」は春の到来を告げる野菜です。苦みが強い食材ではありますが、気候が暖かくなると苦味が和らぎ、食べやすくなります。菜の花には、体内にたまっている毒素や老廃物を取り除く効果があるそうですよ。12月から3月頃にかけて、スーパーでよく見掛けるようになります。
つぼみ、葉はもちろん、茎などの部位も全部食べる事が出来ます。ミネラルやビタミンが豊富に含まれているため、病気の予防や免疫力の向上にも役立つそうですよ。
菜の花の調理方法は様々です。辛子と醤油でソテーして食べる事が多いですが、丸ごと茹でた菜の花に出汁と鰹節をかけたり、ニンニクをみじん切りにしてベーコンと一緒に炒めても美味しく食べられますよ。
様々な病気を防ぐには、高い免疫力が欠かせません。さあ、菜の花を食べて、病気の予防に努めましょう!
あさり
海水の温度が上がる春は、入江で獲れる貝が増え、貝の旨味が増します。特に「あさり」には、脂質が少なく、カルシウムや鉄分、B2などの栄養分が豊富に含まれているそうですよ。
あさりとねぎをお酒で蒸して作る「あさりの酒蒸し」は、簡単に作る事ができます。お好みで、唐辛子、バター、しょうがを入れてみて下さいね。
また、にんにくとオリーブオイルであさりを炒めた後、白ワインを入れてパスタと和える「あさりのボンゴレパスタ」も定番ですよね。
春になると、多くのレストランで、あさりと味噌を使ったメニューをよく見かけます。あさりと味噌には、プロテインとビタミンが豊富に含まれているそうです。家では、味噌汁にあさりを入れて食べてみてもいいかもしれませんね。
貝は生ものです。ですので、購入したその日に食べるようにしましょう。
苺
日本では、クリスマスケーキや和菓子など、冬ならではの食べ物に苺がよく使われます。苺は、春(1月~5月初旬)が旬ですが、ほとんどの農家がビニールハウスで育てた苺を冬に出荷しているそうですよ。
ですが、もちろん春にも、甘酸っぱい苺を食べる事はできます。例えば、農家主催の「いちご狩り」に参加してみてはいかがでしょうか。自分で収穫した苺は、その場で食べたり、自宅に持ち帰る事もできます。天気の良い日に、家族、カップル、お友達と一緒に参加してみてはいかがでしょうか。それでも食べ足りないなんて人は、カフェやレストランで行われる苺のビュッフェや食べ放題プランを利用してみてもいいかもしれませんね。
これを機に、レストランや自宅で、春が旬の食べ物を食べてみてはいかがでしょうか?また、こちらのブログでは、桜をモチーフにした食べ物を紹介しています。ぜひご覧になって下さいね。
他にも、「いちご大福」(もち米で作られた生地の中に、餡と苺が入っている昔ながらの和菓子)なんていかがでしょうか。通年で売ってはいますが、冬から春にかけて店頭でよく見かけます。苺が旬を迎える春に、ぜひ食べてみて下さいね。