はじめに
日本政府観光局(JNTO)によると、2024年7月の訪日外国人旅行者数は、単月としては過去最高の329万2500人を記録しました。主に中国、台湾、香港、韓国など近隣国からの訪問者が多かった一方で、アメリカからの旅行者数は60.1%の大幅な増加を見せています。
当然のことながら、日本の首都である東京は、以前にも増して多くの観光客を引き寄せ、迎え入れています。通常の観光スポットや伝統的な名所、飲食店を巡るのはもちろんですが、世界でも人口が最も多い都市圏で少し変わった体験を求める方は、以下に挙げる風変わりで珍しい博物館に興味を持たれるかもしれません。
追記: 日本、特に東京への移住をお考えなら、首都を探索する際にビレッジハウスにぜひお立ち寄りください。ビレッジハウスは、全国47都道府県に1,000件以上の賃貸物件を持つ不動産会社です。詳しくはこちらのウェブサイトをご覧ください。
凧の博物館
「たいめいけん凧の博物館」として知られるこのユニークな小さな博物館は、東京の日本橋エリアに位置し、小さなお子様連れの訪問者や凧愛好家に最適です。1977年に開館したこの博物館は、現館長の茂出木雅章氏が年に約50回の出張を行い、新たな凧を収集し館のコレクションを拡充しています。
現在、この博物館には日本各地から集められた100以上の凧が展示されており、その中には江戸時代、日本が他国との接触を避けていた鎖国の時代に作られた多くの江戸凧が含まれています。鎖国は日本独自の興味深い文化を生み出し、その文化は江戸凧のデザインにも反映されています。
増え続ける凧のコレクションに加え、凧に関連する展示品、現在開催中の展示や展覧会に関する情報、凧作りの実演、イベント、セミナー、さらには凧作り教室も開催しています。
この博物館は、公共交通機関を利用して容易にアクセス可能で、最寄りの日本橋駅からは徒歩4分です。また、凧の博物館から徒歩6分の場所に日本銀行の貨幣博物館もあり、周辺で他の観光も楽しめます。詳しくはこちらのウェブサイトをご覧ください。
たいめいけん凧の博物館は室町NSビル2階にあり、開館時間は休館日の日曜日を除く毎日午前11時から午後5時までです。チケットは200円で、平均見学時間は15分から30分です。詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。
たばこと塩の博物館
たばこと塩の博物館は、その名の通り、たばこと塩に特化した博物館です。1978年11月3日に設立され、現在は日本たばこ産業(旧・日本専売公社)が運営しています。
この博物館では、国内外のたばこと塩の歴史を紹介する38,000点を超える資料が展示されています。また、資料の収集、調査研究を行い、たばこと塩に関する歴史や文化を幅広く紹介しています。
展示物だけでなく、換気された喫煙室、工作室、閲覧室、ミュージアムショップなど、さまざまな施設も利用できます。
たばこと塩の博物館は、2015年に渋谷から東京都墨田区の現在地へ移転しました。この博物館は東京スカイツリーから徒歩わずか7分の位置にあるため、スカイツリーを訪れる予定のある方は、訪問スケジュールに簡単に追加できます。東京スカイツリーについての詳細はこちらをご覧ください。
押上(スカイツリー前)駅からもアクセス可能で、駅から徒歩12分です。開館時間は月曜日を除く毎日午前10時から午後5時までで、チケットは大人100円、満65才以上・小・中・高校生は50円です。詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください。
世界のカバン博物館
世界のカバン博物館は、世界各地(5大陸、50カ国以上)から集められた約550点のカバンが展示されているノベルティミュージアムです。この博物館の設立目的は、カバンが世界中の人々の生活とどのように深くかつ長く関わってきたかを来館者に伝え、学んでもらうことです。
この博物館は1975年にエースバッグ株式会社の創業者、新川柳作氏によって設立されました。新川氏はドイツのオッフェンバッハにある皮革博物館を見学したことがきっかけで、同様の博物館を開設するアイデアを思いつき、18年の歳月をかけて国内外の才能ある職人によってデザインされたカバンを探し集め続けました。
台東区にあるこの博物館は、浅草駅から徒歩1分と非常にアクセスが便利です。開館時間は午前10時から午後4時30分までで、入場無料となっており、予算に限りのある旅行者にもおすすめです。
もし旅程に余裕があれば、隅田川を挟んで世界のカバン博物館の向かい側に位置する東京おりがみミュージアムを訪れることをおすすめします。徒歩10分でアクセスできます。公式ウェブサイトはこちらでご覧いただけます。また、美術館から徒歩8分に位置する英語の古書店「Infinity Books Japan」も注目です。こちらは日本で最大級の英語の中古書籍オンライン在庫を持ち、国内に残る数少ない英語の古書店のひとつです。詳しくはこちらをご覧ください。
寄生虫館
目黒寄生虫館は、虫が苦手な人にはお勧めできないかもしれませんが、寄生虫と寄生虫学に特化した博物館です。この博物館は研究施設も兼ねており、1953年に医学博士 亀谷了が私財を投じて創設しました。
館内には約300点の寄生虫標本が展示されており、寄生虫のライフサイクルや人間への感染時に発生する様々な症状に関する展示も充実しています。また、寄生虫学や寄生虫病に関する6万点以上の標本、5万点の論文、6千冊の専門書も収集・保存されています。
月曜日と火曜日を除く毎日午前10時から午後5時まで開館しており、目黒駅から徒歩12分でアクセスできます。入場は無料ですが、研究支援のための寄付を歓迎しています。展示を楽しんだ後は、ミュージアムショップで特別な記念品を見つけることができます。詳しくは博物館の公式ウェブサイトをご覧ください。
うんこミュージアム
名前の通り、うんこをテーマにした博物館です。うんこミュージアムは、横浜での企画展から始まり、2019年に正式に設立されました。
うんこミュージアムは、世界で唯一うんこをカワイイ方法で紹介する博物館で、訪れる人々を楽しませるだけでなく、驚かせたり困惑させたりするようなインタラクティブなエンターテインメント体験も提供しています。子供連れの家族には特におすすめで、カラフルで活気あふれる展示や楽しいアクティビティを存分に楽しめます。訪問を記念するフォトスポットも多数あり、素敵な思い出を残すことができるでしょう。
東京のお台場にあるダイバーシティ東京プラザ内にある「うんこミュージアム」は、ガンダム立像訪れる際に立ち寄れるスポットです。
ダイバーシティ東京プラザは、りんかい線の東京テレポート駅から徒歩6分でアクセスできます。
うんこミュージアムの開館時間は午前11時から午後8時までで、時間指定のチケットはこちらで購入できます。入場料は本記事でご紹介した博物館の中で最も高く、大人2,200円、中高生1,500円、子供1,100円です。詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください。
フリーライターとしてVillage House Blogで2年以上の執筆およびESL教師の経験を持ち、チェコ共和国、英国、アラブ首長国連邦、日本、さらに直近ではジョージアなどの国での生活経験を有するデジタルノマドです。映画祭、コンサート、劇場に行く楽しみがないときのリモートワークに最適な、魅力あるアパートを常に探しています。