日本の公共交通機関の運行システムの素晴らしさ、発着時刻の正確さは、よく知られています。運行スケジュール通りに電車が発着するよう、綿密に調整され、電車が遅延したときには、運行会社による謝罪のアナウンスが流れます。日本への旅行をより簡単に、便利にするための方法や、日本の都心と田舎の両方を巡るための方法をいくつか紹介します。
交通機関には、余裕をもって乗車する
電車やバスの時刻を調べたいときは、アプリやインターネットで、日本全国の電車、バスの運行時間、到着時刻を調べることができます。普通電車は7分間隔、急行電車は2、3分間隔で運行しています。電車に乗り遅れないように、余裕をもって家を出るようにしましょう。日本の電車は定刻どおりに運行しているので、電車が遅れていて間に合うかもという期待は抱かない方がいいでしょう。
バスも、電車と同じように運行スケジュールが定められています。しかし、必ずしも運行スケジュール通りにバスが到着、発車しているというわけではありません。交通渋滞、信号の数、バスの停留所の乗車、降車人数にも左右されます。もちろん、スケジュール通りに運行することもありますが、大幅に遅延することもあります。スケジュール通りに運行できるということは中々ありません。予想だにしない事故や、乗客のいざこざに巻き込まれる可能性もあるので、予定していたバスよりも、1つ前のバスに乗るようにしましょう。
ICカード(Suica、Pasmo)
インターネットの動画で、財布やカードで改札をタッチしている乗客の姿をよく見かけるのではないでしょうか。時には スマートフォンでタッチしているように見えるかもしれませんが、タッチしているのはスマートフォンなどではなく、SuicaやPasmoという名前のICカードです。どの駅でも売っています。券売機でも SuicaやPasmoという表記があれば、買うことができます。とても便利な代物で、スムーズに乗車することができます。自分が使う金額を、ICカードにチャージして下さい。
1回の操作でチャージできる金額は、1,000円~10,000円です。チャージすると、すぐにICカードに反映されます。すべての交通機関で利用することができます。改札のセンサーに、持っているICカードを1度タッチしてください。残高が表示されるので、自分がチャージすべき金額を把握することができます。
このカードで コンビニ、キオスク、レストラン、SuicaやPasmoのネットワークに加盟しているレストラン等で使うことができます。
SuicaやPasmoがあれば、電車に乗るために切符を買う、バスに乗るために手持ちの小銭を確認するという手間を省くことができます。もし、日本に行く予定があるのなら、SuicaやPasmoを入手しておくことをお勧めします。旅行にかかる費用や、コンビニでちょっとしたものを買うためのお金として、20,000円をチャージしておくとよいでしょう。
レールパス
レールパスは、日本への旅行を考えている人や、旅行先での移動をスムーズにしたいという人には、大変おすすめです。日本に行く前に申請しておく必要があります。申請するには、ツーリストビザを保有しておく必要があります。残念ながら、日本に居住している人は申請できません。レールパスを持っておくと、日本全国どこにいっても、何度でもパスを使うことができます。使える期間は決められていますが、面倒な一切の手間を省くことができます。少し費用は高くなりますが、交通費がいくらかかったのかをいちいち確認する手間を省くことができます。
新幹線のレールパスも販売されています。新幹線に乗って国内を移動するという場合にも、一律料金で日本全国を移動することができます。新幹線の乗車料金はとても高いので、日本を長期で旅行する場合にはとても心強い味方になります。利用するにあたっての手続きは、特に普段と変わりありません。何の問題もなく、チケットを入手することができます。
バス旅行
お手頃な価格で、簡単に長距離を移動したいという場合には、高速バスを利用してみましょう。24時間運行しているので、夜通し長距離を走ることができます。3,000円ほどで、さまざまな場所へ行くことができます。旅程表には、わかりやすく記載されています。外国人も利用することができるように、英語版の旅程表もあります。インフォメーションセンターのスタッフは、とても親切に対応してくれます。もし、何か困ったことがあれば、遠慮せずに質問してみてください。
異国の地で、異国の交通機関を利用して移動するということは、少し不安に思うかもしれません。現地の言葉を十分に理解できていないことで不安が増すのだと思います。しかしありがたいことに、今はスマートフォンがあります。それに、ほとんどの目的地では英語に対応しています。ですので、PasmoやSuicaを使えば、全国を便利にスムーズに移動することができます。それに、さまざまなお店でも使うことができるので、ぜひ手に入れて使ってみてください。構えることなく肩の力を抜いて、日本の交通機関を利用してみてください。そして、乗車して窓から見える風景を楽しんでみましょう。