日本に移住し、新しいアパートを決めるときには、害虫を頻繁に見かけるかどうかはオーナーに聞いてみるのがよいでしょう。害虫が発生しないということはありえませんが、オーナーや住人がドアをしょっちゅう開け閉めするのであれば、それだけ発生する確率は高くなります。ここでは、害虫を見かけたときの対処法を紹介します。
ドラッグストアーで殺虫スプレー、殺虫剤を購入する
近所のドラッグストアーに行けば、たくさんの殺虫スプレー、殺虫剤があります。もし、どれが殺虫剤か分からない場合には、スプレーの絵を見るようにして下さい。ほとんどのスプレーには、罠の前で死んでいる虫の絵、または「虫よけ」という日本語が書かれています。それでもわからないと言う場合には、そこで働いている従業員に聞いてみましょう。無事に買うことができたら、できるだけ部屋の入口、ドアの周辺、シャッターの入口など、害虫が侵入してくる経路にまくようにしてください。
掃除する
殺虫剤を使う=虫の出所を断つと認識している人もいるのではないでしょうか。しかしその考えは間違いです。虫が出るのは、部屋が汚いからです。仕事で疲れたことを言い訳に掃除をサボっていませんか?
一度、部屋の掃除頻度や、他人が来る頻度を思い返してみてください。もし、掃除頻度が少ない、他人が来る頻度が多いと思うのであれば、一度掃除する日をもうけたほうがいいかもしれません。掃除する日を決め、その日は誰も家に呼ばないようにしてください。それで、害虫が発生する確率はぐっと減るでしょう。
ところで、台所は住まいの中で最も不衛生な場所と言われています。そのため、つい掃除の手が遠のいてしまうという人もいるのではないでしょうか。しかし残念ながら、台所は害虫にとって最も好ましい場所です。害虫が侵入しないように、常に台所周りの掃除を心がけるようにしましょう。掃除がめんどくさいと言う場合には、100円ショップ等でフィルターを買い、排水溝にフィルターを付着しておくと効果的です。そうすれば、掃除をしなくても、自然と食べ物のゴミがフィルターに付着し、フィルターさえ外せばゴミを取り除くことができます。フィルターにゴミが満杯にたまったら、フィルターごとゴミ箱に捨てて下さい。なお、フィルターにゴミが付着したからといって、排水が妨げられることはありません。
他にできることは、ドアや窓の網戸の戸締りをしておく、食品の生ゴミを別袋に入れてからゴミ袋に捨てる、ゴミをできるだけ冷却しておくことも有効的です。もし、小さな虫を部屋でみかけたら、早めに対処するようにしましょう。
殺虫剤を自分で作ってみる
化学薬品の人体に対する悪影響を踏まえて、できるだけ殺虫剤を使いたくないという人もいるかと思います。そんなときは、自分で殺虫剤を作ってみてはいかがでしょうか。砂糖水をペットボトルに入れるだけというシンプルなものから、複雑な手順で作るものもあります。もちろん、インターネットに殺虫剤の作り方が載っているので興味のある人は参考にしてみてください。
ところで殺虫剤を作る、選ぶときには、事前に効能や効果、目的を確認するようにしてください。例えば、害虫の侵入を予防することに焦点を当てた殺虫剤もあれば、殺すことに重点をおいた殺虫剤もあります。目的、効果、効能をしっかりと確認し、作るなり、買うなりしてください。また、害虫は駆除したいけれども、殺虫剤自体がどうしても嫌だと言う場合には、害虫を食べる虫を飼うという手もあります。知り合いに植物学者はいませんか?そのような虫に興味があれば、ぜひ聞いてみましょう。
害虫駆除業者に依頼する
自身で解決できないと言う場合は、害虫駆除業者に依頼してみることをお勧めします。ただし、英語を話せる業者は皆無に等しいので、誰か日本語ができる知り合い、または友達の手を借りる必要があります。住んでいる部屋、害虫の種類にもよりますが、費用は60,000円ほどかかると言われています。
最終手段としては、オーナーに駆除をお願いするという手もあります。ただし、害虫が発生するようになった経緯を説明する必要があります。また、オーナーによっては、手伝ってくれない場合もありますので注意してください。オーナーに事情を説明するときは、必ず日本語ができる友達や知り合いを連れて行くようにしましょう。下手に中途半端な日本語で説明すると、誤解を生み、オーナーの心証が悪くなる場合があります。
害虫を駆除するときは、まず害虫が発生するようになった原因をつきとめ、それにしっかり対処していくことをお勧めします。また、蟻、ゴキブリ、大きなムカデなど、住んでいる地域によって出現する害虫の種類も異なってきます。住んでいる地域が森に近ければ、害虫の出現率も高くなるでしょう。