佐賀県は、かつて肥前国として知られ、九州(日本の最南端にある島)に位置しています。北東は福岡県、南西は長崎県と接しています。
佐賀県は、県庁所在地の佐賀市を含む10の市で構成されています。主要な都市には伊万里市、唐津市、鳥栖市などがあり、2023年6月時点の人口は79万5,378人です。
有田市、伊万里市、唐津市を中心に陶磁器の産地として知られる佐賀県には、日本三大稲荷のひとつ、祐徳稲荷神社があります。この西日本の地域に興味が湧き、旅先リストに加えたくなったなら、ぜひこの先も読み進めてみてください。県の公式ホームページもあわせてご覧ください。
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祐徳稲荷神社

日本三大稲荷のひとつに数えられる祐徳稲荷神社は、鹿島市にあります。貞享4年(1687年)、肥前鹿島を治めていた鍋島直朝公の妻・花山院萬子姫の願いによって、谷の急斜面に創建されました。本堂は、谷底から18メートルの高さにある高い木造の柱の上に建てられています。
地元では「九州の日光東照宮」としても親しまれており、衣・食・住や日常生活全般を守る神様として知られる稲荷大神が祀られています。このほかにも、次のような神々が祀られています。
- 大宮売大神(オオミヤノメノオオカミ): 参拝者や巡礼者を導き、芸術や工芸の上達を助け、平和と幸福をもたらす神様。
- 猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ): 航海や交通の安全を守る神様。
神社の歴史や祭神に関する詳しい情報は、公式ホームページをご覧ください。
祐徳稲荷神社には年間300万人以上が訪れ、商売繁盛や開運招福、大漁祈願、交通・航海の安全などを願って参拝しています。神社へは、JR佐賀駅からバスで約1時間、または肥前鹿島駅からバスで約10分でアクセスできます。ただし、肥前鹿島駅からのバスは、現在のところ1時間に1本のみの運行となっています。詳しくは、こちらをご覧ください。
神社だけでなく、牡丹の名所として知られる日本庭園を散策したり、祐徳博物館で神社やその周辺地域について学んだりすることもできます。庭園の入園料は200円、博物館の入館料は300円で、どちらも開園時間は9:00~16:30です。日本庭園の詳細はこちら、博物館の詳細はこちらをご覧ください。
吉野ヶ里歴史公園

吉野ヶ里歴史公園は、古代日本の弥生時代の暮らしを体感できる野外博物館で、2001年4月21日に一般公開されました。
公園が建設された場所は、紀元前300年から紀元後300年頃の弥生時代に築かれた、日本最大級の環濠集落跡です。吉野ヶ里丘陵とその周辺は、当初は工業用地として開発が予定されていましたが、集落の遺跡や遺物が発見されたことで工事は中断され、1986年にはその文化的価値を見極めるための綿密な調査が行われました。吉野ヶ里遺跡についての詳細は、吉野ヶ里歴史公園の公式ホームページをご覧ください。
1992年、この地域は国立歴史公園に指定され、周辺一帯は佐賀県立自然公園に認定されました。その後、弥生時代の集落が丁寧に復元され、2001年4月に正式に一般公開されました。2009年現在、園内の面積は73.7ヘクタールにおよび、火起こしや土笛作り、石のペンダント作りなど、ユニークな展示や体験型ワークショップを楽しむことができます。公園の詳しい情報はこちらをご覧ください。
公園へは、JR神埼駅またはJR吉野ヶ里公園駅から徒歩約15分と、アクセスも比較的簡単です。また、吉野ヶ里遺跡前停留所や田手停留所からバスを利用することもできます。ルートの検索はこちら、アクセスの詳細はこちらをご覧ください。
開園時間は時期によって異なります。
- 4月1日~5月31日 – 09:00~17:00
- 6月1日~8月1日 – 09:00~18:00
- 9月1日~3月31日 – 09:00~17:00
入園料は大人460円、シニア(65歳以上)200円、15歳未満のお子様は無料です。近隣にお住まいの方には、年間パスのご利用もおすすめです(大人4,600円、シニア2,000円)。開園時間や休園日、入園料、駐車料金、車椅子・ベビーカーのレンタルなど、詳しくは公式ホームページをご覧ください。
唐津城

その名の通り唐津市にある唐津城は、「平山城」と呼ばれる形式の城で、平地に築かれているのが特徴です。唐津湾に面して建つこの城は、海から直接石垣を立ち上げ、海そのものを天然の堀として利用している点で、日本の城の中でもひときわ異彩を放っています。
かつて唐津藩主・小笠原氏の居城だった唐津城は、その姿が鶴の頭に似ていることから、「舞鶴城」の愛称でも親しまれています。慶長7年(1595年)に唐津藩主・寺沢志摩守広高の命により、慶長7年(1602年)に着工し、慶長14年(1609年)に完成しました。唐津城の歴史については、公式ホームページをご覧ください。
唐津城へはJR唐津駅から徒歩約15分でアクセスできます。開館時間は9:00〜17:00で、休館日は12月29日・30日・31日の3日間のみです。入城料は大人500円、小・中学生は250円です。詳しくは、こちらをご覧ください。
春には桜や藤の花が彩る城内やその周辺だけでなく、小唐津展や唐津焼展といった常設展示も楽しめます。展示内容の詳細は、こちらをご覧ください。館内にはお土産売り場もあり、記念品の購入にも便利です。
御船山楽園

武雄市にある御船山楽園は、四季折々に彩りを変える花木が咲き誇る、敷地面積50万平方メートルの広大な庭園です。園内や周辺の風景のハイライト写真は、こちらからご覧いただけます。
御船山の麓に広がる御船山楽園は、第28代武雄藩主・鍋島茂義によって造園されました。庭園は、1842年(天保13年)に着工し、1845年(弘化2年)に完成しました。現在では、国の登録記念物にも指定されています。庭園の歴史についての詳細は、公式ホームページをご覧ください。

5,000本の桜と50,000本のツツジが咲き誇る広大な庭園に加え、園内には茶室や、釈迦の500弟子をかたどった像、そして樹齢3,000年を超える日本で7番目に大きいクスノキもあります。さらに、園の境界には武雄神社の御神木である大楠がそびえ立っています。
御船山楽園へは、JR武雄温泉駅から徒歩約25分、またはバスで約5分でアクセスできます。詳しくはこちらをご覧ください。
入園料は季節によって異なりますが、一般600円、小学生350円程度です。御宿竹林亭、御船山楽園ホテルに宿泊の方は無料で入園できます。
庭園は毎日8:00〜18:30まで開園しており、18:30〜22:00までは夜間営業が行われています。
有田ポーセリンパーク

ヨーロッパの雰囲気を味わいたいなら、有田ポーセリンパークがおすすめです。ドイツ・ドレスデンにあるツヴィンガー宮殿を原寸大で再現したこの公園は、佐賀県有田町に位置し、1993年4月18日に一般公開されました。パークは、姉妹都市であるドレスデンとの交流の象徴でもあります。そのきっかけは1970年、有田の市民がドレスデン博物館に古伊万里や柿右衛門様式の有田焼が多数所蔵されていることを知ったことに始まります。これらの作品は、17世紀にオランダ東インド会社によってドレスデンに輸出されたものでした。
ドレスデンと有田が正式に姉妹都市となったのは、1979年に展示品が日本に返還され、福岡万博で開催された「古伊万里里帰り展」で展示された時です。公園の詳細や成り立ちについては、公式ホームページをご覧ください。
有田ポーセリンパークでは、日本にいながら、18世紀初頭のドイツ・バロック建築の壮麗な美しさを堪能できます。また、有田焼工房での陶芸体験をはじめ、ヨーロッパ風の庭園散策や登り窯の見学、酒蔵ツアーなど、さまざまなアクティビティも楽しめます。ワークショップや体験内容の詳細は、こちらをご覧ください。
有田ポーセリンパークへは、電車で有田駅まで行き、そこからタクシーまたは車で約10分でアクセスできます。園内は通年で開園しており、営業時間は9:00〜17:00(施設によって異なります)で、敷地への入場は無料です。
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フリーライターとしてVillage House Blogで2年以上の執筆およびESL教師の経験を持ち、チェコ共和国、英国、アラブ首長国連邦、日本、さらに直近ではジョージアなどの国での生活経験を有するデジタルノマドです。映画祭、コンサート、劇場に行く楽しみがないときのリモートワークに最適な、魅力あるアパートを常に探しています。